<松坂市議のブログより>
議員になって13年間、会派に属さない議員であったわたしですが、昨年10月に会派を作りましたので、それ以降、「会派代表者会議」なる会議に出席するようになりました。
会派代表者会議って、その存在を知らない方が大方であろうと思います。
役割としては、議会に関することについての議長の諮問機関です。
実はこの会議、松阪市議会内で、唯一、非公開の会議だったのです。かつては。それを公開にしてきた歴史があります。
かつで、これが非公開だった理由。非公式会議だったからです。正式の会議体とは認定されていない、議長の“私的諮問機関”のようなものだったので、会議は公開と決まっている議会の中で唯一、勝手がきいたというわけです。
しかし、議会改革の議論の中でそれを問題とし、平成24年11月に制定した議会基本条例では、会派代表者会議を正式な機関として位置付けると同時に「原則公開」ルールを適用するようになりました。
正式な会議ということは公開の会議になるということです。
同時に、無会派であっても発言できる会議になりました。
以前は、議会の中の会派の代表者オンリーの会議で、会派に入っていない議員は発言ができませんでした。
傍聴はしてもいいけど、発言はできない、というものでした。
どんなときに開催されるかというと、正式の会議体である議会運営委員会(当然、公開の会議です)に諮ることがふさわしくないような内々の協議をしたい必要性を議長が感じたとき。
非公開の会議ということは、その中で協議したことを外で漏らしてはいけないし、ブログにも書いてはいけないし、みたいなもの。
かつてはそういう状態でした。
ところが、です。
どうも、最近、その会議が、非公開でおこなわれることが目立つようになりました。
最初は、人事に関すること。人事に関することは非公開にしてもよいとする例外規定が適用できることになっています。
きっかけは、竹上市長が、空席となっていた副市長に充てたい人物の内諾を得たので議会に正式に人事案件議案として提出するまでは外部には漏らさないでほしいと「非公開」を求めてきたときが、議会事務局が主導で「非公開」が増えてくる始まりだったように思っております。
次に、「意思形成過程」にあたるからと言ってきた。
これは、アウトでしょ。
案件ごと、二度、三度は従いましたが、このままではこの先ずっと非公開で、議会基本条例に位置付けた公開規定は形骸化すると判断し、先日開かれた会派代表者会議では会議の冒頭、非公開を適用する事由には当たらない、拡大解釈できる理由をくっつけるべきでないと指摘させていただきました。
すると、佐藤誠・議会事務局長が、議長に代わって、「意思形成過程にあたる。この会議で出た発言が、あたかも決まったかのように一人歩きしてはいけないので非公開とした」などとどこかで聞いたことのあるようなことをおっしゃる。
それを言い出したら、「意思形成過程に当たらない会議はないでしょ?。この先、すべての会派代表者会議を非公開にする気? 議会基本条例の規定に反しますよ。そんなことしたら、竹上市長といっしょじゃないですか」ということで制しました。
あとは、議長が、他会派の各代表者と、傍聴の無会派議員全員に、意見を求めたところ、全員が「人事案件以外は公開すべき」ということで結論を見ました。
じゃ、この日(4月20日)の会議は公開しようとはわたしも言わず、「きょうはいいよ」ということで矛を収めました。
ということで、次回からは、安易な非公開はなくなるはずです。
しかし、4月20日の会議は「非公開」だったので、ホントーは、その会議の中味も非公開ですからその内容をブログに書くのもダメということになります。
(「いつになったら公表していい?」と確認しようかなとは思いましたが、わざわざ聞くまでもないかと確認はしませんでした)。
その日の会議の目的は、議会として熊本地震への義援金を集める活動に取り組むかどうかということで、議会事務局長的には「いくら集める?」という目標金額が「決まったこととして一人歩きすることを恐れた」ということですが、きわめてナンセンスな話ですが・・・・。
まあ、議題は決定をし、議会事務局からも、義援活動の日程も議員に通知されましたので、その時点をもって「非公開」ルールは解除されますので、やや、裏話を紹介させていただきました。
だれも、あそこで発言しないと、議会の会派代表者会議も、どこかの会議と同じように適当な口実を見つけて非公開が続いてしまうところでした。
http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52257181.html
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