久しぶりに議会運営委員会を傍聴しました。
副市長が12月議会に提出する議案の説明をされていました。
補正予算 2件、
条例 6件、
用地・土地の取得 2件。
注目は補正予算が60億2800万円と多かった事。詳しい説明は無かったのですが、主に臨時財政対策債と地方交付税で賄うとのこと。また繰越金と国保会計の繰出し金と云う言葉も出ました。
この時期は前年度の繰越金を確定し、財政調整基金(貯金)を積み増しします。
国保会計は支払額が増えたのか、あるいは保険税の引き上げが効いて、一般会計からの繰り出を戻すのかもしれません。12月1日の議案説明と4日の議案質疑で分かるでしょう。
さて、市の財政は分かりにくいですね。「繰越金」の補正が行われますが、この分かりにくい繰越金をすこし説明しましょう。ご参考に。
繰越金は前年度の残余金です。
8月頃に公表される市の普通会計決算総括表では毎年の歳入と歳出の差は大きな額です。
しかし、一般会計の当初予算に書かれた繰越金は毎年おしなべて10億円です。
決算総括表の
歳入と歳出の差
(残余金)
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次年度の一般会計予算
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年度
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百万円
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(当初の)繰越金(百万円)
| ||
平成20
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7,889
|
→
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平成21
|
1,000
|
21
|
3,742
|
22
|
1,000
| |
~
|
~
|
~
|
~
| |
25
|
4,201
|
26
|
1,000
| |
26
|
4,103
|
27
|
1,000
|
平成26年度の期末は27年3月31日。決算はその後の6月末頃に固まったと思われます。でも27年度の予算は(決算確定前の)3月に決まりました。
3月の当初予算では繰越金を「暫定10億円」にしておきます。決算が固まると正味の繰越金も固まります。
12月議会で繰越金を(当初の)10億円から上方修正(補正)すると、つれて財政に余裕が生じることになり、一部を財政調整基金(貯金)に回せます。繰越の実状が見えます。
繰越金と財政調整基金が沢山あると市は財政運営がやりやすいでしょう。が、予算を組む時期に市民が何かの要望をしても、そのタイミングでは繰越金は確定しておらず、市は余裕が無いとして、無い袖を振りません。市民から見ると財政は分かりにくいままです。
随分前から財政難と聞かされています。前にも書きましたが、市民に分かりやすい説明をして欲しいですね。
記:さかぐち