2015年5月23日土曜日

新潟市議会 議会改革の推進を強調 正副議長選挙 6氏が所信表明

<新潟日報より>

 新潟市議会は18日、改選に伴う正副議長選挙の所信表明会を市役所で開いた。議長に4氏、副議長に2氏が立候補を表明。各議員や市民が見守る中、それぞれが議会のチェック機能や政策提言能力の向上といった議会改革推進の必要性を訴えた。

 正副議長選は5月臨時会初日の19日に行われる。所信表明会は、正副議長の選出過程を市民に明らかにする目的で、2011年に施行された市議会基本条例に基づき開催し、今回が3回目。

 議長には保守2大会派の新市民クラブ(11人)から高橋三義氏、保守市民クラブ(同)から遠藤哲氏が立候補を表明。ほか、共産党市議団(6人)の渡辺有子氏、無所属の青野寛一氏が名乗りを上げた。

 所信表明は申し出順に行われた。青野氏は反対の声の多いBRT(バス高速輸送システム)計画の推進に触れ、「ストップを掛けられない市議会の存在意義を取り戻し、既成事実を積み上げていくような市政を変えなければならない」と強調。遠藤氏は「合併から10年、政令市移行から8年が経過し、合併建設計画も終了する中、市議会は今まで以上に責務を果たさないとならない」とし、二元代表制の下で条例立案など政策形成の必要性を訴えた。

 高橋氏は人口減少や財政再建といった市政課題を挙げ「議会に負託されたチェック機能、立法機能、提案機能を発揮していく必要がある」とし、議会の活性化に向け、議員間討議の活発化を図る考えを示した。渡辺氏は「市民本位の開かれた議会への前進」を掲げ、議会運営の改善策を提案。BRT計画では「議会と市民との意見交換の場を早急に設ける」と述べ、海外視察経費の抑制などを訴えた。

 副議長には民主にいがた(6人)の渡辺和光氏、共産の飯塚孝子氏の2氏が立候補した。

 所信表明会は市民にも公開されたが、傍聴者はわずか6人。西区の無職近藤武雄さん(71)は「議長に立候補する議員の考えを聞く場は重要」と評価する一方、「議会のリーダーとして改革への熱意があまり伝わらなかった。結局は会派の数合わせで決まってしまうのでは」と話した。


 

 

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