2016年5月5日木曜日

会派は議会内で通用するだけでは?

<八潮市議のブログより>

先日、この夏に開催予定の議会主催の「高校生と議会の懇談会」についての協議が議会運営委員会で行われた。

 その中で、この懇談会に出席できるのは、各会派1名程度ということになったが、一人会派は「正式会派でないため、出席させない」ということが決まった。

八潮市議会のHPには、会派について、次のように説明しています。
 政党や同じような考え方や意見をもつ議員は、自分たちの考えを効果的に市政に反映させるため、グループをつくって活動しています。このグループを『会派』といいます。
 私の場合は、同じ考えを持つ議員が見当たらない為、ずっと一人で活動しています。

 しかし、会派とは、市議会の内部内で、通じることです。それが議会外についても、会派のメンバーでなければ出席させないというのは、かなり疑問を感じます。

 八潮市議会を構成する議員は21名。八潮市議会のHPには、会派に入っているいないにかかわらず、どの議員も等しく写真入りで掲載されています。それは選挙で選ばれたのですから、当たり前のことです。

 高校生との懇談の場では、むしろ「一人会派もいる」という議会の実態を見せることが必要ではないかと思います。

 もしかしたら将来議員をめざす人が出るかもしれない懇談会です。多様化する価値観の中で、一人会派であっても、議会活動ができることを示すことが必要だと思います。
 

 先進的な施策等を表彰する「マニフェスト大賞」で、平成25年度は「大学との連携による議会からの政策提案」のテーマで「議会グランプリ」、平成26年度も「地方議会初となる議会BCP(業務継続計画)」のテーマで「審査委員会特別賞」と、2年連続受賞している大津市議会では、常に、少数会派であってもその主張を尊重するという文化があり、3人以上の交渉会派であることが構成委員の要件である議会運営委員会においても、委員長裁量でオブザーバーである非交渉会派にもできる限り意見表明の機会を設けています。


 また、政策を協議する場には、八潮市議会のように、会派の人数によって人数決めるのではなく、大会派も少数会派も等しく一人の代表を出して協議しています。


 更に、鳥羽市議会では数年前から、会派制を廃止していますし、町村議会では会派そのものはなく、一人一人の議員が自分の考えに従って活動しています。


 本来は、会派は、政策集団として会派で調査、研究、議論を行ない、個々の議員の資質向上に役立てるためにあるものですが、実態は、政党を基盤とする会派は別として、議会ポスト(正副議長、議運や常任委員会の正副委員長等)を得るための集合体になっています。
 
 先日、市民の方に、この話をしたところ、「それはおかしい。一人会派でも懇談の席に出席させるべきだ」と言っていました。

 皆様は、この件についてはどのようにお考えでしょうか?

 余談ですが、この懇談会を行うに際して、事故などがあった場合保険をかけて欲しいとの高校側の要望に応じて、保険代やお茶代として、議会にはお金がないから議員会の方で出そうと決まりました。

 「一人会派は出席させないと決め、保険代等は、私もメンバーである議員会からの出費というのは、おかしいのでは?」と、抗議したら、午後には撤回して、「そのくらいのお金は議会費で賄うことにした」とのことです。

 会議のやり方も稚拙だし、会派を盾に、傍若無人に振る舞う議員も議員だと思っています。


http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877234

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