2017年2月19日日曜日

議会運営委員会視察

<船橋市議のブログより>


議会運営委員会の視察がありました。豊田市、八尾市、宝塚市、久留米市と四市議会の議会運営に関する視察でした。
 基本テーマは、予算と決算を審査する委員会の設置の方式に関してと議会基本条例に関してでした。
 予算決算の設置方式は特別委員会にしているところと、常任委員会にしているところとがあります。
 どちらも長短がありますが、私は常任委員会化をした方がより専門的な視点での審査ができるなと思っています。
 今回の視察によって、問題点が自分の中では整理でき、理想形の姿を描きやすくなりました。
 議長を除く全体で委員会を組織して、分科会形式で各常任委員を分科会のメンバーとしていく形です。
 これは本来分割付託をすることが理論的におかしかった時代の産物ですが、現在は常任委員会の複数所属が法的に可能となったため、正常な形に整えたというのが、実際のところだと思います。
 そのような意味合いの説明をいただいた議会がありました。
 船橋市議会は、「仕事嫌いな議員」が数多くいますから、選抜制でなく全員参加の常任委員会となると反対する議員がいると思いますが、委員差し替えが可能ですから、全体会は我慢してもらうとして分科会は差し替えれば良いでしょう。出たくなければね。
 ですから、議長を除く委員全員の会議は委員会初日に全体的な入り口の質疑をして、委員会最終日に総括質疑をすれば良いと思います。
 今回視察した多くの議会が、委員会審査最終日に総括質疑を行わず、討論採決だけだったのは、前述したように過去の形を正常化させただけのものだからではないかと思います。
 予算の性質ごとに分けるのか、所管事務部門ごとに分けるのかは若干の差異があるのですが、若干の議論が必要かもしれません。
 従って、私のイメージは、予算・決算委員会は、常任委員会化して、委員会初日は議長を除く全員で全体的な質疑をし、分科会に付託をします(ここで「付託」という表現が正しいかどうかわかりませんが)。次に分科会で審査をします。この分科会の審査のメンバーはイコール常任委員会ですから、予算の少ない分科会は組み方によっては、常任委員会と分科会で1日となる可能性があります。
 従って、予算審査で常任委員会の時間数は増えますが、具体的予算審査は常任委員会と同日で行けそうな委員会の方が多く、身体的拘束は全体予算委員会初日、分科会審査、総括質疑討論採決のための全体会で、
 で、分科会審査が終わったら、総括的質疑、討論、採決と行けば良いのではないかと思います。
 なので従来の議案質疑としてやっている一般質問と大差無いものはやめて、代表質問制度をしっかり構築して、1日で議案質疑を終えるべきでしょうね。
 議員の側は、予算に関連する条例改正などをしたのちに、その予算を審査することになりますし、何よりも、そもそもの所属常任委員会の「所管事務」ですから、ただ単に本来のあるべき姿になるだけの話でもあります。
 より専門性が担保できるのではと思います。ましてや、所属委員会以外のものについても、中継・録画等を利用すれば良いと思います。
 あとは委員の差し替えなど、制度上できることをうまく組み合わせれば、より良い審査ができるものであると思います。
 委員会を中心に、時間無制限、回数無制限で好きなだけ質問ができれば、より良い審査ができるものと確信いたしております。
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-12247441766.html

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