<船橋市議のブログより>
なんとなく夏休み気分で仕事以外の話をブログに書いていましたが、仕事の話に入りましょう。
前にも書きましたが、私は、今、山梨学院大学大学院といっても夜学ですが、社会科学研究科に通っています。行ってみてよかったなと思うのは、まず指導教授は議会改革等で業界的には第一人者の江藤俊昭先生。
そもそも議会改革学者(そんな学者は本当はいない)の先生方っていうのは実は実態を無視した学術論でくるので、私はこのブログでも批判的でした。
ところがある講演を聞いて、こりゃ行くっきゃないなと思って、その門を叩きました。
予想以上にすごいのです。
現場の事情を恐ろしいほど知っている先生なのです。先生以外に地方議会論的なことをやっていらっしゃる先生は、あとお二人ですが、その先生方は現場無視に近い感じです。
そこで育った議員が身近にいますが、規範論というかあるべき姿(理想論)だけを追っている感じです。それでは現場の現実とのギャップがありすぎて、その差を埋めきれません。
そんな中、講義の度に議論が深まる授業は楽しくて仕方ありません。
とは言え、卒業単位が必要ですから、他の授業もあるのですが、遠路ですから、夏季にまとめて集中講座をやって単位取得をさせていただけます。
そこで受けた授業がこれまたすごいのです。
一つは、社会保障法特殊講義。厚生労働省のOBですが、法制の参事官などをお務めになった方で、非常にわかりやすく現場(地方)のことを絡めながらの講義でした。
二つ目は、地域経営論特殊講義で、これは元多治見市長だった方。まさに実践を通じての講義。
三つ目が、憲法。なのに、地方行政に関わる部分や今、旬な話題を交えながらの講義。
そこでわかったのが、社会人をやって、それなりの経験をしてこないと、というか、もっと言えば、議員とか公務員とかで職務経験がそういう人たちに特化した授業構成になっている感があります。
私は全てが合点が行くというか、今まで、モヤモヤしていたことが理論的に説明していただき、役所仕事でなんとなくわかっていたことがはっきりとわかった感があります。
昨今の、社会人枠のある大学院や大学は、私も色々と調べましたが、ぴったりくるものがありませんでした。
明治大学のガバナンス研究科や拓殖大学地方政治行政研究科、法政大学大学院などが我々議員向けがあるのですが、いまひとつ学歴ロンダリングの感が否めないんですよね。っていうか、あくまでも公務員向けで議員向けとしては講座が少ないのではないかという感じ。
どこも、公共政策中心ですから、ある程度公務に関する職務経験を有していないとついていけないのではないかと思うんですよね。
私のところは、車飛ばしてでも行く価値ありって感じで楽しくやっています。
そんな中、今回、広域連携を考える研究会があり、行ってまいりました。
学者かぶれになるなよと言われそうですが、はいはい大丈夫。現場に軸足を置いているからこそ成り立つ勉強です。(笑)。
で、合併が一段落して、次は広域か?って思いましたが、いやいや違っていて、なるほどなあ~でした。
まあ、最初に3大都市圏は無理よって言われたので、他人事として冷めた目で聞いていましたが、面白い。というか切実。
北杜市の事例発表があって驚き。何が驚きかって、現市長って知ってる人でした。
議長の時に、山梨県議長会長として会議や意見交換会で隣同士になってよくおしゃべりした議長でした。もうそこそこのおばさまだったので、説明を受けて当市初の女性市長です。って言われた時に「ん?」と思って、すぐに検索をかけたら、あ~、あ~この人だ~って。(笑)すごいなあ~。
で、その話はさておいて、広域連携です。
出てきた言葉が「定住自立圏」構想。
で、事例発表では、八ヶ岳の街なんですね。北杜市って。で、県境を越えての広域連携をしている話でした。
北杜市定住自立圏構想(左をクリックしてください)
参考までに、市長の部屋(左をクリックしてください)
で、総務部地域課長さんの説明だったのですが、まあ、流暢に説明いただいて立て板に水でした。質問を受けても全て答えられるって感じでした。
内容はお読みいただくとして、どこも必死なんですよ。人口減。税収減。どうやって街を維持して行くか?です。大変ですね。
他は大変ですね。などというと、うちはうちで、これまた悩みは多いんですよって聞こえてきそうですけど、いやいや必死さはないよな。って感じ。まあ、なんとかなるべ。みたいな。感じ。
でも広域連携ってちょっと興味持ったかなと。
これ気をつけないと、過疎が進む地方をバカにしていると、あっという間に抜かれちゃうんじゃないの?って思います。
この定住自立圏構想って、近隣で話し合って、うまく機能分担をしようという話。
余生は都会を離れたところでと考える方々が増えてきて、現役世代が3大都市圏に住み、リタイアしたら、とりあえず都会の喧騒からは離れたいと考える人たちが増えてくれば、それなりの政策転換がなされてくるわけで、そうしたら、国の施策や、税の配分のあり方が変わってくるのではないか?と思うのです。
冷静に考えたら、地方を殺すわけにはいきませんものね。
もう少し別の角度からも考えてみたいのですが、ちょっと気になる地方の様子でした。
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-12301685625.html
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