−−土日夜間議会改革の活動についてどう思われますか?
古賀 以前から海外に比べて、特に住民に一番近いはずの地方議会が住民と離れていると思っていました。その原因は(議員たちが)住民に近い仕事をしているはずなのに、それを見る機会がない。住民から見たら、「自分たちが会社にいっている間に何かやっているみたいですね」という話でして、議員になるにしても、平日の昼間に議会に行かなければならないという制約があるので、今の仕事を辞めて一生政治家でいくという人しかなれない。
本当はふつうの市民目線の人たち、かつ仕事をしていていろんな能力を持っている人たちがたくさんいるわけですから、そういう人たちが議会に入って行って話をして決めていけばいいのに、そういう人たちはみんな排除されてしまう状態はおかしいと思っています。
そういう意味で、一つの改善のための特効薬になるのが、「土日や夜に議会をやればいいじゃない」という考え方に僕は賛成です。実際僕がやっているフォーラム4というキャンペーンに参加している人に中に議員の人たちがいますが、彼たちもそういう考え方なんですよ。住民の近いところでやるためには、給料をアテにして「職業として政治をやっています」という、いわゆる政治屋で利権とどんどんくっつくというものではない議会を作りましょうという人はたくさんいて、「土日と夜間に議会をやらなきゃだめですよ」とみんな言っていますよ。
今回の東京の統一地方選挙で、それだけを掲げて動いているところは千代田区だけかもしれませんが、その他の区議選でも同じ考えで立候補している人はたくさんいると思います。
この動きは、ぜひ党派を超えて実現して欲しいと思っています。
−−現役官僚時代に議会に出たかったですよね?
古賀 公務員は行政についていろんな知恵もあれば経験もある人たちです。そういう人たちが自分の住んでいる町で、それを活かしていくというのはその人にとってもいいことだし、住民の方々からみても助かる話だと思うので、ぜひ実現できるようになればいいと思います。
僕が住んでいる町の道路工事など見て、「去年もやってたよな」というようなことがいっぱいあるわけですよ。一方で待機児童の話とか、困っている人がたくさんいるわけですが、毎年工事をやっているところのお金をそういうところに使ったらいいじゃないと思います。そういうことを考えてくれる議員というのがなかなかいない。やっぱり政治屋になっちゃって、次の選挙に当選するために、企業や団体にくっついて、政党に応援してもらった方が楽だという人たちの集まりになっている。そういうところをみんな見ているから「政治って変な人がやることだよね」というふうに思われているじゃないですか。
そうではなくて、地方自治とは自分たちの生活のことをどういうふうに決めていきましょうかということですから、自治会を大きくしたようなものですよね。ですので、ぜひ土日・夜間で議会をやるということで、新しい人がどんどん議員になれるように、さらに住民がいつでもそういう議論を見に行ったり参加したりできる仕組みに変えていったらいいと思います。
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