選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられ、今夏の参院選から高校生の一部も投票できるようになるのを受け、県市町村選挙管理委員会連合会は、高校などで行う出前授業に活用するため、模擬選挙実施マニュアルを作成した。
政府は高校生向けの主権者教育の副教材を作成し、全校に配布している。この中で各自治体の選管の協力を得て模擬選挙を実施するよう推奨していることから、今後、各選管への実施要望の増加が見込まれている。中学校からの要望も増えると予想され、対象年齢は中学三年とした。
マニュアルでは準備段階から当日、実施後までの模擬選挙の流れを説明。学校の授業時間内で行えるよう、実施は五十分程度と想定し、ミニ講座や候補者演説、投開票などの手順を示した。模擬選挙会場となる体育館や教室のレイアウトも紹介し、実務的な内容となっている。
ミニ講座で用いる、選挙の仕組みを解説したスライドや、余り時間に活用できる選挙クイズも盛り込んだ。県選管の担当者は「学校で自主的に模擬投票を行う場合などにも広く活用してもらいたい」と話している。模擬選挙実施マニュアルは県選管のホームページで公表している。 (冨江直樹)
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