2014年9月18日木曜日

決算分科会ウイーク

<松阪市議のブログより>

松阪市議会は、月、火曜、木、金曜の計4日間の決算分科会ウイークを終えました。
ふ~(週末は小休止。映画の「ゴジラ」を観たい)。

環境福祉の分科会に属しているわたしは、環境福祉分科会が開かれた火曜日に、分科会員の席(写真の向かって左の一列)に座った以外は、手前の「議員優先席」というところに陣取っていました(どうしてか、いつも、眺めの良いこの席は空いていた)。いわば、カイジュウ指定席として有り難く利用させていただきました。

分科会は朝10時に始まりますが、終わりは何時になるかわかりません。
一般会計・特別会計・企業会計を合わせた1千数百億円の諸事業・支出が対象となるのですから。
一番長かったのは環境福祉分科会で午後8時20分。次は文教経済で午後6時すぎ。総務企画は午後3時ごろ。昔とは違い公共事業が減ったことで建設水道分科会はもっとも早くて2時すぎには終わりました。

わたしが議員になった11年前は、決算審議は木枯らしが吹く11月の後半でした。
第一・第二委員会室をぶち抜きで
当時は、全議員が属する分科会方式ではなく、全議員(当時28人)の中から10人のみ選抜した決算調査特別委員会の“精鋭”が、4日間ぐらいかけ、全会計を審査する方式をとっていました。
この時代は、会派の大小に応じて議員を特別委員会の委員に起用していたため、会派に入らないわたしがその委員となることができたのは議員になって2年目のとき一度きり。あとの10年は外から審査の様子を見守るだけという不合理を感じていました。

何年目からは、委員会規則にある「委員外(いいんがい)議員の発言」(委員以外の議員の発言)というルールに着目、特別委員会に入らなくても、委員席の外で聴いていながら「委員長!」と声を上げ、挙手をして発言を求め、各委員の了解を得て発言をするという権利を行使しました。
3年前からは、議会改革の成果として、全議員で決算調査特別委員会を構成し、4つある常任委員会(法律ですべての議員が一つ以上属さなければならなくなっているので会派の大小もしくは会派に入らないことを理由にはじかれることはない)がそれぞれ受け持ちの分野ごとに、決算調査特別委員会の分科会として機能させることとしました。
それで、審議に加われないということはなくなりました。

一方、個別の分野ごとの担当ということになりますので、一日に一つの分科会の開催として、自分の属さない分科会は「議員優先席」で傍聴して、発言許可を得るという仕組みを位置付けました。
それで、この眺めの良い席を確保できるというわけです。
もちろん、各分科会に所属以外の議員全員が座れるわけで、こんないい席の確保は競争率が高いので分科会開始の一時間前には出向いて場所をとります。
しかし、ほとんどの議員は来ません(一部の議員は別室でモニターテレビで見ているか、ネット中継を見ている)ので、悠々この場所は確保でき、わたしの指定席状態となりました。

部屋の構図を説明すると、向かって左一列が分科会員(分科会長を除く6人)の席。一番奥正面が分科会長席。向かって右一列の奥から議長、副議長、決算調査特別委員長、同副委員長、代表監査委員、監査委員(2人)、副市長(2人)、総務部長の順に並びます。
よって、“眺めの良い席”のすぐ右は副市長、総務部長ということになります。
通常、市長は、本会議には出席しますが、委員会ないしは分科会には出席しません。

分科会外議員として座るときは、“眺めの良い席”、すなわち、「議員優先席」に座りましたが、所属分科会のときは、“眺めの良い席”の向かってすぐ左(分科会員席の末席)のところを確保しました。

というのは、分科会員が質問をしたときの答弁は、“眺めの良い席”の背後に陣取っている課長等の職員の方々が行うこととなり、必要に応じて2人の副市長や総務部長が補足することから、一番対面式で議論をしやすい位置が分科会員席の“末席”が一番眺めの良い席となるからです。

席選びも、いろいろ、議論のしやすい条件を考えての確保ということになります。

わたしが議員になった11年前は、決算審議は木枯らしが吹く11月の後半だったと書きました。
それはそれで懐かしくあります。
分科会方式ではなく、10人の選ばれた特別委員が会計全部の決算の審査を付託されるわけですから、その負担の重みは大きく、一人ひとりの委員の緊張感というか、議論の緊迫感が伝わってきたものです。
2つの委員会室をぶち抜いた部屋とはいえ、大勢の職員が詰めますので、11月後半の木枯らしの中とはいえ、室内は熱く、ガラス窓は曇ったものです。
決算が終了したときはもう師走という季節感がそうさせるのかもしれませんが、わたしには毎年、決算の季節といのがどうも印象深く、まるで季節の風物詩のように感じたものです。

いまは、9月なのでまだまだ暑いというか、外は不安定な大気によるところの大きな雷が鳴っているのは興ざめです。
全員参加できる仕組みとして、わたし自身参加もできるようになりました。が、一抹の寂しさも感じるのは、たんに季節の風物詩でなくなったということ以外にも原因はあるのかもしれません。

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