2016年1月1日金曜日

議会改革を議論しているはずなのに・・・これでは後退じゃん

明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。

<八潮市議のブログより>

本日、14時から議会改革を議論している議会運営委員会を傍聴した。

 毎回、5項目ずつ議論しているが、このペースだと今年度中に終わるのか・・・これだけ見ても変えようという意気込みが感じられないのだが。

 今日は、意見書・陳情書と政務活動費に関する項目がテーマであった。

 ?意見書については、民政クラブ提案の「意見書における署名議員は、賛成討論を控える」が議論された。現在は、全会派一致の意見書の場合は、賛成討論はしないことに数年前に変えられてしまった。それをさらに、賛成者として名前を連ねている場合も討論を禁止しようという提案だ。「議会は議論の広場」ということを忘れた提案にビックリするのだが・・・

 結果は現状維持。つまり、全会派一致の場合は賛成討論はできないが、そうでない場合は賛成討論ができる。


 ?意見書・決議等の締切日を増やす。例えば、総括質疑の翌日までにもう一回、意見書等を出せるようにする。これは私の提案です。今は、議会開会日の翌日の一般質問の締切日に意見書等を提出しなければならない。しかし、議会会期約3週間の間には、どんな動きがあるかもしれないし、その時に意見書等を出したいと思っても、すでに締め切られている場合が往々にしてある。議会が世の中の動きにフレキシブルに対応できるように、東京小金井市議会で歯、意見書等の提出日を前半、後半と2回出せる機会を設けている。これを八潮市議会でもと思って提案しました。

 数年前、議会の途中で、緊急意見書を提案したいと思い、議運で協議してもらいましたが、全会派の賛同を得れば、締め切り日以降も出せるようにはなった。しかし、12月議会の際の児童虐待防止に向けた対策強化に関する意見書のように、提案者が気に入らないとか些末なことで賛成しない会派もある。だから、必ずしも緊急だからと全会派賛成とはならないケースもある。そこを懸念して提案したのだが

 結果は現状維持。つまり増やさない。



 ?陳情書を請願同様審査の対象とする。この提案は共産党と私ですが、これも現状維持。つまり審議の対象とせず議場で配布するのみ。

 ?議決事件の拡大 提案は共産党と私。現在は地方自治法第九十六条第一項の第1号から第15号で、普通地方公共団体の議会の議決事項が定められている。しかし、第二項で、議会が条例で定めればこれ以外のことも議決事項とすることができる。例えば、北海道栗山町議会で歯、町の総合計画なども議会の議決事項としています。他には介護保険事業計画なども議決事項としている自治体議会もあります。議会の議決事項とすることにより、議会もその計画等に責任を持つことが明白になるからだ。

 結果は現状維持。つまり、議決事件項目を増やさない。


 ?政務活動費については3項目 一つは活動費のネット公開。二つ目は活動費の増額。3つ目は活動費の事後清算。私は3つとも提案したが、公開については共産党からも提案があった。

 しかし、これは公開については現状維持。つまり、議員はいつでも事務局に言えばみられるが、市民は情報公開請求をしないとみられない。号泣議員以来、ネットでの公開が増えているというのに、自民クラブ、公明党、民政クラブは現状維持を主張。結果は、多数決で、現状維持。つまりネット公開はしない。本当に恥ずかしい!

 公開は拒んでいるのに、政務活動費の増額は、数年前に1年だけ20万円/年にしたことを持ち出し、元に戻すを主張。共産党が増額なら「公開とセットでなければ、市民の了解は得られない」と主張するも、賛成多数で年額20万円に決まった。この議論を聞いてて本当に恥ずかしいと思った。

 政務活動費の事後清算については、全会派「現状維持」。つまり、年度当初に一括で支給される方式を維持。本来、政務活動費は、余れば返還するものだが、一括で支給されるともらった感覚になって、返還するものだということを忘れてしまう場合がある。数年前のことだが、任期間際に、残った政務調査費でICレコーダーやUSBメモリーを沢山買った議員がいた。あれは返したくない一心で、あれもこれも買ったのではないかと思います。政務活動費はいつも言うことですが、市民の税金です。大切に使うためにも、事後清算方式の方が良いと、最近の進んだ議会では取り入れているところが多い。

 傍聴していると、本当に議会改革を議論しているの?と疑問に思います。これでは議会改革どころか、議会後退議論です。

 そもそも、議運は、全会派一致でなければならないはずなのに、多数決で決めるのはどうかと思う。どこの議会も議運は多数決でなく、全会派一致が原則のはず。議会事務局ももっと勉強して欲しいし、出してくる資料も古すぎます。今日の資料も、平成23年時のものがあったが、今は平成27年、もうすぐ28年になります。事務局だって、遅れた議会のままで良いとは思わないでしょうに! 

http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877109

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