2014年10月15日水曜日

議会改革、何のために行うのか?


<八潮市議のブログより>

 
議会改革は市民の皆さんにとって、一見関係ないように思えますが、実は非常に重要なことです。
 

私たちの暮らしは政治と切り離すことはできません。むしろ暮らし=政治と言っても過言ではありません。私たちが払った税金がどのように使われているか、その税金の使い道を決めるのは議会です。首長は提案はできても決定はできません。あくまでも決めるのは議会です。
 

だから、どんな経緯で、どんな意見があって決まったのか、市民の方が知ることができなければなりません。
 

しかし、大抵の議会は平日の昼間開催のため、傍聴したくてもできません。だから、「議論を可能な限り見えるようにする」ために、議事録の公開やインターネット・録画配信等が必要なのです。議事録の公開は、特に委員会中心に審議している議会では、委員会の議事録の公開は必須です。
 

今のところ、八潮市議会では本会議での議事録は公開されていますが、インターネット・録画配信や委員会の議事録の公開はされていません。
 

また、2000年に地方分権一括法が制定され、機関委任事務が廃止されました。今までは国のいうとおりにやっていればよかったのですが、これ以降、地方のことは地方で決めることになりました。二元代表制のもと、議会の役割を明確にして、首長が提案したものをただ追認するだけでなく、活発な論議を通して論点を明確にし、時には修正案を出したり、代替案を提案したりすることも必要です。さらに、地域の実情に叶った条例制定なども議会の大きな役割となっています。
 

既に500自治体を超える議会で策定されている議会基本条例は、こうした議会のあるべき姿、こうありたい議会像を明確にし、それに向かって努力することを議会自ら宣言するものです。
 

多くの議会が開催している議会報告会(ここでいう議会報告会は、機関としての議会が、市民に対して直接対面する場において議会の活動を報告し、また、市民と意見交換を行う場)は、議会という機関が、住民に対してどのような責任を負っており、それを具体的な議会の活動を通して、どのように果たそうとしているかを説明する場であり、機関としての議会の姿を住民に見せる場なのです。
 

「議会改革」の目的は、大きく分ければ「開かれた議会」、「自立した議会」、「効率的な議会」を達成する為のツールといっても良いと思います。しかし、忘れてはならないのは、改革をする際に、「住民の福祉の増進に資する」という視点です。これがなければ、何の為の改革かということになります。

 
昨日、八潮市議会でも議会改革に向けて一歩を踏み出しました。昨日は、各会派から提案のあった改革項目62と事務局から提案のあった2項目、計64項目について、今後議論されることになります。


ただ、昨日の会派からの提案理由を聞いて、例えば、請願の締切日を現在の開会3日前からもっと前に(1週間くらい前?)にするとか、意見書に賛成署名した議員の賛成討論は禁止とか、最終日の議案に対する討論の通告は、最終日ではなく、もっと前にするとか…「う〜ん、これでは改革ではなく後退?」と思えるような項目も見受けられました。
 

今後、どのように進んでいくのか、逐一報告していきたいと思っています。
 

余談ですが、会派から提案された改革項目62のうち、私が提案しているのは他会派とのダブリも含めて37項目です。


 

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