2018年8月17日金曜日

フォーラム「内部統制・監査制度等の改革と住民自治」

<東村山市議のfacebookより>
フォーラム「内部統制・監査制度等の改革と住民自治」@山梨学院大学に参加。
地方自治法が改められ、それまで必置だった議会選出の監査委員を置かなくてもよくなったことを受けての勉強会でした。
基調講演は元総務省行政課長で弁護士・神奈川大学の幸田雅治先生。
パネルディスカッションには、既に廃止をした大津市議会から清水克士議会局次長、議会選出監査委員の経験者として桑畠健也所沢市議会議員、小林華弥子前由布市議会議員が登壇。
コメンテーターを幸田先生と法政大学の廣瀬克哉先生が務め、コーディネーターには山梨学院大学の江藤俊昭先生。
フロアの参加者に会津若松市議会の目黒議長やうちの伊藤議長、自治体学会に長く携わっておられる地方議員や研究者の方々…という、ちょっと考えられないほどの顔ぶれによる熱い討議の場となりました。
私自身は、15年前に議会に入るまで、東村山市には3人の監査委員がいて、そのうち2人は税理士や公認会計士で、残る1人は議会議員の中から市長が選任した上で、議会に諮って同意が得られたら就任する、なんて全く知りませんでした。
その後、議会選出の監査委員は…
・議長、副議長と共にいわゆる議会三役と呼ばれ
・東村山市では、比較的期数を重ねた(議長経験者とか)自民党と公明党議員からのみ、議会人事の時期に合わせて2年に一度選ばること
・議員報酬とは別に月額51,900円の報酬が支給されること(※識見者は101,000円)
・必ずしも会計の知識に長けていたり、監査委員に求められると思われる能力がある人だけが選ばれるわけでもないこと
・もっとありていに言えば、適任者の時もあるけれど、とてもそうとは思えない人が、議会の過半数の賛成で同意されれば選ばれて2年務めることがあること
・毎月25日の例月監査を含めてかなり忙しそうなこと
・その忙しさの中身は私たちからは見えず、恐らく質的にはその人の能力によってだいぶ異なること
といったことを知りました。
ゆえに個人的には、廃止すべきではないか、と思ってきました。
しかし昨日の白熱の議論を目の当たりにして、うちの議会では私の立場で選出されることはないにしても、制度上からも実態からも、自分ゴトとして考えるべき問題であり、どうすることが公職として本来求められる価値を発揮し、住民福祉の向上につながることになるのかを、真剣に考えなければいけないのだと痛感しました。
登壇者の方々の議論がしっかり噛み合ってどんどんと深まり、フロアからの発言がさらにそれを深めていく、高いレベルでの討議。脳みそをグルグル回転させながら聴き入り、考え込みました。
かつてない充実の3時間余り。準備くださった方々、登壇された方々に心より感謝して、第2ラウンドの会場へ向かいました。

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