2018年7月2日月曜日

監査委員って・・・?

<岐阜県議のブログより>

監査委員の業務が本格的になっています。みなさんは監査委員について、どんなことをやっているかご存知でしょうか?
監査委員とは、自治体の執行機関のひとつで、自治体の財務や事業について、手続きが適正であるか、業務の存続が適正であるか、無駄や非効率な経費の使い方がないか、といった点について監査を行います。自治体以外にも、自治体が補助金などで財政援助を行っている団体の事務についても監査を行います。岐阜県の場合、代表監査委員(会計検査院のOB)と大学教授、弁護士、そして県議会議員(2人)の計5人が務めています。 
県議会議員から選任される監査委員は岐阜県議会では中堅議員が1年の任期で務めています。全国の自治体の議会では、監査委員は議長、副議長に次ぐ要職とされていますが、慣例として議会質問や審議などでの発言を自粛すると言われています。これは監査業務のなかで守秘義務が求められることや、一般の議員に比べて強い権限を持つから、とされています。しかし、質問をしてはいけないなどの規定は法制度的には存在せず、自治体議会の中には監査委員を務めながら一般質問をする議員もいます。 
また、公職選挙法が改正されたことで、監査委員を必ずしも議員から選ばなくてもよくなり、今年度、滋賀県大津市議会は市議会議員から監査委員を選ぶことを止めています。そもそも議員の本務は議会質問や審議などでの発言を通して行政上の問題の指摘を行ったり、政策提言や住民の要望を行うことにあり、発言を自粛することは本末転倒ともとれます。また会計業務に精通している議員ばかりが監査委員を務めるとは限りません。さらに言えば、議員自身も公費で仕事をしていることから監査の対象に入る可能性があります。こうしたことを考えると、公正な監査をするという点でも議員は監査委員として適切なのか?という指摘もあります。 
このように議論もある制度ですが、「選任された以上、県民目線に立った厳格かつ公正な監査業務に務めるとともに、監査業務で得られた知見を議会活動にも活かせるようにしたい」と思います。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_3f73
 
 
http://gifu-ohta.jp/?p=1809

0 件のコメント:

コメントを投稿