<八潮市議のブログより>
埼玉県嵐山町議員の渋谷登美子さんのブログを読んで、嵐山町議会の問題意識の高さについて感心した。
嵐山町議会は、9月議会で2つの意見書を可決し、国に送付したそうです。
1件目は、「8000㏃/kg以下の汚染土を全国の公共工事で利用する方針の見直しを求める意見書」で、もう1件は「環境ホルモン(内分泌かく化学物質)の法規制を求める意見書」だそうです。
前者は、全員賛成、後者は賛成多数だったそうです。渋谷さんは、私と同じ市民派・無所属、町議会には会派はないようですが、他の議会同様、自民党系議員が半分以上という議会です。
当然のことながら、政治的スタンスは異なるとは思いますが、こういった健康や環境のことに関しては、賛同する保守系の議員がいるということは素晴らしい!
国が決めたことであっても、自分の町の住民の健康、環境に係わることだから、地方議会から国に「意見書」という形で、再考を求めることは当然です。嵐山町の議員は、議員として当然の役割を果たしているといえます。
翻って、八潮市議会はどうか?
実は、私も9月議会に、嵐山町議会同様の意見書「8000㏃/kg以下の汚染土を全国の公共工事で利用する方針の見直しを求める意見書」を提案した。
しかし、自民クラブ、公明党、民政クラブの反対で、賛成少数となり否決となっている。同じ趣旨の意見書が、一方では、全会派一致で可決し、八潮市議会で否決されているのです。
しかも、各会派とも、反対理由を述べることもなかった。
環境省はこれまで、放射性廃棄物のセシウム濃度について、原子炉等規制法に基づく100Bq/kgが「廃棄物を安全に再利用するための基準(クリアランスレベル)」であり、放射性物質汚染対処特措法に基づく8,000Bq/kgは「廃棄物を安全に処理するための基準」としています。
放射性物質汚染対処特措法に基づく8,000Bq/kg以下の除去土壌の再生利用は、原子炉等規制法の100Bq/kg以下のクリアランスレベルの80倍となり、原子炉等規制法の基準と放射性物質汚染対処特措法の基準が併用されるダブルスタンダードになります。
元京大原子力研究所の小出准教授は、放射能の被ばくには「閾値(しきいち)」はないと言っています。つまり、この値なら安心ということはなく、特に、子どもの場合は、なるべく避けることが望ましいとも言っています。
反対した会派には、まだ子育て中の議員が2人もいるというのに、何の問題意識も持っていないということでしょうか?情けないというか・・・議員の役割そのものの放棄としか言いようがない。ちなみに、嵐山町議会では「子育て中の若い男性議員が頑張ってくれたそうです。
facebookで友人の、某市の職員は、私が「この意見書を9月議会に提案する予定です。」とお知らせしたときに、「自治体としても困っている」と、書き込みがありました。
こういう問題に敏感に反応しない議員がいる限り、住民の安心・安全などは確保できないと思いますが・・・
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877349
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