条例の見直しは特別委員会で調査・研究され、そのまとめが改定素案として報告されると云うので聞きに行った。実はこの28日は予定がいろいろあって廣瀬克哉先生の基調講演(先生の見方・考え方)だけでもと思って出かけた。
所沢市議会は市議選直後に4年間を振り返って、議会基本条例の「目的」が達成されているかどうか「条例の運用評価」を行い、その結果を市民に「報告」している。
廣瀬先生の話は、全国でおよそ41%の自治体議会が議会基本条例を制定し(市議会ベースでは56%)、それぞれに評価と報告を行うと決めている。しかし、実際に評価を行ったのは、そのうちの125議会(21.6%)で、報告迄行っているところは55議会(9.5%)。所沢は両方やっていると云う内容から始まった。
また実質的に条例の見直しを行ったのは一割程度の議会であることや、所沢市議会の条例の特徴と云ったことから説き起こして、議決責任の明確化に係ることや議会の権能を高めることへつなぎ、議員研修、事務局の機能、経費、市民参加、政策討論会、広聴広報等へ「こうあるべき話」が続いた。
強く記憶に残ったのは、
① 議会の政策機能の強化。 政策討論会は「討論会のその先を知りたい。 討論会で発表された諸政策はその後どうなるのか、 政策立案にならないのか」。 行政は動きが鈍いところがあり、市民の生の声に反応出来る議会が政策のイニシアティブをとっていく必要があるが、所沢市議会はこの点、準備中。
② また、議会内選挙を分かりやすくすること。正副議長の選出などは、間接選挙である以上市民に分かりやすいプロセスがいる。
③ 今回見送りとなった「通年議会」。閉会中は議会が無い形、これでは議会が権能を発揮できない。議員間での協議や参考人を呼べるように、議会をもっと自由に開けるようにすると捉えること。
およそ一時間、廣瀬先生の話は分かりやすく、配布された資料(先生が昨秋所沢市議会に報告した「議会基本条例の改定に係る調査の報告」)は特別委員会の調査・研究に寄与したと思われた。まさに専門家の知見だ。
講演は、総じて今の市議会の活動に肯定的・好意的だったが、上記の私が強く記憶した部分は市議会の宿題と感じた。今回の改定は市議会にとって一歩前進。引き続き宿題や新たな課題に向き合ってもらいたい。
資料は行政や自治体に関心のあるものにとって大変参考になる。
時間にせかされて会場を出て、待たせていた車に乗った。
報告会に行ってよかった・・・。
記:さかぐち
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2016年6月2日木曜日
所沢市議会、議会基本条例の見直し(報告会開催)
<所沢市民のブログより>
http://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/42654053.html
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