<朝霞市議のブログより>
今朝の埼玉新聞報道で、「朝霞市議会、討論原稿を市が作成 」と報道がされています。
議会では、採決の前段に、議員が他議員を説得したり賛否を表明する「討論」という時間があります。議員として議案審査した結果、言うべきことを言う場面で、何よりふだんは市民が市政にものを言う手間や時間がないなかで、政治家としての存在と役割を示すところです。
その原稿のうち、行政が提出した議案の賛成意見を、市職員に書いてもらったものを読んでいたということです。違法性は薄いですが、議会は議会、行政は行政という地方自治法の前提からは、政治的エラーです。
同じ会派の小山議員が解明したものです。
私も「討論」原稿の内容が、議員が使わないようなお役所言葉で変だなと思っていましたし、紙や透けて見える字の感じもそっくりで、市職員側には再三、そのようなことはしていないですよね、と進言してきたのですが、議会としても、市役所としても、役割を認識した自己改革できず、今回、手を緩めない議員によってメディアに証拠を挙げられることになって、同僚議員として恥ずかしい限りです。
請願や議員提出議案に対する討論原稿の提供まで行政によってされると、資料提供を超えて、これは公務員の政治的中立からの問題だと私も受け止めています。
一方、質問すら行政職員に作らせているのではないか、という疑義がよく言われますが、朝霞市議会に関しては、まずないと思われます。長老議員も、地域や支持者に起きている問題から、手書きの原稿を丹念に作って質問しています。
議会が議会として自立して、政治家として議員が議案に対して意見を言う、その基本をきちんとやるようにしないと、行政は緩みっぱなしです。与党であろうが野党であろうが、議案の長所・欠点をそれぞれの会派の考え方や議員の信念にしたがって指摘して、共通する問題点は直しながら、最善の市政を追求することが可能になるのだろうと思いますし、議員の存在意義もはっきりしてくるのだろうと思います。
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