<八潮市議のブログより>
現在、八潮市議会では議会基本条例の策定に向けて、議運で議論をしているが、昨日開かれた会議で、下記の条項について、某議員から驚くべき発言が出た。
(議会審議における論点情報の形成)
第9条 議会は、市長が提案する重要な政策について、議会審議における論点情報を形成し、その政策水準を高めることに資するため、市長に対し、次に掲げる事項について明らかにするよう求めるものとする。
⑴ 政策の発生源と提案に至るまでの経緯
⑵ 政策効果等
⑶ 他の自治体の類似する政策との比較検討
⑷ 市民参加の実施の有無とその内容
⑸ 総合計画との整合性
⑹ 財源措置
某議員によれば「重要な政策とはなにか。市長が提案するものは全て重要。それらについてすべて要求するのは、執行部の負担になるし、我々も負担が大きくなる。なので何が重要かは議運で判断したものに限ってはどうか・・・」と言う。
これに対して、別の議員から「少なくとも新規のものについては、きちんと情報を出してもらいたい」と意見が出た。
私は「議会は、市民に代わってその政策の正当性を審議し決定する役割を担っているのだから、きちんと審議するためにも情報は必要。市長提案の政策について、すべてについてとは言わないが、新規のものはもちろん、少なくとも市民に新たな負担が生じるものについては、情報を出してもらいたい」と意見を述べた。
それにしても某議員の「執行部に負担がかかる」という言葉は、二元代表制の意味を理解しているのだろうか…と疑問を感じた。
話は変わるが、随分前に最大会派の議員が、会派のニュースに「我々は、市長与党最大会派」と書いていたのを目にし、二元代表制なのだから、市長与党というのはオカシイのでは?と、言ったことがあった。さすがにその後は、そのような表現は目にしなくなった。しかし、意識の中には、依然として「市長与党」との認識なのでは…と思う。
最近、あるところで、最大会派の議員が「市長派だから、執行部が嫌がる一般質問はできない。K党とか一般質問でガンガン騒いだところで執行部はやらない。市長派の我々が裏でうまくお願いしないと駄目」と市民に得意そうに言っていたと聞いた。
この発言も、二元代表制を理解していないことによるものでしょう。理解していたら、恥ずかしくて発言できないはずだ。
言うまでもなく、議会は、市政が適正に行われているかどうかを監視する役目も持っているのですから、執行部が嫌がる質問だって当然行わなければならないはず。それを初めから放棄しているのは、チェックする議員として適格なのか。
その意味では、残念だが、まだまだ、八潮市議会は発展途上なのかも・・・
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877918
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