2014年9月30日火曜日

教育委員の人選

<所沢市民のブログより>

9月議会の最終日、25日に市長提案が予定されていた。
最終日を傍聴できなかったので、市長提案をクリックすると「教育委員任命の同意を求める」議案が書き込まれていた。
市のホームページから教育委員の一覧を取り出し、市長提案を加え見やすくしてみた。

委員長 大岩 幹夫 H25.10.05~H29.10.04
委員長職務代理者 京谷 圭子 H22.10.01~H26.09.30
委員  吉本 理 H23.12.24~H27.12.23
委員  中川 奈緒美 H24.12.26~H28.12.25
委員  寺本 彰 H25.07.10~H29.07.09(福島県)
教育長 内藤 隆行 H25.04.01~H28.03.31
提案  清水 国明 (山梨県)

京谷氏が9月末で任期切れとなる。その後任人事だった。 
提案されている方の氏名と住所を見て驚いた。
この案件が承認されたか否かは知らないが、疑問に感じたのは、議会で認められていれば、
・女性の教育委員が二人から一人に減ること。
・後任が所沢市民でないこと。(結果、所沢市民でない方が二人になること) 
市長は平成25年の3月議会で教育委員の定数を5人から6人に増やした。この時、女性を教育委員に登用してくれればと思ったが期待ははずれた。
市内には有能な女性が大勢おられる。市長は元教職者、人を見る目、人を活かすことの理解はおありだと思うが、眼鏡にかなう女性はいなかったのであろうか。
後任の方は見識豊かな方なのであろうが、遠方からきちんと来て下さるのか。また一般論はともかくとして、お二人の市外の方が所沢の教育事情を熟知しておられるのだろうか。
記 : さかぐち

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2014年9月29日月曜日

武蔵野市議会 平成25年度決算を認定

<武蔵野市議のブログより>

 武蔵野市議会決算特別委員会は、9月25日、最終日に採決を行い全会一致で平成25年度決算を全会一致で認定(可決)となった。

 財政を示す指数ではどれも問題はなく、財政力指数では全国の市と比較すると2位となっていたのが25年度だった。決算審査では、職員の不祥事、外郭団体の今後への姿勢を示すべきだなどの指摘はあったが、争点となるべき課題は なかったように思えたのが今回の特徴ともいえる。

 それだけ問題がなく確実に執行された年だったと言える。だが、少し視点を変えると、現状維持となることが多く「夢」を考えられる時代ではなくなったと言えるのかもしれない。

 武蔵野市では、公共施設白書を作り施設更新に約1600億円が必要なことが分かった。今後、税収が増えない見込みがない中で新規の事業を実施しにくい現状もあり、「夢」はさらに遠くになったのかもしれない。

 とはいえ財源は限られたとしても手法や効果的な手段で「夢」は生み出していくことはできる。その具体性が求められているとも思った審査だった。
 
 9月30日の本会議で認定される予定。

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2014年9月28日日曜日

9月定例議会も今日が最終日

<宮代町議のブログより>

議会最終日。9月定例議会も今日で終わり。昨日と今日、本会議で採決が続いている。昨日、議案第29号「平成25年度宮代町一般会計歳入歳出の認定」では、反対し、長い反対討論をやった。反対4:賛成9 賛成多数で可決された。
「反対討論」の全文は、まずいところを〇〇〇と直して、明日には、ブログで載せようと思います。
今日の最終日まで真剣勝負なので、時間がありません。がんばってきまーす。
あいかわらず「早く終われ」と
だいじな議決なのに、相変わらず「早く終わりにしよう」発言を連発する議員もいる。
 議会のあと、追加議案の説明。執行説明の後、いくつかの質問が出ている。
帰りたい議員は、そわそわ。「質問、な~し!」とまだ終わらないのに、机の上の書類はさっさと(おかたづけ)。
なんでそんなに急ぐんですか。(どうも、誰かと待ち合わせがあるらしい。)

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2014年9月27日土曜日

議案への賛否20分で!?-渋谷区議会

<宮代町議のブログより>

討論に年間制限ー渋谷区議会
東京渋谷区議会では、議案などへの賛否について(こういうわけで)反対だ、賛成だと意見を述べる〈討論〉に、議員一人当たり年間20分という制限を設けることを決めたという。年間4回開かれる定例議会の開催中に1回だけやったとしても1回は5分だけということになる。
このルールは、少なくとも東京23区の議会では初めてのことになるらしいのですが、さて・・・。。
こうなった理由は、議員や党によっては「議題と関係なかったり、党の上部団体の言い分を地方議員が念押ししたり、とにかく本題とそれた内容をもりこもうとする」するからでしょうか。確かに全くないではない。
賛否同数
渋谷区議会では、各会派の代表者でつくる「議場での討論のあり方検討会」を設置し、議員一人当たりの討論時間を年間20分とすることを答申しました。
で、この日の議会運営委員会で、答申の決を採り、自民、公明などの会派が賛成、共産、民主、市民ネットなどが反対で、賛否は同数になりました。最後は、採決に加わらない委員長(自民)が賛成して。時間制限の導入が決まったといいます。
議会の大切な仕事
〈討論〉なんてしたことないよ、と言う議員にとっては年間4回の討論に20分制限など、どうってことないかもしれない。討論しない議員もたくさんいる。
(自分は採決要員)だと、ひたすら会派の「数」獲得のために挙手したり、起立したりに尽力する人にとっては、(どっちでもいい)はなし。
しかし、〈なぜ、自分はこの議案に賛成するのか、あるいは反対するのか〉理由を述べたい議員にとっては、大切な仕事の一つを取り上げられることになる。
他の東京特別区には、1回の討論時間を5分、10分と制限しているところはあるという。これは納得できる。ダラダラ長いのは、かえってインパクトに欠ける。
しかし、年間時間制限となると話は別です。いつなんどき、重要な議案が出てきて、自分の姿勢をうったえなければならない事態が生じるかもわからない。年度の前半分で時間を大方使い切ってしまった議員の口をふさぐようなことがあってはならない。
つまらない議会ルールを、〈数の力〉で決めてしまうことに、議会の前進を拒む要素がたくさん潜むことをぜひ理解してほしいと思います。

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2014年9月26日金曜日

1票差で決算認定・・・松阪市議会決算特別委員会

<松阪市議のブログより>

松阪市議会に設置されている決算調査特別委員会(委員長と議長、監査委員を除く議員25人で構成)平成25年度松阪市の一般会計・特別会計の決算の認定の可否をめぐる採決が19日午前中に行われ、13対12の僅差で認定とすべきものとの判断がありました。

これだけの僅差となったのは、分野ごとに4つある分科会のうち、環境福祉分科会は、人権啓発冊子や職員養成講座教材の作成などにかかわる4事業の委託契約(随意契約)が不適切であったとして、全員一致で不認定と決めたことに伴うものです。

他の3つの分科会も合流した全体会としての決算調査特別委員会では、環境福祉分野での不適切さを認めつつも、市の会計全体との関係の中でどう判断するかが注目されました。

認定に反対した12人のうち、7人は環境福祉分科会を構成する環境福祉の常任委員全員(わたしもその一員です)で、他に、自民党系の「あかつき会」の一部と青凛会全員が加わったかっこうです。

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2014年9月25日木曜日

川口市議会9月定例会 閉会日

9/25は、川口市議会の9月定例会の閉会日でした。

本日は、ほとんど傍聴(視聴)できなかったので、動画と議決結果のみをアップします。

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●川口市議会・議会中継(録画もあり)
http://www.gikaitv.net/dvl-kawaguchi/2.html

※録画中継は、会議開催後の概ね1週間程度(土日祝を除く)で視聴できます。

●9月議会の会期日程等
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/nittei.html

●9月議会の議案
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/sichogian.html
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■閉会日



9月定例会に上程された議案は、すべて市長提出の原案のまま可決されています。

なお、議決前には以下の順番で賛成反対討論が行われています。

・金子信男議員(共産党) 一部反対討論

・若谷議員 賛成討論

・谷川議員 賛成討論

公明党、川口新風会は討論しなかったようですね・・・。

(M)

決算特別委員会 総括質疑

<多摩市議のブログより>

  決算特別委員会が始まりました。インターネット中継の画面がゆがんでいると言うので・・・・見てみましたが、ひどくゆがんでいるのですね・・・カメラの関係でしょうか。あとは音声が小さすぎるとも言われたのですが、確かに音声もずいぶんと絞られているようです。

 今日は会派を代表して総括的質疑をやりました。昨年度一年間の市の取組みなどを振返って、質疑をする・・・・というものらしいですが、「総括的質疑」は難しいです。一体、何を質疑すれば総括になるのかしら?・・・・と思いながら、いつも質疑させていただくのですが、「総括的」になりそうな感じで、あとは各事業一つ一つには立ち入らない範囲で質疑しました。

 「数字上では健全でも。」

 内情は異なっているというのが多摩市の実情。国の制度改正などにも大きく影響される、そしてまた地方交付税不交付団体なので国からの財政措置がなくても「やるべし」とお達しが出たところにはどんなに苦しくても財政手当をしなければならないとの状況。歳入確保についても、決定打になるような取組みは無し。企業誘致も頑張っても・・・なかなか立地条件的な厳しさもあり、なかなかうまくは進んでいかない。議会からは「もっと頑張れ!」との叱咤激励が飛んだとしても、現実、頑張り努力をしても何ともしがたい事情もある・・・・。では、人口増によって税収増を図れるか?と言えば、他市や周辺との取り合いをしたところで、一時的には凌げたとしてもある一定期間だけのことにしかならない。

 となれば、やっぱり歳出の見直ししかないです。そして持ち過ぎている公共施設の整理はいずれ避けて通れない道です。老朽化している公共施設すべてすべてを維持すべきか?・・・・すべきかどうかを議論する以前に、「維持できない」・・・・・お手上げ状態というのが正直なところではないかと考えています。確かに地域で集まれる場所があるのはありがたい、本が読める場所があることもありがたい、こども専用で使える場所があったらうれしい、世代別に利用しやすい場所があればありがたい!・・・・・でも、それ以前に生活基盤であるインフラはもっともっと重要。蛇口をひねったら水が出なくなったり、下水道管の老朽化で道路陥没事故が起きたり、橋梁がグラグラだったり・・・・生活そのものを支える基盤も大事ですね。歩きやすい道路、繁茂しすぎたみどりの手入れ・・・言えば本当にきりがないです。

 「さて、どれを優先しますか」

 ここをきちんと市民と話し合う体制づくりですね。「公共施設の見直し方針とプログラム」は内容の評価は別としても、必ずやらねばならないことになります。今やらなくても、将来に同じことをやらなければならない。その時にはもっと今よりも状況はシビアになっている気もします。今ならまだ・・・「選択肢」が残されているのではないか?と思います。先送りすれば先送りするほど、「とにかくやめるしかない。」みたいな状況になるのではないかと思うのです。だから、今・・・将来的なことも考えて「どうすることが大切か」を市民とともに考えていく。

 市長をはじめとして、この問題については各地域などと丁寧に対話を重ねていきたいとしていますし、ブルドーザーのごとく進めるようなことはしないと。でも、市が主催する会のスタンスは「対話」というよりは、「説得工作」みたいになっている気もするので、やればやるほど地域や市民との溝が深まっているのではないかと思えることもあります。

 今日は代表監査委員の方も出席してくださったのですが、「常に、私が担当者だったら、担当の課長だったら、部長だったら。」という気持ちになって考えているという話をされていました。相手の立場に立ちながら物を考える視点も必要不可欠ですね。ただ、議員は役所の立場に立ち過ぎてもダメだと思っていますが。

 さて、今日は生活保護ケースワーカーの事務懈怠のことも話題に上っていました。財政的にもトータルでは約4000万円の過支給と漏給があった件です。昨年度のことなのに、そのことが決算書上は見えないことが問題であることが指摘されました。監査委員からの意見の中には内部統制のこと含め、事務懈怠への言及はあったものの、決算書類上は明らかになっていない。何事もなかったように見えることについての指摘です。指摘が出るのもご尤も・・・という感じもしますし、議会の場で明らかにしておくことで議事録上の記録を残すやり取りも必要かなと思いますが、一方で、多摩市の監査委員は2名いて、そのうち1名は議会選出により引き受けていただいているんだけどな・・・と思うとき、質疑やりとりを聞いていて複雑な気持ちにもなりました。

 明日は議会の事務事業評価です。どちらもどんな議論が展開されるのか楽しみですね。
 総務分科会→職員研修事業。生活環境分科会→塵芥収集事業。

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2014年9月24日水曜日

9月議会閉会

<八潮市議のブログより>

昨日、9月議会が閉会しました。

市長から提案のあった36議案すべて原案の通り可決。議員提出議案(意見書)4件のうち3件を可決、その後、正副議長の選挙、東埼玉資源環境組合派遣議員、正副議長交代による委員会役員などを選出して閉会しました。

正副議長が1年交替で、しかも大会派の中で筋書きができている中で、一応投票を行っていますが、毎回、同じような光景が繰り返されるため、付き合わされる立場としてはうんざりです。

新議長は森下氏(公明党) 新副議長朝田氏(自民クラブ)

私が提案した下記の意見書が賛成多数で可決されました。反対は自民クラブのみ。内容をみていただければ分かりますが、反対する理由がわかりません。「提出者が私であることが気に入らない」といううわさもちらほら聞こえますが・・・まさかネ!
 
     「原発事故子ども・被災者支援法」に基づく住宅支援を求める意見書)
 
福島第一原子力発電所事故による避難者は、福島県が把握しているだけで県内に約8万5千人、県外に約4万7千人に上る。
福島県が今年4月28日に公表した避難区域内・外の双方の避難者に対する意向調査の結果、「現在の生活で不安なこと・困っていること」は「住まい」であるとの回答が最も高く(63.4%)、「応急仮設住宅の入居期間の延長」を求める声が40.4%に上った。昨年10月に公表された子ども・被災者支援法の基本的施策に関するパブリックコメントでも、応急仮設住宅の供与期間の延長を求める意見や、仮設住宅間の転居の弾力的対応を求める意見が多数寄せられていた。また、県外避難世帯の36%が、今後の生活予定について「現時点で決まっていない」と回答し、就労や就学の見通しも立てられない状態である。このように、多くの避難者が住まいの不安を訴えていることについて、国及び自治体は重く受け止め、深刻な訴えに真摯に耳を傾ける必要がある。

さらに、原発事故はいまだに収束のめどが立っておらず放射能汚染も続いている。上記の福島県意向調査では、帰還希望者が挙げた条件の中で「放射線の影響や不安が少なくなる」(40.9%)が最多であった。原発事故は一般の自然災害と本質的に異なり、従来の自然災害と同じ枠組みでの対応は明らかに不合理である。
福島県は、今年5月28日、同県からの避難者の応急仮設住宅(みなし仮設住宅を含む)の提供期間を更に1年延長し、2016年3月末までとすることを発表した。

災害救助法に基づく現在の住宅支援方法は、避難者が安定した生活基盤を確保した上で生活再建を図るという観点から、供与期限の延長が1年単位であること、供与期限が各地でまちまちであること、避難者の新規受入れが打ち切られていることなどの問題点があり、その運用は抜本的に改める必要がある。子ども・被災者支援法の基本方針で示された「公営住宅への入居の円滑化」については入居要件の緩和のみがパブリックコメントの対象とされ、避難者や支援者の声やニーズが十分把握されておらず、提供可能な住宅の実態調査(提供可能な戸数とその実態、避難者数やニーズとのバランス等)さえ行われていない。
よって、八潮市議会は、政府に対し、以下の点を求めるものである。

1 災害救助法に基づく応急仮設住宅(みなし仮設住宅を含む)の入居期間を複数年延長するとともに、「原発事故子ども・被災者支援法」第9条、第10条に基づく抜本的な住宅支援施策を実施すること
2 仮設住宅(みなし仮設住宅を含む)については、子どもの成長、家族構成や雇用・生活条件の変化に伴う住み替えを柔軟に認めること
3 「公営住宅への入居の円滑化」については、各自治体や関係機関が提供可能な戸数とその実態、必要としている避難者の数などの把握とともに、避難者の意見やニーズを踏まえ、「原発事故子ども・被災者支援法」の理念を踏まえた実効性ある住宅支援施策となるよう、抜本的に見直すこと
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
                                       平成26年9月19日
                                       八 潮 市 議 会 
提出先  内閣総理大臣  国土交通大臣  内閣官房長官  復興大臣 

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2014年9月23日火曜日

決算特別委員会 事業評価中。

<多摩市議のブログより>

 今日は総務常任委員会が総務分科会、生活環境常任委員会が生活環境分科会として、議会による事務事業評価を実施。両分科会とも時間内に議論をまとめ上げて、評価シートの作成とスムーズな運びでした。議論して評価シートをまとめる・・・要領をずいぶんと習得できてきたとも言えるかなと思っています。

 私は朝から市役所に行って、各種調べものなど。新しいことを提案したり、新しいことに取組む必要があっても、財政的にどうやりくりをすればいいかを頭に置いておきたいと思うと・・・・意外と難しいのです。来年から対策が必要とされる「子どもの貧困」の問題にどう多摩市が取り組んでいけるかを考えています。法律が施行されることに伴う国や都の予算化の状況はどうなっていくのか等、不確定要素も多いし・・・・。とは言え、それがよくわからないからと待ちで受け身の体制ではこまるわけで、多摩市が取り組める体制をどう構築できるのかは課題の一つだなあと思いつつつ、昨年度の事業の振返りをしています。いろいろ事業に関するヒアリングをしていくと、国や東京都の制度によって意外と自由度がない、市の裁量はきかせられないようなところも多いなあとため息。

 ところで・・・・今日の昼下がりに突然コピー機に張り付けられた表示・・・・コピーは1枚2.5円!

 これはすごいコスト意識をくすぐるものです・・・・。できるだけ両面印刷、できるだけ裏紙を使用するなど等・・・・ペーパーレス化・・・・逗子市議会がやったようにタブレットPCの導入で議員に配布する「紙を無くす」ことも視野に入れていきたいものです。

 明日は健康福祉分科会は「成年後見制度利用者支援事業」、私が所属する子ども教育分科会は「八ヶ岳少年自然の家管理運営事業」の評価を行う予定です。
http://www.iwanaga-hisaka.net/hisaka/2014/09/post-852.html

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2014年9月22日月曜日

市長らに問責決議案 瑞穂市議会

中日新聞Webより。

瑞穂市の堀孝正市長が市道認定で親族会社に便宜を図った疑いがあるとされる問題で、市長が百条委員会設置を発議した市議らを名誉毀損(きそん)容疑で刑事告訴する意向を明かしたことなどに対し、市議会最大会派の新生クラブは市議会九月定例会閉会日の二十二日に堀市長と奥田尚道副市長に対する問責決議案を提出する方針を固めた。関係者への取材で分かった。

 堀市長は十七日の今定例会一般質問で「本会議でいきなり百条委を設置された。私への信頼を失墜させるものだ」と答弁。これに対し、新生クラブ所属議員らは「議員の権利を侵すもので、議会活動を侵害する」として問責決議案の提案を決めた。

 また、奥田副市長についても、一般質問に対し不適切な答弁があったとして提案する。
 一方、西岡一成議員(改革)は、百条委員会の廃止を求める決議案を二十二日に提案することを決めた。これまでの一般質問での市側の答弁により、市長が親族に便宜を図った事実はないと判断し、「百条委員会の設置根拠がなくなった」と主張している。

 いずれの議案も二十二日に採決が行われる見通し。

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2014年9月21日日曜日

議会用語「検討」をルール化させた伊達市議会

<八潮市議のブログより>

議会用語は一般社会とかなり異なります。

議員は、質問に立って、あれをやれ、これをやれ、と注文をつける。しかし、それが行政側の方針と合致しないことならば「はい、わかりました。早急に実施します」とは言えない。

しかし「できません」の一言だけでは、議員の面目は丸つぶれ。しかも、(特に大会派の議員の顔をつぶしては今後に影響する…ということもあり、相手を傷つけないよう、あの手この手と、婉曲な言い回しで、丁重にはぐらかす。

時には、どう考えてもできそうにないことでも、「今後の課題として研究してまいります」と答弁する。

議員経験が長くなると、「研究します」 というのは、概ね「やる気がないんだ」と理解できるようになるが、新人の時には、それが分からないから「やった!」とばかりに、糠よろこびしたこともあった。

「検討します」 というのは、どちらかになるか見通しが立たない時に使う。「検討」 のほうが、少しはやる気がある…ということかもしれないが、検討した結果「没」か「棚上げ」になる場合も多々あります。

だから、単なる「検討」では油断ができない。「前向きに・・・」等の副詞がつけば、少しは可能性が高まるのだが・・・執行部も言葉を選り分け、そう簡単には使わない。多分、このことは全国の議会でも同じ状況なのかもしれません。

そんな中、今朝、オンブズマンのMLに次のようなニュースが載っていた。北海道の伊達市議会では「検討する」と答弁した場合には、後日、検討結果を議会へ報告させることをルール化したそうです。

以下、転載します。

北海道新聞
≪「検討します」答弁、どうなった? 伊達市議会が市の報告ルール化≫
09/13 07:00

▼ 伊達市議会は12日の各会派代表者会議で、議員が行う一般質問に市長らが「検討します」などと答弁をした場合、検討結果の議会への報告を市に求めると決めた。

議員の提案などを正面から否定せずに切り抜ける「お役所言葉」が飛び交いがちな議会答弁で、市幹部の発言に責任を持たせる狙いだ。

道内の全35市議会で初の試み。伊達市議会内の保守系会派が、市側が自主的に始めた長崎県大村市など道外の事例を調べて提案。
検討結果報告のルール化は、定例市議会開会中の30日までに議会運営の要綱として明文化し、今定例会の質問から導入する。市も議会の求めに応じる構えだ。

議会側が想定する手続きは

《1》会議録完成後に報告を求める答弁内容を議会が市に示す
《2》市が結論を出した案件は速やかに報告させ、残りも一定期間内にまとめさせる
《3》報告は市のホームページでも公表する―などとする。

この制度で、市側は議員の無理な要望や提案には「できない」と明確に答弁するようになる見通し。議員側も、市の財政状況や行政課題を把握した上で現実的な質問をする努力が求められる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この伊達市議会のルール化は議会、執行部双方にとってもメリットがあるのではないでしょうか?

できれば・・・八潮市議会でも導入したい!

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2014年9月20日土曜日

市民との対話が生まれる新しい「議会と市民との意見交換会」のあり方~久慈市議会によるワールドカフェ形式による「かだって会議」の開催

<政治山のサイトより>

早稲田大学マニフェスト研究所によるコラム「マニフェストで実現する『地方政府』のカタチ」の第19回です。地方行政、地方自治のあり方を“マニフェスト”という切り口で見ていきます。掲載は、毎月第2木曜日。月イチ連載です。今回は、「市民との対話が生まれる新しい『議会と市民との意見交換会』のあり方~久慈市議会によるワールドカフェ形式による『かだって会議』の開催~」をお届けします。

【議会報告会、議会と市民との意見交換会の課題】
 議会への住民参加の場として、議会報告会、議会と市民との意見交換会などを開催する議会が増えています。「市民と議員の条例づくり交流会議2014」で報告された「全国自治体議会の運営に関する実態調査2014」によると、「議会として市民と直接対話する機会」を2013年中に実施した議会は714議会、45.1%と約半分の議会。前年(2012年)に比べ4.6ポイント、前々年(2011年)に比べ14.6ポイントと確実に増えています。
 しかし、その運営の仕方には課題もあります。議会、議員に対する不満や、陳情要望が多く発言され、前向きで建設的な議論にならない。参加した市民からは、決められたことの事後報告が中心で面白くない。そして何よりも参加者が少ない、減少していることを課題にあげる議会が多いです。
 今回は、早稲田大学マニフェスト研究所の支援を受けて議会改革を進める、岩手県久慈市議会の市民との意見交換の場、「かだって会議」の取り組みを事例に、新しい「議会と市民との意見交換会」のあり方を考えたいと思います。

【久慈市議会の『じぇじぇじぇ基本条例』】
 2011年の東日本大震災の被災地でもあり、2013年度上半期放送のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地となった久慈市。主人公のアキが驚いた時に発する方言「じぇじぇじぇ」は、2013年の「新語・流行語大賞」にも選ばれました。
 そんな久慈市議会では、今年の3月、前文がすべて方言、「おら達(だち)の住む久慈市は、碧い海と緑豊かな大地に囲(かご)まれだ自然いっぺぇの郷土であり、このごどをおら達は誇りに思う」で始まり、「これまでにねぇ発想によるまさに“じぇじぇじぇ”な議会を目指していぐべぇという思いを込めで、この条例をこさえ、市民の思いに力いっぺぇ応(こだ)えていぐごどを決意する」で終わる、『議会基本条例(通称:久慈市議会じぇじぇじぇ基本条例)』を制定しました。
 この『じぇじぇじぇ基本条例』がその愛称通り“じぇじぇじぇ”で意欲的な点の1つは、年1回以上の議会報告会の開催に加えて、市民と議会が協働し市政課題について話し合う「かだって会議」を設置することを盛り込んでいることです。「かだって会議」は、仲間になる、一緒にやる意味の「かだる」と、ともに語り合う意味の「かだる」、この2つの方言の意味、思いを込めて付けられた名称です。

【ワールドカフェ形式による「かだって会議」】
 久慈市議会では、基本条例に基づき設置された議会改革推進会議のメンバーで議論し、「かだって会議」を開催するにあたり、「ワールドカフェ」という話し合いの手法を採用することにしました。ワールドカフェとは、「カフェ」にいるようなリラックスした雰囲気の中、小グループ単位で、参加者の組み合わせを変えながら、自由に対話して、話し合いを発展させていく話し合いの場です。ワールドカフェ形式による市民と議員との意見交換会の事例として、福岡県志免町の町民有志「まちづくり志民大学」が行う、「議員と語ろうワールドカフェ」について、第14回のコラムで紹介しました。志免町は町民が主催ですが、久慈市は議会が『議会基本条例』に基づき開催するという点が大きく異なります。
 第一回の「かだって会議」は、823日(2014年)、久慈市の道の駅「やませ土風館」多目的ホールで開催されました。議会改革推進会議のメンバーを中心に10人の議員と、市民25人が参加し、その中には、ご当地アイドル「あまくらぶ」の女子高校生5人も参加してくれました。会場には、「あまちゃん」のテーマ曲などのBGMが流れ、テーブルには赤いチェックのテーブルクロスに造花、お菓子と飲み物も用意され、気楽に会話できるカフェの雰囲気を演出しました。ファシリテーターは、これまでマニフェスト研究所の研究員として議会改革のアドバイザーを務めてきた私が担当しました。

 「かだって会議」はまず、「問いに意識を集中しましょう」「対等な立場で話し合いましょう」「話は短く簡潔に」などのグランドルールを全員で確認した後、スタートしました。テーマ1「あなたの知っている久慈市の“じぇじぇじぇ”な自慢を教えてください」、テーマ25年後の久慈市の“じぇじぇじぇ”な姿を教えてください」、テーマ3「“じゃじぇじぇ”な久慈市を実現するために、今、議員と市民ができることは」の3つのテーマについて、7グループに分かれた議員と市民が、メンバーを変えながら対話を行っていきました。
 会議の成果物として、テーブルの模造紙には、遊び心溢れたイラストとともに、たくさんの意見が書かれました。参加した市民からは、「かだって会議」の開催を増やし市政に対する市民の関心を高める、市議に高校に来てもらい「かだって会議」を開く、現在1人もいない女性議員を増やすなど、前向きな提案が多く出てきました。参加者のアンケートの結果も、「会議に参加して楽しかった」と回答した方が100%、ワールドカフェ形式の運営方法について「話しやすかった」と回答した人が95%と、1回目にしては大変高い評価になっています。
 八重櫻友夫議長は、「かだって会議」の手応えを次のように話しています。「通常の議会報告会とは全く違う雰囲気の中で、意見交換をすることができました。参加のハードルが低く、もっと開催したくなるような、そしてもっと多くの住民と意見交換したくなるような会だったと思います。会議を通して、意見を交わし合うことの大切さ、そのために話し合いの進め方やルール、雰囲気づくりを工夫することの大切さというものを肌身で感じました」。

 久慈市の「かだって会議」が成功した要因として、次の3点を挙げたいと思います。まず1点目は、無作為抽出で選んだ市民に参加を呼びかけたことです。従来の議会報告会などの参加者を見ると、一部の市政に関心を持ち、意見を発言したい人、年齢や性別でいうと60歳以上の男性がほとんどだと思います。今回は、参加者の男女比、年齢を市の人口構成に近づけ、市の縮図のような会議にしたいという思いから、無作為抽出方式により参加を呼びかけました。その結果、30代、40代の女性など、普段こうした会議には参加しない層の市民にも参加いただき、活発な意見交換ができました。
 2つ目は、事前に「模擬かだって会議」を議員全員で実施、練習したことです。ワールドカフェの雰囲気を体感し、運営の仕方を検討する意味から、会場の雰囲気も本番と同じ状況にして開催されました。「模擬かだって会議」では、「かだって会議の目的は」「かだって会議で気をつけなければならないことは」「かだって会議のために貢献できることは」をテーマに、本番さながらの予行練習が行われました。貢献できることとして、当日庭の花を家から持参して会場に飾る意見を出し、実践した議員もいました。
 3番目に、ワールドカフェの事前準備とファシリテーション術について事前に研修を受けた者が、ファシリテーターを務めたことです。ワールドカフェの成否は、その準備でほぼ決まると言われています。しっかりとしたスキルを身に着けた人が、目的や参加者の構成、テーマを考えたりなどのワールドカフェのプロセス・デザインをすることが重要になります。今回は私が務めましたが、第2回以降のファシリテーターは、議員や事務局職員が研修を受け、専門家の力を借りなくても出来るようになることが期待されています。

【市民との対話が生まれる新しい「議会と市民との意見交換会」のあり方】
 議会報告会、議会と市民との意見交換会の開催、運営方法に関しては、試行錯誤している議会が多いと思います。まずは、そうした住民参加の場を設けることが重要ですが、開催後もブラッシュアップ(改善)を繰り返すことが必要です。すべての議会報告会、議会と市民との意見交換会が、このようなワールドカフェの手法で行われるべきだとは思いませんが、テーマや場面によっては、こうした手法は効果があると思います。特に、市民と議会、議員がそれぞれの立場を理解する、お互いの信頼関係を構築するには、とても有効だと思います。
 この連載コラムの中で、地域におけるさまざまな話し合いの場に、「デイベート(討論)」ではなく、「ダイアローグ(対話)」を導入することを提案してきました(第10回、12回、13回、14回、15回)。ダイアローグとは、デイベートのように、物事に白黒をはっきりつけるようなやり方ではなく、相手の意見を最大限尊重すること、相手の立場に立つこと、すなわち「思いやり」を持ち、それぞれの考えを理解した上での相対化を経て、新たな解決策を導き出す話し合いのあり方です。ダイアローグの効果は、参加、発言の機会が多くの人に確保されること、多様な意見が表出されること、話し合いのプロセスの中で、腹落ち、合意形成が行われること、前向きな次へのアクションにつながることなどが考えられます。つまり、答えを一緒に作り上げることが前提になる話し合いです。
 議会と市民との意見交換会が、地域の対話の場となり、そこから新しい前向きなアイデアが沢山出てくるようになる。そのような、議会と市民との意見交換会の実現の手法として、ワールドカフェ形式の久慈市議会の「かだって会議」は、大きなヒントになると思います。

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2014年9月19日金曜日

議会が求めている成果とは何か?

<多摩市議のブログより>

 今日は傍聴には行かずに過ごしました。議会日程は健康福祉常任委員会で、明日は生活環境常任委員会です。

 さて、とある方とお話しする機会があり、「議会は結局、行政にどんな成果を求めているのか?」と尋ねられましたが、実は主語が「議会は」になったとき、その答えとは難しいものですね。案外・・・・というか「議員は」が主語になればわかりやすいというか、自分自身に当てはめてみれば、「まだ、答えようもある」のですが。

 「『議会は?』となると難しいですね・・・・」

 と正直に回答するしかありませんでした。市民にとっての議員は、議会として結果を出すことより、個人の働きぶり、個々に結果を出すことが求められているわけで、その点で考えてもやっぱり「議会としての成果」は二の次になるのかなと。この間、市の部長さんとちょっとした意見を交わした時、「でも、その意見は岩永さんの個人的なものですよね。」と言われたのですが、その響きがとても新鮮だったのです。今まであまりそんな風に言われたことがなく、議員が何か意見すればただ受け止めるだけ、聞くだけ・・・・「そうですね。」ととりあえず相槌を打つような感じでしたが、ずいぶんと職員のスタイルも変わってきたなあとうれしかったですね。

 議員の意見提案をそのまま受け止めるわけではなく、そこに他の議員さんん意見や視点を加えたり、そして行政職員のスキルなども加わって、「最適」なものにすることが必要なので。

 「議会が求めている成果」・・・・それを議会自身がつくる努力の一つが決算特別委員会での事務事業評価。まだまだ改善改良が必要だとは言え、全体の合意形成をする試みとしては決して悪くはない取組みかなと思っています・・・手前味噌かな?

 一度、見てみたかったスピルバーグ監督の「リンカーン」をレンタルしてきたので楽しみです。

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2014年9月18日木曜日

決算分科会ウイーク

<松阪市議のブログより>

松阪市議会は、月、火曜、木、金曜の計4日間の決算分科会ウイークを終えました。
ふ~(週末は小休止。映画の「ゴジラ」を観たい)。

環境福祉の分科会に属しているわたしは、環境福祉分科会が開かれた火曜日に、分科会員の席(写真の向かって左の一列)に座った以外は、手前の「議員優先席」というところに陣取っていました(どうしてか、いつも、眺めの良いこの席は空いていた)。いわば、カイジュウ指定席として有り難く利用させていただきました。

分科会は朝10時に始まりますが、終わりは何時になるかわかりません。
一般会計・特別会計・企業会計を合わせた1千数百億円の諸事業・支出が対象となるのですから。
一番長かったのは環境福祉分科会で午後8時20分。次は文教経済で午後6時すぎ。総務企画は午後3時ごろ。昔とは違い公共事業が減ったことで建設水道分科会はもっとも早くて2時すぎには終わりました。

わたしが議員になった11年前は、決算審議は木枯らしが吹く11月の後半でした。
第一・第二委員会室をぶち抜きで
当時は、全議員が属する分科会方式ではなく、全議員(当時28人)の中から10人のみ選抜した決算調査特別委員会の“精鋭”が、4日間ぐらいかけ、全会計を審査する方式をとっていました。
この時代は、会派の大小に応じて議員を特別委員会の委員に起用していたため、会派に入らないわたしがその委員となることができたのは議員になって2年目のとき一度きり。あとの10年は外から審査の様子を見守るだけという不合理を感じていました。

何年目からは、委員会規則にある「委員外(いいんがい)議員の発言」(委員以外の議員の発言)というルールに着目、特別委員会に入らなくても、委員席の外で聴いていながら「委員長!」と声を上げ、挙手をして発言を求め、各委員の了解を得て発言をするという権利を行使しました。
3年前からは、議会改革の成果として、全議員で決算調査特別委員会を構成し、4つある常任委員会(法律ですべての議員が一つ以上属さなければならなくなっているので会派の大小もしくは会派に入らないことを理由にはじかれることはない)がそれぞれ受け持ちの分野ごとに、決算調査特別委員会の分科会として機能させることとしました。
それで、審議に加われないということはなくなりました。

一方、個別の分野ごとの担当ということになりますので、一日に一つの分科会の開催として、自分の属さない分科会は「議員優先席」で傍聴して、発言許可を得るという仕組みを位置付けました。
それで、この眺めの良い席を確保できるというわけです。
もちろん、各分科会に所属以外の議員全員が座れるわけで、こんないい席の確保は競争率が高いので分科会開始の一時間前には出向いて場所をとります。
しかし、ほとんどの議員は来ません(一部の議員は別室でモニターテレビで見ているか、ネット中継を見ている)ので、悠々この場所は確保でき、わたしの指定席状態となりました。

部屋の構図を説明すると、向かって左一列が分科会員(分科会長を除く6人)の席。一番奥正面が分科会長席。向かって右一列の奥から議長、副議長、決算調査特別委員長、同副委員長、代表監査委員、監査委員(2人)、副市長(2人)、総務部長の順に並びます。
よって、“眺めの良い席”のすぐ右は副市長、総務部長ということになります。
通常、市長は、本会議には出席しますが、委員会ないしは分科会には出席しません。

分科会外議員として座るときは、“眺めの良い席”、すなわち、「議員優先席」に座りましたが、所属分科会のときは、“眺めの良い席”の向かってすぐ左(分科会員席の末席)のところを確保しました。

というのは、分科会員が質問をしたときの答弁は、“眺めの良い席”の背後に陣取っている課長等の職員の方々が行うこととなり、必要に応じて2人の副市長や総務部長が補足することから、一番対面式で議論をしやすい位置が分科会員席の“末席”が一番眺めの良い席となるからです。

席選びも、いろいろ、議論のしやすい条件を考えての確保ということになります。

わたしが議員になった11年前は、決算審議は木枯らしが吹く11月の後半だったと書きました。
それはそれで懐かしくあります。
分科会方式ではなく、10人の選ばれた特別委員が会計全部の決算の審査を付託されるわけですから、その負担の重みは大きく、一人ひとりの委員の緊張感というか、議論の緊迫感が伝わってきたものです。
2つの委員会室をぶち抜いた部屋とはいえ、大勢の職員が詰めますので、11月後半の木枯らしの中とはいえ、室内は熱く、ガラス窓は曇ったものです。
決算が終了したときはもう師走という季節感がそうさせるのかもしれませんが、わたしには毎年、決算の季節といのがどうも印象深く、まるで季節の風物詩のように感じたものです。

いまは、9月なのでまだまだ暑いというか、外は不安定な大気によるところの大きな雷が鳴っているのは興ざめです。
全員参加できる仕組みとして、わたし自身参加もできるようになりました。が、一抹の寂しさも感じるのは、たんに季節の風物詩でなくなったということ以外にも原因はあるのかもしれません。

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2014年9月17日水曜日

9月定例会 補正予算は全会一致で可決。

<多摩市議のブログより>

  昨日の夜から、いろんなことをずっと考えていて、特に昨日の議会での議論も振り返っていて・・・・やはり討論しなければと思いたち、朝一で補正予算の討論原稿を作成しました。とっても雑な仕事になってしまいましたが、これを会派の討論として主張してもいいかどうかも相談し、内容に少しアドバイスもいただけたので、賛成の立場から一般会計補正予算案に対する意見を述べました。

 討論原稿はこちら(201409定例会補正予算討論.pdf)です。庁舎の大?改修と東寺方・和田コミュニティセンターの建設の2点に関して意見を述べています。
 結果的に、討論をしたのは私だけでした。補正予算案に対する質疑を通じて、さまざまな指摘や意見も出ているので、市長をはじめ執行部はそのことをきちんと受け止めているはずですが、やっぱり討論にまとめて置く作業は自分にとっても必要だなと確認しました。

 そんなことで、良質な睡眠をとったとは言えないで朝。議会が始まると、いつも睡眠不足になりすぎるのですが、ありがたいことに今日は議事進行がスムーズで午前中に議会が終了。晴れあがった空、まぶしい光に感謝をしながら、洗濯物を外に干しに一瞬帰宅、さらに、掃除ができて、妙な充実感でいっぱい。

 明日から委員会です。私の所属する子ども教育常任委員会には「八ヶ岳少年自然の家の存続」と「東寺方図書館の存続」を願う市民からの陳情書が提出されています。これもまた公共施設の見直し方針と行動プラグラムに関連する内容。とても難しい判断が迫られます。市民の思いをどう受け止め、そして実現に結び付けていくための現実的な提案ができるのか?ここに議会力こそが問われている気がしてなりません。そのためのヒアリングもしたりして、お疲れ様の自分に・・・・「かっぱえびせん」。議会になると、さらにお菓子が食べたくなるんです・・・私。一日の食事に占めるお菓子率が高くなります。

 さて、委員会が終わったら、決算審査も始まるので、その準備もしていきます。決算は、ちょっとした意見なども述べることができるので、ぜひ、お気づきになっていること等ありましたら、お寄せ下さい!

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2014年9月16日火曜日

地方議会 構想力高め地域政策の立案を

<公明新聞より>

相次ぐ地方議員の不祥事などで、地方議会に向けられる住民の視線が厳しくなっている。地方議会は何のためにあるのか。その原点を見つめ直し、改革を進めていかなければならない。

地方政治は自治体の首長と議員が、それぞれ選挙で選ばれる二元代表制で成り立っている。行政執行を担う首長と、議員で構成される議会が「車の両輪」として自治体を運営する構造だ。

だが、多くの地域では首長のリーダーシップに比べ、議会の動きは今一つ見劣りしないか。地域の声の担い手である議会が存在感を示してこそ、初めて二元代表制の機能が発揮される。

徹して住民の声を聞き、その実現に奔走するのが議員本来の役割である。一人一人の議員が住民本位の行動を貫くことが、議会の信頼回復の第一歩である。結党以来、「大衆とともに」の立党精神のままに住民に尽くし抜いてきた公明党議員が、さらに範を示していきたい。

人口減少によって、全国のほぼ半数近い自治体が将来的に消滅する可能性があると指摘される今、従来の議員の資質・力量に加えて、地域の未来をどうするか、という構想力が議会、議員にも問われる時代に入った。首長と同じく、住民を代表する議会が主体的に条例や政策を提案し、実行していく必要があるということである。

地域の課題を解決するため、時には行政側と対峙する場面も出てくるだろう。議員同士の議論を活発化させ、首長と構想力を競う形で議会の意見を集約する取り組みが求められる。

滋賀県大津市では、近隣の大学と連携して議会が政策を検討する会議を設けている。こうした事例も参考に、議会による政策立案の仕組みを構築、強化すべきだ。

住民の意見を政策に取り入れる制度を実施する自治体は少なくないが、多様な民意を吸い上げるのは、そもそも議会の役割、責任である。住民と膝を交えて語り合える議会報告会や住民説明会なども精力的に開いていきたい。

地方議会では、これから9月定例会が本格化する。公明党議員が先頭に立ち、議会改革を進めていきたい。

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2014年9月15日月曜日

会津若松市議会9月定例会 一般質問

<会津若松市議のブログより>

本日から本会議。
私の一般質問の順序は3番目なので、今日のお昼前か後になるだろう。
質問の内容は、政策形成への市民参加について。

地方分権時代、住民自治を考えるに生きた「自治基本条例」とするために、その関連条例として必要なもので、市民参加条例に制定すべきと考える。
このような背景の中、今回質問しようと直接的なきっかけは、6月定例会における「北会津地区認定こども園整備」を巡る同僚議員の質疑に対する市長答弁。
この認定こども園は、北会津地区における2つの幼稚園と2つの保育所を統合し新たに設置する事業。
この住民説明会を市当局は進めてきたが、十分な住民合意がとれていない印象。
6月の同僚議員の質問に、市長は「本質的な議論が進まなかったのではないか」「会議での発言のボリューム、量については声の大きい人方の発言が多い」と認識していると答弁。
これは、会議の運営の仕方というより住民のせいと認識しているのか、まず考えを聞きたい。
地方分権の時代、「自律と自立」の市政運営が求められ、そのためには情報を公開し市民参加、つまり住民自治による市政運営が求められる。行政主導のまちづくりから住民参画型・官民パートナーシップ型のまちづくりに変わってきている。

市民参加とは、市政の主権者は市民であるという民主主義の基本原理の基に行われるもの。従って主権者たる市民の参加機会の保証をし、さらに政策形成のできるだけ早い時期から行わなければならないと考える。これを条例化しなければ、市長のいう市民との「協働・汗動」はいわゆる空念仏になってしまうのではないか。

こうした理念のもと、具体的市民参加の方法論として、市民公募のやり方、ワークショップ(これも多様なやり方があるが)による意見聴取の仕方、そのためのファシリテーター(創造的支援者)の育成などやるべきことは多い。

こうして、市長の言う「声の大きい人」や肩書きにとらわれない、市民意見を反映する政策形成こそ住民自治への道だと思う。

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2014年9月14日日曜日

地方議会、どうやって立て直すか

<西日本新聞より>

 政務活動費の不自然な支出を追及された兵庫県議の「号泣」や東京都議会での女性議員に対する「セクハラやじ」…。最近、地方議会議員に対して有権者の厳しい視線が注がれるような出来事が続いている。全国で議員が絡んだ不祥事も相次ぐ。品位や資質が問われているのはもちろん、不要論すら飛び出しかねない状況の中で、立て直しが急務の地方議会。何が求められ、どう変わる必要があるのか。佐賀県伊万里市議の盛泰子氏と九州大大学院法学研究院教授の出水薫氏に聞いた。
◆議論して決める風土に
 佐賀県伊万里市議・盛 泰子氏
 ‐地方議員の相次ぐ不祥事から、普遍的な課題が読み取れないか。
 「一義的には議員個人の問題だが、議会全体の問題をはらんでいる。例えば、発言の邪魔をするヤジは議長がタイムリーな注意で収めることができた。政務活動費は使途報告書の提出先が議長なので、そのリーダーシップによって改善できる要素も多い。今回の特定の議員による不始末から得られる教訓は大いにある」
 ‐議会改革が広がっているが、真っ先に取り組むべきことは何か。
 「しっかりと議論をした上で、議会の意思決定をすることだと思う。先進的な議会を除く多くの議会は、執行部に質問して答弁させることを議論と勘違いしている。そうではなく、議案や地域の課題について、議員間で、場合によっては市民を交えて自由に意見を耕し合い、結論を出す。この過程を丁寧に行うと、市民への説明に説得力が増す」
 ‐議会が議論しない現状は大きな問題だ。
 「北海道ニセコ町の逢坂誠二元町長が、民主主義の発展を阻害するものの一つに『議論を悪とする風潮』を挙げていた。PTAや自治会の総会でも、提案されたことに『異論がある』とは言いにくい。議会も似ている。一つの意見に対して違う意見も出し合い、それを耕した後に決定する議会風土になるといい」
 ‐市民は、議会が何をしているのか分からない。それも議会不信の理由では。
 「議員個人が身近な人たちと話をすることはあっても、議会として不特定多数の市民と向き合う場がなかった。議会報告会をする議会が増えたが、審議結果を報告するばかりでなく、普段から市民と意見交換する場にしたい。チーム議会で市民の声を集め、しっかり議員間で討議をして、議会として執行部に政策提言したことを実現させる。その姿を見てもらうことが、信頼回復への第一歩になる」
 ‐議長のあり方については、どう考えているのか。
 「地方自治は首長と議会の二元代表制。首長が4年間務めるのに、もう一方の代表である議長が1年、2年で交代しては議会の力を自ら弱めかねない。議長の選出過程の透明化と短期交代の見直しを急ぎたい」
 ‐なぜ議会は必要か、と問われたらどう答えるか。
 「暴走する首長が出たとき、真っ先に止めることができるのは議会。また、1人だけ選ばれる首長に対して、議会はさまざまな人がいるので、より多くの民意を吸収することができる。そこに議会の価値がある」
 ‐議会の人材が偏っているようにみえる。
 「老若男女のうち『老』と『男』の議員が多く、社会の縮図になっていない。地盤や看板の無い女性や若い人を増やす必要があるので、議員定数を減らして入り口を狭めるのは疑問。少数精鋭の議会は理想だが、難しいのではないか」
 「議員報酬も減らす傾向にある。現職の立場では言いづらいが、ある程度の生活が保障できる金額でないと、ほかに仕事を持っている人やリタイアした人ばかりの議会になりかねない。若い人や一家を支える人は選挙に出づらい」
 ‐有権者に身近な議会になるために、議員選挙も変わる必要があるのでは。
 「候補者は有権者に選ぶ材料、つまり政策を示すべきだ。地縁や血縁でなく、政策で選ばれるようにしたい。その情報が広く提供できるネット選挙に期待しているが、現状で大事なのは自治体が発行する選挙公報。選挙期間中に、議員候補が有権者に主張を届けられる唯一の文書だ。有権者は候補の考えに触れて一票を行使してほしい」
 (聞き手は前田隆夫)
 ▼もり・やすこ 1955年生まれ、東京都出身。主婦として、佐賀県伊万里市の図書館づくりの市民運動に関わる。93年の市議補選で初当選。当選6回。議会運営委員会委員長などを務めた。
◆有権者も意識変えよう
 九州大大学院法学研究院教授・出水 薫氏
 ‐「号泣議員」「セクハラやじ」などで、地方議会が話題になっているが。
 「議会と有権者のどちらにも不幸な状態だ。結局、人々の関心は、興味本位の出来事でしか議会に向かない。本来、『政治とカネ』やジェンダーなどの問題を議論しないといけないはずだが、昨今の現象でしか見てもらえないことを議会がどう考えるか、というアプローチが重要だ。ただ、議員個人に注目しすぎとも言え、もっと議会全体としての水準や質を問わなければならない」
 ‐議会への有権者の諦めや不信感があるようだ。
 「諦めがあるなら、まだ救いがある。不信感を抱くほど何かを期待しているわけでもない。有権者は、はなから無駄なものとしか思っていないのではないか。何かを期待するには、こうあってほしいという理想像が必要だが、それが持てないのは深刻だ。議会にどういう働き方をしてほしいかというイメージがない。議員を選ぶ際に、所属政党ぐらいしか基準がなく、有権者が関係する団体などからお願いされて、さして大事な仕事とも意識せずに投票しているのが現状だろう」
 ‐議員側には、選挙で選ばれ、住民の声を代弁している意識があるのでは。
 「そんなはずはないだろう。そもそも議員の年齢や性別、職業などが偏っている。地方自治法には、議案審査を学識者などに委ねることができる規定があり、多様な住民のニーズをくみ取るために議会がブレーンを持つ仕組みがある。だが、それを十分に使いこなしている議会はほとんどない。子どもを産むことができない男性が、出産、育児のことをどこまで分かるだろうか。分かる人材に審議過程に加わってもらうのは当然で、でなければ『議会はまともに審議し、判断するつもりがないのでは』と批判されても仕方がない」
 ‐議会の役割とは何か。
 「多様な民意を吸い上げ政策を議論し、有権者への説明責任を果たす。そしてそれを首長に実現させるように尽力しなければならない。現場の実態を踏まえ、さまざまな問題を住民とともに考え、何をやって何をやらないかを決めなければならない時代に入っている。優先順位をどうつけたかを住民に知らせるのが議会の存在意義だ」
 「高齢者介護や子育てなど地域できめ細かに対応すべき政策課題が増えた。国が地方を手足として使っていた時代から、地元に裁量権を与えるように地方分権一括法や機関委任事務の廃止など制度変革が進んだ。時代の潮目が変わり、地域が変わらないといけないと有権者が気付き、行政も動きだしたが、議会や議員は気付いていない。『これではいけない』と意識する議員は増えつつあるが、圧倒的多数ではない。取り残され、最も遅れているのが議会といえる。旧態依然の働き方でも落選しないことが一番の問題だ」
 ‐改革に何が必要か。
 「私たち自身が、意識して議会に何かを求めないといけない。旧来型の組織戦や利益誘導型選挙ではなく、当選者に発信力があれば、有権者も共鳴する。『議会ってとんでもないところ』と思ってスイッチが入れば、既存型ではない人材との入れ替えも次第に進む。ただ、時間がかかるし、地域差は出てくるだろう」
 「現状では、議会内部からの変化は期待しにくい。学識者や議員、行政関係者などのうち、議会の変革の重要性を認識している人々が声を上げていく必要がある。その上で有権者が、議会にどんな仕事をしてほしいか考えるようになれば、ようやく議会は変わるための入り口に立つだろう」
 (聞き手は高野靖之)
 ▼いずみ・かおる 1964年、北九州市出身。九州大大学院法学研究科博士課程修了。九州大助手、助教授などを経て現職。専門は政治学、韓国現代政治、地域政治など。
    ×      ×
 ◆記者メモ
 議会の役割とは何か。北海道栗山町議会は全国で初めて制定(2006年5月)した議会基本条例に明快に記した。その一部を引用する。
 「議会は自治体事務の立案、決定、執行、評価における論点、争点を広く町民に明らかにする責務を有している。自由かっ達な討議をとおして、これら論点、争点を発見、公開することは討論の広場である議会の第一の使命である」
 多くの議会ができていないか、不十分なことばかりではないか。この数年、議会改革がブームのようになっているが、議員の定数や報酬を減らすのが改革ではない。
 議会の役割とは何か。すべての議員が共有して議会の現状と比べれば、やるべき改革はおのずと分かるはずだ。 (前田隆夫)

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2014年9月13日土曜日

議場にタブレット端末導入

<長崎新聞より>

 壱岐市議会は3日開会の定例9月会議から、議員と市長ら市幹部の議場でのタブレット端末の利用を始めた。議案書などを端末に配信し、将来的にはペーパーレスを目指す。県議会事務局によると「県内の市町での利用は聞いたことがない」としている。

 市議会改革の一環。広報委員会(赤木貴尚委員長)が提案した。議案書や予算書、決算書などを電子データ化し配信する。赤木委員長によると、印刷製本にかかる年間280万円の紙代以外に、人件費の削減も見込めるという。

 端末は、市の政策企画課が主催する市民講座用に約60万円で本年度購入したタブレットを、議会の期間中に議員に貸し出す。端末操作に不慣れな議員もおり、現在は紙での配布も併用。

 無駄な時間や経費を削減できる上、検索が素早くできたり、文字の拡大縮小が自由にできるなど、積極利用を促す議員がいる一方で「電源の入れ方から習わないと」と、開会前の講習会で四苦八苦する姿も。結局、初日の3日に議場で利用したのは議員16人中3人だった。

 試験利用では議場内で同時に閲覧できないなど技術的な問題点も判明。今後、予算の範囲で、可能な限り対応をしたいという。

 町田正一市議会議長は「九州でも少ない事例ではないか。資料の電子化は難しいことではない」と話す。今後、傍聴の市民らのタブレット端末への配信なども検討課題に上っており「どんな資料も広くオープンにしていく姿勢で臨みたい」と開かれた議会にする意向を示した。

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2014年9月12日金曜日

川口市議会の9月定例会の一般質問最終日

9/12は、川口市議会の9月定例会の一般質問最終日でした。

本日はまったく傍聴(視聴)できなかったので、動画のみアップします。

*********************************************************
●川口市議会・議会中継(録画もあり)
http://www.gikaitv.net/dvl-kawaguchi/2.html

※録画中継は、会議開催後の概ね1週間程度(土日祝を除く)で視聴できます。

●9月議会の会期日程等
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/nittei.html

●9月議会の議案
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/sichogian.html
*********************************************************

一般質問の発言通告(PDF)は、以下です。
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/pdf/hatugentuukokuH2609.pdf


■今井議員(共産党)



大項目6の一括質問・再質問一問一答方式、再質問&再々質問不明。


■榊原議員(自民)



大項目6の一問一答方式、再質問&再々質問不明。


■富沢議員(無所属)



大項目4の一括質問方式、再質問&再々質問不明。


■その他

川口市議会は9/25に閉会になります。

閉会日はネット中継されますので、事務所で傍聴(視聴)をしたいと思います。

(M)

新川達郎の「震災と議会 ~議会BCPの策定が始まる~

<議員力メールマガジンより 議員力検定協会>

地方自治体の議会でも、議会BCP(業務継続計画)の策定が進みはじめた。
議会機能は、いかなる災害に際しても、継続される必要があるし、被災しても可能なかぎり迅速に回復させるべきだという考え方が、ようやく芽生えはじめたともいえる。
すでに、筆者がお手伝いをさせていただいた滋賀県大津市議会をはじめ、大分市議会でも策定されている。
今回は、まず大分市議会のBCPをご紹介することにしたい。
というのも、大分市議会は、年4回の会期制をとっていて、一般的になじみやすい内容になっているように思えるからである。
なお、大津市議会は、条例による通年議会制とされているが、こちらについては、次回、ご紹介したい。
大分市議会では、市議会内に任意の組織として「大分市議会防災会議」を常設すること、そのなかに、議長、副議長、議会運営委員会の委員からなる運営会議を中心とする本部組織と、全議員を地区別に分けた地区組織を置くこととしている。
そして災害時には、この組織が、議長の判断によって、「大分市議会災害時対策会議」に移行する。
通常は、防災対策の検討や提案などを行うが、災害時には、市の災害対策本部と連携して災害情報を共有すること、災害情報を集約して伝達すること、救援、復旧、復興の協議と提言することを主たる任務とする。
本会議に復旧予算が提案される時期には終期を迎えることとされている。
議会閉会中の場合には、災害発生時に、災害対策会議を活用し、3役で議会運営委員会の開催可否、また定例会開催の可否、施設使用の可否などを協議する。
本会議開会中については、同様に、議会運営委員会の開催の可否、そして定例会の継続の可否を判断するという。
災害時の行動マニュアルも用意されており、議長の緊急登庁、事務局による議員安否の確認、災害時対策会議の設置、災害情報の収集と提供を行い、同時に議員からなる地区組織を動員して、地域の情報を収集して運営会議に報告することにしている。
災害時というのは、想定外の事態が当然であることから、さまざまなケースを想定しなければならない。
今後は、この仕組みが適切に機能するのかどうか、図上演習あるいは机上演習、防災訓練などを通じて検証し、さまざまな災害に対応できるものにブラッシュアップしていく必要がある。
これは大津市や大分市に続く各自治体議会でも同様の課題である。
とはいえ、まずはBCPを策定しておかなければ、はじまらないことも確かである。

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2014年9月11日木曜日

川口市議会の9月定例会の一般質問三日目

9/11は、川口市議会の9月定例会の一般質問三日目でした。

事務所で仕事をしながら、一部、ネット中継を視聴(傍聴)しましたので、雑感等をブログにアップします。

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●川口市議会・議会中継(録画もあり)
http://www.gikaitv.net/dvl-kawaguchi/2.html

※録画中継は、会議開催後の概ね1週間程度(土日祝を除く)で視聴できます。

●9月議会の会期日程等
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/nittei.html

●9月議会の議案
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/sichogian.html
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一般質問の発言通告(PDF)は、以下です。
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/pdf/hatugentuukokuH2609.pdf


本日は傍聴(視聴)がほとんどできなかったので、動画のみアップします。


■木岡議員(川口新風会)



大項目7の一問一答方式、再質問&再々質問不明。


■柳田議員(自民)



大項目7の一問一答方式、再質問&再々質問不明。


■福田議員(公明)



大項目10の一括質問方式、再質問&再々質問不明。


■松本幸恵議員(共産)



大項目7の一括質問方式、再質問&再々質問不明。


■その他

明日(9/12)は一般質問最終日ですが、事務所で傍聴(視聴)をしたいと思います。

(M)

「県議会だより」の検討委員会

<岐阜県議のブログより>

現在休止中の議会広報紙「岐阜県議会だより」を再発行するにあたって設けられた検討委員会の二回目の会議が開かれました。 今回は議会事務局が作った案二つが示されました。 まず、新聞紙一面を買い取って定例会の主な質疑と回答、委員会審議、視察などの議会の仕事を紹介する案です。 次、A4版8ページ程度の広報紙とする案です。記事は上に加えて質疑で取り上げられた県の事業についても簡単に解説しています。 会議では、再開するにあたってどちらの案とするか、予算も含めて議論が行われました。いずれも年4回発行(掲載)した場合です。 <新聞紙面買い取りの場合> ①岐阜新聞と中日新聞に絞った場合 県内カバー率は72%で費用負担は1800万円 ②さらに朝日新聞と読売新聞、毎日新聞を含める 県内カバー率は84%、費用負担は3700万円 <広報紙の場合> ①新聞折り込みの場合 70万世帯で年間5600万円 ②県や市の施設に置いてもらうだけ 1万部×年四回なので200万円 ※広報紙の場合はホームページ上に掲載することが容易ということでした。 いずれも一長一短があります。 議会事務局に尋ねたところ、多額の経費負担は難しいようでした。そこでスタートとしては少しずつということで、広報紙を県や市の施設に置いてもらって、ネットと兼用しながらはじめてみるという方向性で所属会派に説明することになりました。 議会広報紙は県民が県議会に関心をもってもらうような紙面づくり、記事の内容が必要です。そのためにはある程度の予算と手間が求められます。 議論出来る議会に、公開と参加の議会にならなければ広報紙に予算を割くことへの理解も得られません。議会自体の在り方も変わる必要があると思います。

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大人の社会科見学「川口市議会傍聴ツアー」


910日(水)第4回川口市議会傍聴ツアーを開催しました。

参加人数は9名と少なめでしたが、ランチを食べながらの感想会には7名が参加してくれました。

初めて一般質問を傍聴された市民からは、知人から学芸会のようだと聞かされていたが想像よりは熱心に質問していたとの意見もありました。

幾つか(良い質問だと)評価する声も上がったが、市政全体の幅広い視点での行財政課題の質問が不足との意見が大勢を占めました。

川口市が急いで取り組むべき重点課題を浮き彫りにして、どのように解決すべきなのかを突っ込んで質して欲しいものです。

因みに我々が考えている一般質問のポイントは次の8項目。

「市政を質す質問であるか」「政策提言をしているか」「市民にわかりやすい質問であるか」「独自の調査に基づいた質問であるか」「市全体の視点での質問か」「財源を念頭において政策提言をしているか」「市民との約束に基づいた質問であるか」「熱意と説得力があるか」です。

次の傍聴ツアーは、来年3月議会を予定しています。

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2014年9月10日水曜日

川口市議会の9月定例会の一般質問二日目 傍聴ツアーもやりました!!

9/9は、川口市議会の9月定例会の一般質問初日でした。

事務所で仕事をしながら、一部、ネット中継を視聴(傍聴)しましたので、雑感等をブログにアップします。

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●川口市議会・議会中継(録画もあり)
http://www.gikaitv.net/dvl-kawaguchi/2.html

※録画中継は、会議開催後の概ね1週間程度(土日祝を除く)で視聴できます。

●9月議会の会期日程等
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/nittei.html

●9月議会の議案
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/sichogian.html
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一般質問の発言通告(PDF)は、以下です。
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/pdf/hatugentuukokuH2609.pdf


■石橋議員(公明)



大項目7の一問一答方式、再質問8、再々質問ナシ。

※少々カウントミスがあるかもしれません・・・

個人的にはヘイトスピーチに関する質問に興味がありました。

市からは望ましい答弁がありませんでしたが、継続して取り組んでいただきたいです。

中堅議員のため、質疑応答はストレスもなく聞きやすかったですね。

公会計などの財政等に関する質問をもっとして欲しいもです。


■谷川議員(市政クラブ)



大項目8の一問一答方式、再質問4、再々質問ナシ。

※少々カウントミスがあるかもしれません・・・

個人的には、市民活動をしているので、協働条例に関する質疑を興味深く、傍聴しました。

保育環境に関する質問では、もう少し突っ込んだ質疑を期待していましたが、ちょっと残念かな。

池蝶貝による水質浄化については、市が実施に向けて動き出すようですね。


■関 裕通議員(自民)



大項目5の一問一答方式、再質問・再々質問の回数は不明。

ほとんど傍聴(視聴)できなかったので、コメントなし。


■小林議員(川口新風会)



大項目6の一問一答方式、再質問・再々質問の回数は不明。

ほとんど傍聴(視聴)できなかったので、コメントなし。


■その他

明日(9/11)も一般質問ですが、事務所で傍聴(視聴)をしたいと思います。

本日行われた当会の傍聴ツアー、別途ブログでご案内されると思いますので、少々お待ちください。

(M)

予想外を予想する

<川崎市議のブログより>

本会議における質問と答弁は、どういった質問を行うのか、それに対する答弁はどういったものになるのか双方調整の上進められることが多いですが、常任委員会はそうではありません。
議員は、通告無しで、その場で各委員が思いのままに質問や意見を交わします。
それを受けとめる行政側はといいますと、『こういう質問が来たら、こういう回答をする』という想定問答集を作成しておきます。
想定問答集の作り込み具合は案件によって異なるようですが、多い場合は100問近く作成した事もあるそうです。
また、関連する職員を委員会に出席させて、どんな質問へも対応できるよう万全の態勢で臨みます。
多いときには1案件について20人を超える職員が委員会に出席することもあるんですよ。

でも、そこまで準備したとしても、想定外の質問が飛んできてその場で答えられない場合もあったりします。
ある意味、委員会は本会議よりもざっくばらんに議論を行っておりますので、議員や行政の考えがよくわかります。
委員会も本会議と同様にネット中継を行なえれば良いのですが、残念ながら川崎市ではまだそこまで対応しておりません。
常任委員会も一般傍聴可能ですので、是非一度傍聴にいらしてみてはいかがでしょうか?
おまちしておりま~す。

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2014年9月9日火曜日

川口市議会の9月定例会の一般質問初日

9/9は、川口市議会の9月定例会の一般質問初日でした。

事務所で仕事をしながら、一部、ネット中継を視聴(傍聴)しましたので、雑感等をブログにアップします。

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●川口市議会・議会中継(録画もあり)
http://www.gikaitv.net/dvl-kawaguchi/2.html

※録画中継は、会議開催後の概ね1週間程度(土日祝を除く)で視聴できます。

●9月議会の会期日程等
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/nittei.html

●9月議会の議案
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/sichogian.html
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一般質問の発言通告(PDF)は、以下です。
http://www.gikai-web.com/kawaguchi/contents/annai/pdf/hatugentuukokuH2609.pdf


■吉田議員(自民)



大項目11の一問一答方式、再質問2、再々質問ナシ。

個人的にも興味のある、中核市移行、埼玉高速鉄道、子育て支援、JR川口駅の中距離列車停車が取り上げていました。

中堅議員のため、質疑応答はストレスもなく聞きやすかったですね。

改選前でもあり、多数の項目を質問したくなる気持は理解できますが、質問項目が多かったため、あまり突っ込んだ質疑応答になっておらず、少々残念だったです。


■芝﨑議員(公明)



大項目9の一問一答方式、再質問・再々質問ナシ。

行政改革をはじめ、教育、医療、福祉など多種多様な項目な質問となっていますね。

一問一答を使い、議論をもっと深めて欲しかったとの印象でした。


■岩井議員(川口新風会)



大項目5の一括質問方式、再質問4、再々質問ナシ。

ほとんど傍聴(視聴)できなかったので、コメントなし。


■金子信夫議員(共産)



大項目6の一括質問方式、再質問&再々質問の回数は不明。

まったく傍聴(視聴)できなかったので、コメントなし。

■その他

明日(9/10)も一般質問ですが、当会主催のイベントの傍聴ツアーが開催されますので、ご興味ある方、お時間のある方、ぜひ、ご参加をお待ちしています(当日参加も対応できます)。

傍聴ツアーの案内(記者発表文・PDF)
http://gikaikaikaku.web.fc2.com/temp/press/press20140819-01.pdf

(M)

福島市議会通年制に 災害、行政課題迅速対応

<読売オンラインより>

 福島市議会は、年間を通じて本会議や委員会を開催できる「通年議会」制を導入した。会期を8月1日から翌年7月31日とし、災害発生時などは迅速に開催できる。同市議会事務局によると、東北地方の市議会では初めてで、県内では只見、小野両町に次ぐ3自治体目。
 これまで同市議会は年4回の定例会と、必要に応じて開催する臨時会で議案を審議してきた。閉会中は、議会の招集手続きに通常7日以上が必要だった。
 同市議会は、市民に開かれた議会を目指し、議会基本条例を4月に施行。議論の内容や審査結果を市議が市民に説明する議会報告会など新たな取り組みを始める予定で、通年議会も議会改革の一環で導入した。
 導入後初の市議会が開かれた8月12日、佐藤一好議長は「災害時や緊急の行政課題が発生した場合も対応が可能になる。議会の役割をより一層果たしていきたい」とあいさつ。東京電力福島第一原発事故の賠償に関する意見書など4議案を可決した。同市議会事務局は「これまでなら9月定例会まで待たなければ可決できなかった」と話す。
 ある市議は「必要な時にすぐ集まれるので、市当局の専決処分も減り、議会のチェック機能をより果たせるようになる」と歓迎。別の市議は「仕組みができても、各自が迅速な対応を心がけなければ意味がない」と指摘する。
 一方、長崎県議会は12年度に始めた通年議会を今年度、廃止した。同県議会事務局は、会議日数が増えて県議が地域に出る機会が減り、審議時間の増加で県職員の負担が増したという声が上がり、廃止が決まったと説明する。
 福島市議会事務局は「今のところ、そういう懸念は出ていない。以前より会議日数は増える見込みだが、大幅に増えるわけではない」としている。

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2014年9月8日月曜日

あなたのまちの「トンデモ議員」を炙り出せ! 地方議会の9月定例会を、楽しく有意義に傍聴する法

<ダイヤモンドオンラインより>

<あなたもトンデモ議員を発見できる?>
地方議会の9月定例会を傍聴してみよう
この夏、日本中を騒がせた話題の1つが地方議員の不祥事だ。議員としてのみならず、社会人としても許されぬ先生方の情けない言動が全国各地で表面化した。その勢いは一向に衰えず、今もなお日本列島を覆いつくしている。
まるで日替わり定食のように登場する破廉恥議員に多くの人が驚き呆れ、そして、嘆き悲しんだ。なかには「一体、誰がこんな人間を議員に選んだんだ!」と、怒りを抑えきれない人もいる。
そんな方々にぜひともお勧めしたいイベントが近々、全国各地で一斉に始まる。地方議会の9月定例会である。地方自治体の多くが年に4回、定例議会を開く(以前は法律で年4回開会と規定されていたが、現在は法改正されて回数制限なしに)。
一般的に3月と6月、そして9月と12月である。このうち3月定例会は翌年度予算案の審議を行い、前年度の決算審議を9月定例会でやる。絶好のタイミングではないか。この好機を逃さずに、議会に足を運んでみることをお勧めしたい。
自分の目で「我がまちの先生方」の仕事ぶりをじっくり観察してみたらどうだろうか。テレビで何度も取り上げられた仰天議員さんらに負けず劣らずの「逸材」が、地元の議会にこっそり潜んでいるかもしれない。
地方議会の傍聴は無料で、議員の紹介なども不要。予約などのややこしい手続きを取る必要もなく、満席で中に入れないなどということもめったにない。行列せずに簡単に自分の席を確保でき、しかもタダ。普段着のままぶらりと立ち寄っても何ら問題なく、途中退席も可能だ。
当然のことながら、傍聴席での飲食は厳禁。ヤジもダメ(議場内はOK)。大きないびきをかかない限り、居眠りを注意されることもない。議会傍聴のハードルは住民が思っているほど高くない。
考えてみれば、それも当然のことなのだ。1人ひとりの住民が主権者であり、住民に選ばれた議員や首長は住民の代理人、ないしは代弁者にすぎない。つまり、選んだ側の住民こそが主役であるはずなのだ。ただしそんな住民にとって、議会には難点が2つある。

<平日開会と難解な議場内のやり取り 大変でも実際に傍聴するのが一番>
1つは、議会の開会が平日の昼間である点だ。仕事に追われる勤め人には時間のやり繰りがつきにくい。そうした住民のために、インターネットでのライブ中継や録画放送を実施する自治体が増えている。そちらを利用する手もあるが、やはり現場で生のやり取りに接するのが一番だ。
2つめの難点は、議場内のやり取りがわかりにくくてつまらない点だ。だが、議場でのやり取りの内容が理解できなくても、我がまちの議会の実像に触れる意味は大きい。退屈さにじっと堪えながら傍聴しているからこそ、色々なものが見えてくるからだ。例えば、議員個々の仕事ぶりや能力、人間性である。
ニュースで連日、お粗末な議員ばかりが取り上げられるので誤解してしまうのも無理からぬことだが、地方議員の中には真面目に活動し、しかも高い能力を持っている方たちも存在する。議員個々の力量や人間性は実に様々で、ピンからキリまで揃っている。議員個々の能力に大きなバラつきがあるのは、どの議会にも共通する現象だ。もちろん、議会によって有能な議員が多い、少ないといったレベルの違いは生じている。
そうした議員個々の力量は、本会議や委員会での弁論に耳を傾けることで見えてくる。玉石混交状態の議場の中から、議員本来の役割を果たそうと努力する人物を探し出すことをお勧めしたい。「宝探し」でもするつもりで傍聴しても良いと思う。どんな地方議会にも1人くらいはいるはずだ。ライブなので、ワクワク感が高まるに違いない。
議会を傍聴していると、議会や執行部側の姿勢といったものも見えてくる。それは住民に対する姿勢で、きちんと住民側に顔を向けて議論をしているか否かという意味である。
議会では行政用語を飛び交わせる議論となりがちで、そうした言葉に馴染みのない住民にとってはわかりにくいこと極まりない。そうした点を斟酌せず、住民にわかりやすく伝えようとする意欲と努力、能力を欠いたまま議事を進行してしまうケースも多い。住民を置き去りにしたまま、議会・行政ムラの仲間内でのやり取りに終始してしまうのである。
傍聴する住民に資料を配布せず、「黙って見ていろ」と言わんばかりの議会もある。もっとも、傍聴者が誰もいないといったケースも珍しくないが。

議員通信簿は、「議会に緊張感を持たせ、議員によい仕事をしてもらう一助とする」ために始められた。つまり、議員の資質の向上に寄与したいとの思いである。各議員の任期4年間の仕事ぶりの評価であり、政策や理念、考え方の評価ではない。あくまでも議員活動の実態や姿勢、能力などを傍聴者の住民の視点で評価するものだ。不偏不党・中立、採点者のイデオロギーに囚われず、傍聴経験豊富な会員による協議を経て、点数化している。
採点法はこうだ。25の評価項目ごとに議員個々の仕事ぶりに0点から4点の点数をつけ、100点満点とする。議員ごとの合計点を算出し、得点順にランキングする。さらに議員個々についての総括コメントを添付する。いわゆる寸評である。これが実に面白い。

<各議員の4年間の仕事ぶりを徹底評価 「相模原市議会をよくする会」の取り組み>
2011年版に掲載されたものをいくつか紹介すると、総合得点37点の議員は「保守会派の野次担当で存在をアピール、勉強不足・質疑下手の穴埋めか」とバッサリ切られ、最高点の88点を獲得した議員には「ときに勇み足で災いを招いたが、手短かで鋭い質問は傍聴者を喜ばせる」とのおほめの言葉が寄せられている。
また、「市長とのツーショット・ポスターで二元代表制への無知を露呈」と書かれた議員や「議員の資質に欠かせない財政に強い本格議員。希少価値的存在」と絶賛される議員も。なかには「会派に埋もれ、鳴かず飛ばずの議員で存在感薄まる一方。期待裏切る若手」と叱咤激励するようなコメントもある。
こうした得点と総括コメントともに議員の実名で公表されているので、読む側としては面白くてたまらない。顔写真も添付されていることから、議員1人ひとりがぐっと身近な存在に見えてくるのである。少なくとも「議員先生」という、偉い人たちというイメージはなくなる。
議員通信簿は4年に1回、4000部ほど作成され、相模原市民などに無料配布されている。また、「The Gallery」という会報が年4回、1000部ほど作成され、こちらも無料配布されている。
こうした地道な活動を続ける「相模原市議会をよくする会」の年間活動費は、わずか16万円ほど。会員らの手弁当によって成り立っているのである。ちなみに相模原市議の年収は約1100万円で、さらに今話題の政務活動費が年間120万円支給される。

<議会を継続して傍聴するのが大事 議員通信簿で注目すべき25の評価項目>
議員通信簿で注目すべきは、25の評価項目だ。これらは9つの観点に分けられており、まずは「基礎的能力」だ。調査・情報収集能力や議案に対する分析・評価能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、基礎知識など評価項目は6つ。
2つめの観点は「質問の頻度・内容」(3項目)だ。さらに、「公約言及度」(2項目)や「議場内の態度」(4項目)、「改革意欲・問題意識」(3項目)、「議会報告」(3項目)、「政務活動費」(1項目)、「人格」(2項目)と続き、最後は「好感度」(1項目)である。
赤倉さんたちはこれらの評価シートを広げて議員ごとに採点し、さらに会員同士で侃侃諤諤の議論を重ねて最終的に会としての評価を下すのである。
赤倉さんは、「議会を継続して傍聴することが大事です。少なくとも1つの定例会を通して見ることをお勧めします。それから今は本会議よりも委員会が主流となっています。委員会の方が議員の資質がよくわかります」と語る。
議員通信簿の作成に活用する議員評価シートのようなものを各地の住民が独自に作成し、それを持参した上でそれぞれの議会を傍聴するというのはいかがだろうか。色々な発見に結び付くことになるのではないだろうか。
また、各自治体の議会事務局ももっと工夫を重ねるべきではないか。資料配布はもちろんのこと、開会前に傍聴者に対して当日の議会の見所や質問議員のプロフィールなどを解説するサービスを、行ったらどうだろうか。主権者である住民にそのくらいのサービスをしてもよいと思うのだが。
それとも議員と執行部は、ともに本音では「議会傍聴する住民がいない方が良い」とでも思っているのだろうか。
ぬるま湯に浸かって楽チンする地方議員をそのまま放置しておく余裕など、どこの自治体にもないはずだ。個々の議員の資質と働きぶりをきちんとチェックし、問題ありとなったら退場(落選)させなければならない。それが主権者の権利であり、義務でもある。
まずは、議員の仕事場である議会を傍聴し、議員個々の実像をしっかりと観察することをお勧めしたい。議会改革は、議員だけで行うものではない。主権者である住民が当事者として加わらない限り、真の議会改革も真の行財政改革もあり得ない。

◇ホームページ http://gikaikaikaku.web.fc2.com/


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