2016年2月9日火曜日

議会運営委員会視察

<船橋市議のブログより>

議会運営委員会で、大津市、堺市、神戸市を視察し、最後の長崎県へ向かっている途中です。

 今回は、主に議会改革を中心に視察を行っており、大変有意義な時間となっています。

 どこも先進市と言われている市議会を視察をさせていただいているのですが、最後の長崎県を除いて、概ね、類似の議会改革が進んでおり、資料を文字で追う限り、なるほど先進市だなあと思いましたが、違和感を持ち、今、すぐにでもブログを書こうと思ったのは、どこの市議会も、早稲田大学マニフェスト研究所のランキングや、賞を受賞したことをご説明いただきました。

 そこでの違和感です。

 我が市議会も、そういう理由で外向けにPRしていくようになるのかな?と。

そう考え始めたら、昨夜は一睡もできぬまま、朝を迎えてしまいました。

 それほど衝撃的な視察でもあったのです。

 議会改革のポイントはまさにここだと思うのですが、私がずっと長年考えてきているのは、議会改革=議員の意識改革だということです。

 どんなに先進的なことをやっても、議員の意識が変わっていなければ、全く意味をなさないものであると思うのです。

 視察をさせていただきながら、大変無礼な物言いですが、改革事項について聞いた後「以前と変わらない」という説明を受けて、なるほどね。と。

 私の持論はというより、長年にわたって議会の改善を話し合ってきた、職員諸氏や外部の有識者の研修、他市議会の議員仲間などとの結論は、「現行法例上でいくらでもやれることはある。」ということでした。

 そこは、まさに今回の視察で裏付けられたなと思ったことです。

 議会基本条例を制定しようと、新しい議会の会期の制度を導入しようとも、何をしようとも、所詮は議員個々が、意識を変えて、自分がやるべきことは何で、自分が置かれている立場はどういうものか?ということがきちんとできていないと、きちんと意識をしていないと、所詮は同じということです。

 市議会議員の立場や議会における権利権限が何かを分かっていて、関係法例がどういうもので、各条ごとにその法理が理解できていて、その知識を駆使できるだけの、理解の深度があるかということです。

 私も議会改革などと言って、いままでいろいろと発言をし、変えるべきところを変えてきたつもりですが、それはまさに現行法例の運用を変えただけのことであって、まさにそのレベルで済む話ばかりでした。

 今回、改めて感じたのは、これから取り組もうと言っているものに関しては、もう少し立ち止まって、大いなる議論をするべきではないかと思ったのです。

 今回のテーマの一つ、予算決算特別委員会のそれぞれの設置を都度行っていたものを、常任委員会化しようというものですが、今回の視察では、その本旨に合致する視察はありませんでした。

 そもそも、現行の予算特別委員会、決算特別委員会の開催、運営で不都合が生じているかというと、全くそういう話を聞きません。

 としたら、船橋市議会史上ずっと先輩たちから受け継いできて、引き継いでいる予算特別委員会、決算特別委員会の常任委員会化は、現行の委員会をそのまま「特別委員会」から常置の委員会である「常任委員会」へとすれば良いのではないかと思うのです。

 今回、視察をさせていただいた各市の予算委員会、決算委員会は、それぞれ、議案を分割付託という違法とは言いませんが脱法的手法で強引に各専門常任委員会に付託していたものを合法的運営をするために、「もともと、全員参加の予算、決算の委員会」をそうしたものでした。それぞれの議会は、それぞれに歴史があり、大きく分けて、全員参加型予算委員会と、会派選出型予算委員会があり、それぞれがそれぞれに協議と運用・運営の歴史があるのです。

 それをこのタイミングで合法化したというのが真相だったような気がします。

 なので、私は、現行制度での運用、運営になんら支障があったということが全体での合意がなされない限り、せいぜい、毎定例会ごとに同じ理由で特別委員会の設置をすることは、非合理的なので、常任委員会化をするという結論に導くべきだと思います。
http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-12124869125.html

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