<朝霞市議のブログより>
29~30日、2007年に議会改革の号砲を鳴らした「市民と議員の条例づくり交流会議」に運営者側として参加してきました。
今年は、議会のチェック機能が働いているのか、というテーマでした。都議選でも、前の巨大与党に変わる、新たな巨大与党が誕生しているなかで、改めて議会が行政をチェックするということは何かということを考えたいというテーマ設定でした。
1日目の29日
・全国の議会改革の進展を調査速報から確認し、情報公開や一般質問の改革は進んでいるものの、議員立法はまだまだ、市民が議会に関わる仕組みづくりは立ち後れていることが報告されました。
・その後、自治体の監査委員のうち1人が議員から選ばれている制度がやめられる仕組みが導入され、議員選出の監査委員にどのような効果があるのかという議論がされました。行政職員出身の委員は、否定的な意見をする一方、議員として監査委員を経験した登壇者は、議員が行う監査は単なる会計的なチェックにとどまらず、筋のおかしな話を発見したりする効能がある、というような対論が行われました。
私は、監査委員のうち1人を議員とすることには懐疑的です。現在は市長の指名・任命となっており、議会のなかでの力関係が中立的になって事実上の指名権を議会が握らない限り、市長の都合の悪いことをチェックする人を市長が選ぶという構造になることや、専門性や職務の中立性、先入観がなく監査できるかというと心許ない感じがしています。
2日目の30日
・午前中は分科会。私は新公会計改革の運営を担当しました。今年度から自治体は貸借対照表を作ることになり、企業感覚の導入という言葉に表面的に共鳴する人には萌え萌えの改革が始まりますが、実態としては、過剰な資産の価値を維持するために膨大な減価償却費と維持費を毎年計上しなければならない、というよくわからない状況が出てきます。一方で、公共施設の年あたりの維持費用などが明確になったり、公共施設の無秩序な要求をセーブできるデータが出てくる期待も感じられます。
・午後は、各分科会の報告でしたが、議会への若者参加を取り組んでいる高島高校の取り組みが注目され、その報告に対する質問や討論で埋め尽くされました。若者の政治参加意識が低くて、教育、教育と言われますが、表面的な知識注入やモラルの押し込みではなく、子どもたちが地域社会に参加して、ルールや秩序や利益配分を変えていく体験をしなければ難しく、そのよい機会を議会が形成できるか問われているのだと思いました。
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2017/07/730-2460.html
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