市議会だよりに「市議会議員の改選に伴い、臨時会が5月19日に行われる予定です。」と書かれている。時期的に、この臨時会で市議会の議長と副議長を決めるのだろう。
例年6月議会の初日に、向こう1年の議長・副議長が選挙で決められるが、4年に1度は市議の改選を受けて臨時会で決められる。
人選が難航しているのかと余計なことを考えたのは、他市よりも臨時会が遅い事。新聞には鶴ヶ島市議会は5月8日に開かれ、熊谷市・狭山市・東松山市は5月12日と出ていた。
所沢市議会のHPには12日になって、
平成27年第1回臨時会
日時5月 19日(火), 10:00 ~ 17:30と書き込まれた。
いま関係者は日程と人事の調整で忙しい事だろう。
今月は議会報告会が27日(水)と30日(土)に予定され、
6月議会の1週間前には議会運営委員会を開かねばならない。
当然、議会運営委員会の委員を決め、
さらに開会までに4つの常任委員会と広聴広報委員会の委員も決めておかなければならない。
前段階でまず議長・副議長が決まらないと、全体が纏まらない。臨時会が行われると言う事は議長・副議長が固まったと言う事か…。
ここは、どなたが議長・副議長に選ばれるか、特に議長はどのような就任挨拶をなさるのかに関心を持とう。挨拶は議長の決意であり議会運営の基本姿勢と言える。
参考までに歴代の議長挨拶を、市議会だよりから切り抜くと、
H22 第55代 安田義広氏
地方政治の仕組みは急速に変わりつつあります。所沢市議会でも議員自らが制定した議会基本条例によって、一定の制度改革がおこなわれました。残念ながらその権能の全てが発揮されているとは言い難く、引き続き34万都市の議事機関として求められる役割を果たすべく努力を続けていかなければなりません。
H23,5月臨時会 第56代 中村 太氏
分権時代にふさわしい自治体議会の構築に向け、鋭意努力してまいる所存です。
一昨年、本市議会の改革の成果とこれからの方向性を議会自らがまとめた所沢市議会基本条例が全会一致により成立し、本市議会は一般質問に一問一答方式を導入、市民と議員が自由に情報や意見を交換する議会報告会を開催するなど、活性化の歩みを着実に進めているところです。 本条例の目的である市民生活の向上、市勢の伸展及び民主政治の健全な発展を目指し、議会活動を行ってまいります。
H24 第57代 浜野好明氏
公正かつ公平な議会運営を円滑に進めて参りたい。「所沢市議会基本条例」制定により、議会は二元代表制の色彩をより強く打ち出す傾向が現れて来ており、その重要性が高まって来るものと考える。
H25 第58代 村上
浩氏
更なる議会改革の充実に向け、議会の可視化を含め、三点を重点的に取り組んでまいりたい。
市民に開かれた議会を目指し、更なる情報公開を進めていく。
市民の意見や議会での議論を市政に反映する(政策形成サイクル)の構築。
予算審議の充実。
H26 第60代 浅野
美恵子氏
公平かつ円滑な議会運営に努め、市民の皆さまの負託に応えられるよう誠心誠意、責務を果たして参ります。
このように時系列でみると議長の就任挨拶も変化しているが、議長はやはり重責だ。先の地方選の前後、地方議会のありようがさまざまに言われた、所沢の議会基本条例をいっそう活かすため、重責を担われる新議長の挨拶に注目しよう。
記:さかぐち
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