2017年9月16日土曜日

政務活動費を問う 埼玉県議会の透明性ワースト

<朝日新聞より>

◇全国オンブズ調査

 全国市民オンブズマン連絡会議名古屋市)による今年度の「政務活動費 情報公開度ランキング」で、埼玉が全国47都道府県議会の中で最下位になった。県議会の支出の透明性の欠如が、全国的な比較の中で明らかにされた格好だ。

◇ネット公開せず・帳簿提出義務なし

 政活費を巡ってはログイン前の続き、不正受給を認めた元自民党県議が7月に辞職。先月は別の県議の使途について、裁判所が「不適切な支出」を認める判決を出した。領収書のインターネット上での公開など議会に自浄作用を求める声が高まりそうだ。

 ランキングは6月1日時点の状況を全都道府県、20指定市、48中核市の計115議会にアンケートした。「住民が情報にアクセスしやすいか」を重視し、領収書などのネット公開の有無、支払先の個人名の公開の有無、マニュアル作成の有無など12項目を100点満点で評価した。

 県議会は計11点で最下位。全国平均は39.8点。すべての資料がネットで公開されておらず、会計帳簿の提出や活動報告書の作成が義務づけられていないことで「ゼロ」が並んだ。領収書の閲覧に、情報公開請求が必要な県が埼玉と神奈川だけだった点も最下位の一因になった。

 一方、上位には「号泣県議」で注目された兵庫や不正受給が相次いだ富山など、不祥事の発覚で改善を迫られた議会が並んだ。

 オンブズは「議会内での議論は『どこまで情報を公開しなくてもいいのか』という後ろ向きの視点でなされ、『公開しなくてもいい部分』や『制度の裏』で不正が繰り返される」と指摘。その上で「こうした悪循環は、埼玉県議会で政活費の不正が取り沙汰されていることからも裏付けられる」と批判している。

 20指定市でさいたま市は22点で14位。48中核市では川越市が20点で42位、越谷市は7点で最下位だった。

http://digital.asahi.com/articles/CMTW1709121100001.html?rm=149

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