<多摩市議のブログより>
決算特別委員会が始まりました。インターネット中継の画面がゆがんでいると言うので・・・・見てみましたが、ひどくゆがんでいるのですね・・・カメラの関係でしょうか。あとは音声が小さすぎるとも言われたのですが、確かに音声もずいぶんと絞られているようです。
今日は会派を代表して総括的質疑をやりました。昨年度一年間の市の取組みなどを振返って、質疑をする・・・・というものらしいですが、「総括的質疑」は難しいです。一体、何を質疑すれば総括になるのかしら?・・・・と思いながら、いつも質疑させていただくのですが、「総括的」になりそうな感じで、あとは各事業一つ一つには立ち入らない範囲で質疑しました。
「数字上では健全でも。」
内情は異なっているというのが多摩市の実情。国の制度改正などにも大きく影響される、そしてまた地方交付税不交付団体なので国からの財政措置がなくても「やるべし」とお達しが出たところにはどんなに苦しくても財政手当をしなければならないとの状況。歳入確保についても、決定打になるような取組みは無し。企業誘致も頑張っても・・・なかなか立地条件的な厳しさもあり、なかなかうまくは進んでいかない。議会からは「もっと頑張れ!」との叱咤激励が飛んだとしても、現実、頑張り努力をしても何ともしがたい事情もある・・・・。では、人口増によって税収増を図れるか?と言えば、他市や周辺との取り合いをしたところで、一時的には凌げたとしてもある一定期間だけのことにしかならない。
となれば、やっぱり歳出の見直ししかないです。そして持ち過ぎている公共施設の整理はいずれ避けて通れない道です。老朽化している公共施設すべてすべてを維持すべきか?・・・・すべきかどうかを議論する以前に、「維持できない」・・・・・お手上げ状態というのが正直なところではないかと考えています。確かに地域で集まれる場所があるのはありがたい、本が読める場所があることもありがたい、こども専用で使える場所があったらうれしい、世代別に利用しやすい場所があればありがたい!・・・・・でも、それ以前に生活基盤であるインフラはもっともっと重要。蛇口をひねったら水が出なくなったり、下水道管の老朽化で道路陥没事故が起きたり、橋梁がグラグラだったり・・・・生活そのものを支える基盤も大事ですね。歩きやすい道路、繁茂しすぎたみどりの手入れ・・・言えば本当にきりがないです。
「さて、どれを優先しますか」
ここをきちんと市民と話し合う体制づくりですね。「公共施設の見直し方針とプログラム」は内容の評価は別としても、必ずやらねばならないことになります。今やらなくても、将来に同じことをやらなければならない。その時にはもっと今よりも状況はシビアになっている気もします。今ならまだ・・・「選択肢」が残されているのではないか?と思います。先送りすれば先送りするほど、「とにかくやめるしかない。」みたいな状況になるのではないかと思うのです。だから、今・・・将来的なことも考えて「どうすることが大切か」を市民とともに考えていく。
市長をはじめとして、この問題については各地域などと丁寧に対話を重ねていきたいとしていますし、ブルドーザーのごとく進めるようなことはしないと。でも、市が主催する会のスタンスは「対話」というよりは、「説得工作」みたいになっている気もするので、やればやるほど地域や市民との溝が深まっているのではないかと思えることもあります。
今日は代表監査委員の方も出席してくださったのですが、「常に、私が担当者だったら、担当の課長だったら、部長だったら。」という気持ちになって考えているという話をされていました。相手の立場に立ちながら物を考える視点も必要不可欠ですね。ただ、議員は役所の立場に立ち過ぎてもダメだと思っていますが。
さて、今日は生活保護ケースワーカーの事務懈怠のことも話題に上っていました。財政的にもトータルでは約4000万円の過支給と漏給があった件です。昨年度のことなのに、そのことが決算書上は見えないことが問題であることが指摘されました。監査委員からの意見の中には内部統制のこと含め、事務懈怠への言及はあったものの、決算書類上は明らかになっていない。何事もなかったように見えることについての指摘です。指摘が出るのもご尤も・・・という感じもしますし、議会の場で明らかにしておくことで議事録上の記録を残すやり取りも必要かなと思いますが、一方で、多摩市の監査委員は2名いて、そのうち1名は議会選出により引き受けていただいているんだけどな・・・と思うとき、質疑やりとりを聞いていて複雑な気持ちにもなりました。
明日は議会の事務事業評価です。どちらもどんな議論が展開されるのか楽しみですね。
総務分科会→職員研修事業。生活環境分科会→塵芥収集事業。
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