<朝日新聞より>
青森県鰺ケ沢町議会は9日、傍聴者を増やす試みとして初めて「日曜議会」を開き、12月定例会の一般質問を行った。従来の平日の一般質問は町民の傍聴者が10人前後のことが多いが、この日は約30人が傍聴席で熱心に耳を傾けた。
県町村議会議長会によると、県内の町村議会が日曜議会を開いたのは初めて。市部では十和田市議会などで行われたことがある。
鰺ケ沢町議会は2015年から取り組んでいる議会改革で「開かれた議会、分かりやすい議会」の実現を目指しており、15年と16年の9月定例会では平日午後6時から「夜間議会」を開いて一般質問を行った。
日曜議会もその一環で、9日は午前10時に開会。中学生から高齢者まで31人が傍聴した。長谷川統一議長が冒頭で「多数の皆様に傍聴していただき感謝致します」と述べ、日曜議会開催の経緯を説明。一般質問は4人の議員が行い、傍聴席ではメモをとりながらやり取りを聴く人もいた。
小学校教員で傍聴は夜間議会以来という神ルミ子さん(51)は「自分が選んだ議員が私たちの思いをちゃんと伝えてくれているのかは、議場のやり取りを見ないとよくわからない。平日の昼は傍聴に来られないので、こうした機会があった方がいい」と話していた。
長谷川議長は閉会後の取材に「これまで傍聴席で見なかった町民も結構来てくれて、予想以上の成果だった。質問も答弁もいつもより緊張感があると感じた。今後の開催についても前向きに検討していきたい」と語った。(佐藤孝之)
https://digital.asahi.com/articles/ASLDB3CCSLDBUBNB005.html?rm=266
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