<八潮市議のブログより>
昨日の議運は会期日程や委員会負託、次回定例会の開催予定などを協議した後で、議会改革についても話し合った。私は一人会派のため、傍聴しかできない。
前回、会派に持ち帰った5項目(?インターネット中継、?対面方式の採用、?通年議会、?夜間・休日議会の開催、?議案の採決方式の見直し)については、?と?については、議会等の耐震基準が低いので、耐震化か建て替えか決まらないうちは決められないので、その見通しに合わせて考える。
?と?については、実施してる議会が少ないので、時期尚早、もう少し調査研究してから考える。?については、今までも体調が悪い人が起立できないことがあり、着座のまま手を挙げて賛成したこともあるから、議長に申し出れば可能なので、現状通りとする。
各会派の県を聞いていたが、?と?について、実施している議会が少ないことを挙げていた。しかし、実施している議会の数で、実施するかどうかの話ではない。自分の議会で必要と考えれば、他の議会がやっていようがいまいが、やるべきではないだろうか。
それなら多数の議会がすでにやっていることなら、八潮市議会はやるのか???と言いたくもなる。
すでに500を超える自治体議会で策定されている議会基本条例についても、今回の改革項目の中でも全会派が前向きになってはいない。
5項目の協議の後に、次回検討する予定の5項目が事務局から説明があった。
?議案に対する討論の通告の締切を、現在は閉会日となっているが、それを閉会日の2日前にする案 (これにより閉会日の暫時休憩時間が短縮される)
?議員提出議案(意見書・決議等)の討論の締切日は、閉会日となっているが、これを前日とする案(上と同様の理由)
?市長提出追加議案に対する説明会をすでに会派別に受けている場合は、説明会を実施しない。(閉会日の議会運営の効率化が図られる)
?本会議での議員間討議
?傍聴規則の見直し
事務局の説明後、共産党の議員から「暫時休憩時間が長いけど、どうしてそんなに時間がかかるのか」と質問が出た。事務局は、「議長が議場で進行の際に読む次第書の作成と議長へのレクチャーに時間がかかる」ということでした。
そうか…私も「前々からなんでそんなに時間がかかるのか」と思い、事前に討論が出る出ないにかかわらず、ひな形を作っておき、討論者が出ればそこに名前を書き入れるだけなら、そんなに時間がかからないと思っていたが、議長へのレクチャーね…今の議長はそういうことはないだろうが、中には漢字が読めない議長がいたりしたから、ルビを振ったりしなければならない。そういうことも含めて時間がかかるということなのかもしれない。
しかし、意見書は最終日に追加として提案されるのが普通です。まだ、上程もされないうちに賛成・反対討論を通告するのは変じゃないか…当日になって、意見書の提出をしないということだってあり得るのだから。
そこで疑問に思ったので、いくつかのMLとfacebookに、「今、八潮市議会では閉会日の当日が締切だった討論の通告を2日前に変更する案が出ていますが、皆様の議会では討論の通告はどんな風にやっていますか?併せて意見書に対する討論についても教えて下さい。」と投稿した。
まず驚いたのは、通告制そのものがない議会がかなりあるということ。要するの通告制を採用しているのは少数派だということ。
最初に返事をくれた千葉の白井市議会のSさん
討論、通告制なんですか???
どの場合においても、白井市議会では、討論は自由です。反対→賛成の順で一応やって行きますが、挙手する人がいないと反対が続くこともあります。
議員発議の決議案とか意見書案は最終日の三日前まで提出(議員周知のため)ですが、討論は質疑を聞いて討論するわけで、これまた通告制ではありません。
あまり参考にならないかもですね。討論通告制ということ自体、初めて聞きました。
Sさん、通告制ということを聞いてビックリされたようですが、私も通告制がない議会があるということで、ビックリしました。北海道栗山町の議会基本条例には「議会は討論の広場」とあるのだから、期日までに通告しなかったら発言できないというのは、考えればおかしい。議会はいつでもフレキシブルに動けるような体制にしておくことは大事です。
以下、昨晩のうちに返事をくれた議会の様子を紹介します。
佐久市の場合、〆切は2日前の正午までです。今回は土日が入るので4日前。意見書も同じ方式。
やはり、討論する議員はだいたい決まっています(^^;
「変だ」と思うのは、必ず賛否の討論人数を合わす事です。そもそも、「通告制度」を止めるべきだと思います。
生駒市議会は以前は反対討論通告は採決日の2日前、賛成討論通告は1日前でしたが、今般どちらも2日前の通告提出に揃えました。しかし、採決日に追加提案される議案もありますから、そういう場合は討論通告なしでできるように議運で取り決めるのが一般的です。議案が出る前に通告締め切るなんて、透視能力や予知能力でもない限りありえないですよね。
富士見市は討論の事前通告制はありません。当日、討論したい議員が挙手して行う方法です。
大阪府河南町の議会ですが、賛成反対ともに討論前に通告はありません。そんな制度は初耳で驚いています。反対を事前に事務方や最大会派に申し出ている人もいますが、私は申し出たことがないので賛成の人はアドリブで対応しています。
東京小金井市の議員からは次のようなメールをいただきました。討論は最終日当日の本会議の中で、何回か開かれる議会運営委員会で確認されます。といっても賛否の確認はしないことになっているので、賛成討論か反対討論かを表明した会派だけが賛否がわかるという状況です。
しかし、通告してなくても、先に行われた討論の内容によっては、反対もしくは賛成の意志を示す必要があるので、その場で「議長!」と手をあげて討論することも可能です。
埼玉の日高市議会では、討論の通告はなく、その場で挙手して行います。反対討論→賛成討論→反対討論というように交互に行い、反対→反対と続けて行うことはできません。意見書の討論も同じです。
ただ、反対討論が出そうな時は、保守系の議員たちで事前に賛成討論の用意をしているようです。
鳩山町議会でも討論の通告はなしです。反対討論→賛成討論と交互に行いますが、反対ばかり続くこともありです。意見書も同様。次第書のために通告が必要・・・・そんなややこしいことでもないでしょうに。
嵐山町議会 ひえー。討論は、予算と決算の場合だけ、事前に通告するけれど。その他の決算は、通告なんぞはしないよ。予算と決算の場合は、特別委員会で、審査してその後、3日後くらいに、議場での委員長報告があります。そして、討論になるので、保守系議員も順番で討論に参加します。ごだごだと、国との関係での予算獲得に関わる賛成討論。私も予算・決算の討論は、気合意を入れて、文章化して、臨んでいるけれど、意見書や他の議案の討論は、要点だけをメモして討論しています。
千葉県木更津市議会では、議案に対する大綱質疑(総括質疑のこと?)は、質問通告してもしなくてもよかったのですが、昨年度途中から通告制になりました。
宮代町議会は、通告なしです。討論が通告制なんですか? そういうところがあると、初めて知りました。
ほとんど、白井市と同じで、運営しています。
朝、「賛否がまだ決められないんだ」と言っていた議員が、反対討論で手を挙げたので、(ああ、反対することにきめたんだ)と分かるくらい、です。
以上、10自治体議会の様子から、今の段階で通告制を採用している議会は少数派、そこで埼玉県内の状況はどうなっているのか、個人的に調査することにした。
結果は、またこのブログでご紹介します。
参考までに…通告制の根拠となっているのは、八潮市議会会議規則
第51条 (本)会議において発言しようとする者は、あらかじめ議長に発言通告書を提出しなければならない。ただし、議事進行、一身上の弁明等については、この限りでない。
2 発言通告書には、質疑についてはその要旨、討論については反対又は賛成の別を記載しなければならない。
3 発言の順序は、議長が決める。
4 発言の通告をした者が欠席したとき、又は発言の順位に当たっても発言しないとき、若しくは議場に現存しないときは、その通告は効力を失う。
ちなみに会議規則は、変えようと思えばいつでも変えられるものです。通告制が少数ならば、いっそのこと規則を変えて通告制を廃止し、討論したい人は本会議場で挙手をして、反対→賛成の順に行えば良いのではないでしょうか。
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877000
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