2017年3月20日月曜日

手話言語条例制定は、調査研究から調査検討へ

<八潮市議のブログより>

昨日、一般質問をしました。質問事項は3点でしたが、そのうちの一つが手話言語条例の制定についてでした。

実は、この件については丁度一年前の3月議会で、取り上げましたが、その際の答弁では「手話は、物の名前や概念等を手や指、表情などにより、視覚的に表現する言語であることを市民に広めていくことや、手話を普及していくことの必要性について、市は認識している。中略、埼玉県条例の今後の動向や近隣市の状況などを勘案し、市単独条例の制定の必要性について調査研究してまいりたい」でした。

埼玉県条例制定後、県内では桶川市、三郷市、ふじみ野市、久喜市で制定(議案として2月議会に上程中)されているため、この間の調査研究結果を踏まえ、条例制定について再度市の考えを伺いました。

答弁は、「埼玉県条例の制定後、県としては今後、条例の実効性を高めるために、市町村と協力して施策を進める予定もあり、市町村職員を対象に説明会が開かれ、八潮市も参加した。今後、自立支援協議会の意見を聴きながら、第6次八潮市障がい者行動計画・第5期八潮市障がい者福祉計画策定の中で、調査検討していく予定」でした。

市は調査検討と答弁したようでしたが、調査研究と今回も同じ答弁と思い、「初めて条例を作った鳥取県県条例の中には、市の責務についてもきちんと規定されているが、議員提案で作った埼玉県条例には、市の役割は規定されているものの、市の責務については規定されていない。埼玉県内で、県条例制定後も、市町村条例が次々制定されているのは、この差ではないか。市の責務については、八潮市はどのように認識しているのか」と再質問した。

再質問の答弁に立った部長が「始めにお断りしますが、先ほど、私は調査研究でなく、調査検討と答弁しました」というではないか・・・

しかし、調査研究と調査検討ではどう違うのか???検討の方が少し前向きということか?そこで、再度「調査検討というのは、少し前向きの答弁ということで理解していいのか」と聞いたら、頷くような仕草をしていた。だったら、もっとわかりやすい答弁をして欲しい。

傍聴者では何名か傍聴されていたが、あの答弁内容で、傍聴者は理解できたでしょうか?

それにしても、議会用語の解説版が欲しい位、議会用語は本当にわかりにくい。

辞書を調べると
研究とは、「物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること」とある。

一方、検討は、「よく調べ考えること。種々の面から調べて、良いか悪いかを考えること」とある。

最初に質問したのは1年前のことだから、1年もかけて研究していれば、条例を作るべきかどうか結論は出ているはずです。

 越谷市では、昨年12月議会で手話言語条例についての議会質問が出た際、市長は前向きな答弁があり、既に条例づくりに動き出してるそうです。

 話は変わりますが、たまたま先日、テレビのチャンネルを回していたら、埼玉県議会の中継録画をやっていた。顔見知りの議員が質問していたので視聴した。

「地方分権なのだから、『国、他県の動向を注視しながら・・・』というのはオカシイ。要は自分の自治体がどう考えるか、どうしたいかであり、仮に実行にあたって何らかの法的規制があるなら、今は特区という制度も用意されている。だから、国が他県が等という答弁は止めて欲しい」と、厳しく質問していた。

答弁に立った知事も、「議員のいう通り。良い質問をいただいた」と、理解を示していた。

八潮市も、市が、首長がどう考えるのかが、きちんと伝わるような答弁を期待したい。


http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877469

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