中学生が議員となり、町執行部と意見を交わす「みやき町中学生子ども議会」が、同町中原庁舎の町議場であった。生徒らは商業・観光振興や農業政策、通学バスなど幅広い行政課題について質問し、町執行部の考えをただした。
議会改革の一環として2012年から実施し、今回で6回目。中学生の町政に対する関心を高め、町づくりへの意欲を高めてもらう狙い。町内3中学校から12人が参加。各校1人ずつの計3人が議長を務め、残り9人が持ち時間20分で一般質問した。
松永光緒さん(13)は公共交通機関が少なく、神埼地区の高校への通学が困難な状況を挙げながら、「学習時間を確保するためにも通学支援バスが必要」と質問。末安伸之町長は「現在、JR中原駅までの路線はあるが、神埼方面も来年度から運行できるよう準備したい」と約束した。
戸町ひのさん(13)は部活動があり、中学生が災害避難訓練に参加できないことを指摘し、「中学生も参加できる訓練を」と要望。担当課長が「町、地区などでさまざまな訓練を実施しており、可能な訓練に参加してほしい」と答えた。
この日の提案、要望などは町施策に反映する。町のPR活動にSNSを活用することを提案した中尾向日葵さん(14)は「緊張したけど、自分の考えを町長に聞いてもらえてよかった。町のために役立ててほしい」と話した。
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