2018年4月30日月曜日

市政だよりの出来栄えが「投票率」を決める!?


埼玉県三芳町の広報紙「広報みよし」が、「全国広報コンクール2018年」の三部門で入選した。(詳細は427日付東京新聞をご参照ください)
三芳町の高投票率は、町政に関する町民意識が高いことが背景にあることで間違いないでしょうが、魅力ある「広報みよし」の影響力も大きいと私は思います。

川口市の投票率を高める「決め手」は、ズバリ「市政だより」の早期改革にあると考えています。多くの市民に手に取って貰える「広報かわぐち」への変身を期待しています。


※勿論、議会の見える化(議会だよりの発行など)も必要です。

【直近の投票率比較】
◆市(町)長選 三芳町:57.69%、川口市:22.29% 
◆市(町)議選 三芳町:47.38%、川口市:37.45

<三芳町長選挙及び三芳町議会議員選挙>https://www.town.saitama-miyoshi.lg.jp/election/results/chosei.html

2018年4月29日日曜日

議員であることと、自治会長であること。①

<松坂市議のブログより>

松阪市のある町の自治会長という役をお引き受けして1年たつ。

そのお話をいただいたころ、その町に引っ越してきて、まだ半年そこらだったので、それはまずいとお断りをしていた。それに、議員選挙を7月に控えていたので、4月に慣れない自治会長に就いて大丈夫かという不安もあった。

けれど、わたしの住む町の「3丁目」というたかだか70世帯ほどの狭い街区から自治会長を選出しなければならないタイミングと重なったこと、どうしても引き受け手がないということ、住民の高齢化率(65歳以上)が45%に達すること等々をお聞きしているうち、引き受けなければならないなと思いつつあった。

それと、もう一つ、お引き受けした理由がある。

それは、松阪市では、平成24年度に全市で住民協議会という組織体が立ち上がり、既存の自治会との棲み分けがうまくいっていないという話をよく耳にしていた。
けれど、議員として、つねにその外にあったので、感情論を含め、実際のところはよくわからない。
自治会という組織がこれまで地域で果たしてきた役割と今後の必要性、また、新しい組織である住民協議会の実質的な意義等々、これらは体験してみないと理解できないという思いもあった。

偶然めぐってきた機会を逃すと、今後10年は自分の住んでいる街区に当番は回ってこない。
これは、お引き受けしておくことが松阪市の地域政策の基本を知り、在り方を探るうえでも有益だと考えた。

しかし、現職の市議会議員であり、選挙も控えたややこしい立場にある者でも本当に良いのか、総会に新役員案を諮る当時の役員会に異論はないか、それだけは確認させていただくことにした。
わたしは、もともと、自治会推薦には反対する議員であるので、その立場は変えず、従来の通り、選挙事務所は1キロぐらい離れた他の町に置かせていただき、もちろん、自治会の役員会では一切、選挙のことに触れずにいた。

それにしても、この町の自治会行事で何が一番忙しいかとお聞きしたところ、7月の祇園まつりに繰り出す子ども神輿なのだという。
自治会長は、その準備も、祭り本番も先頭に立って、神輿を回すものだとか。
しかし、それは、この町に生まれ育った者でなければできない立ち回りだろうし、松阪祇園まつり当日と市議選の告示日が重なってしまった。
そこで、これだけは、地元生え抜きの副会長さんと、前自治会長さんにお願いをした。
それに、選挙の投票所の立会人もできないので、これも副会長さんに代わっていただいた。

町のこともよく知らないわたしが、こんなふうに1年間、自治会長としてどうにかやってくることができた。

やってよかったかと言われば、良かったと言える。

ただ、住民の方がどうお考えかは知らないが・・・・。              (つづく)


http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52285641.html

2018年4月28日土曜日

大津市議会・草津市議会との連携協定締結式

<大津市議会局次長の4月25日のfacebookより>

昨日は琵琶湖の船上にて、大津市議会と草津市議会との連携協定締結式。
地方議会同士の広域連携は関西では初めてで、両市議会では広域景観の保全をきかっけに連携が始まりました。
行政課題が広域化するなか、執行機関における連携は珍しくありませんが、二元代表制の一翼を担う議会においても、監視機能や政策立案機能の発揮のためには、これからは広域連携が必須要件ではないでしょうか。
これからの展開が楽しみです。

2018年4月27日金曜日

議会基本条例に基づく議会改革・・・防府市議会

防府市議会が「議会基本条例に基づく議会改革」を公表しました。

内容は下記にてご確認ください。

http://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/attachment/84697.pdf

<防府市議会HP>
http://www.city.hofu.yamaguchi.jp/site/sigikai/

2018年4月26日木曜日

議長の任期は議員の任期、つまり通常は4年間です

<八潮市議のブログより>

私もメンバーのMLに、昨夜、次のような質問投稿がありました。

A市議会では、申し合わせにより、議長・副議長は1年で交代しています。
他の自治体も同様かと思いますが、臨時議会で、議長・副議長の選挙を行っています。

最大会派の保守系会派と公明党が事前に決めた候補者に対し、私たち少数会派も候補を立てますが、いつも「721」という敗北を繰り返しています。

ところが今回、最大会派から「現議長・副議長がもう1年やるのでよろしく」と連絡が入りました。
地方自治法では「議長及び副議長の任期は、議員の任期による」とあり、複数年やれると解釈できそうですが、これでは議会の私物化です。

そこで、「議長・副議長の信任投票をやりたい」と申し出たところ、「現状では信任投票の規定がないので、無理ではないか。信任を問うのであれば、まずは不信任の動議を出して、図るしかない」とのこと。
皆様に教えてほしいのですが、こういう場合はどう対処なさっていますか?


このメールを読みながら「どこの議会も同じなんだな〜と。議長職が1年交代では、やっと慣れた頃に交代。これでは何もできない。まあ、議長になれば報酬も増えるし、名誉職のような部分もあるから、なりたい人が大勢いる。だから順番に1年交代なら、文句は出ないということでしょうから・・・資質なんて関係ないのです」

このメールの投稿主に「そもそも任期は議員の任期で4年です。それを1年交代にしていることこそ問題では?」と返信メールを出そうと思っていたら、別の方が以下のような返信メールを投稿。

議長の任期は4年です。
申し合わせによって1年で議長を回しているのは、市民に対する議会の私物化だと思います。
自分たちの勝手な都合で申し合わせを無視するのも良くないでしょうが、そもそもおかしな申し合わせ通りにやれと言うのは、市民の立場での議会改革にならないと考えます。
申し合わせを見直し、議長選を改革するチャンスではないでしょうか。

まさに的を得た回答に賛成です。議会にはいつ作られたのかもわからない、時代に全くあっていない「申し合わせ事項」(慣例のようなもので法的根拠は全くない)が沢山あります。

何らかの理由があって作られたのかもしれませんが、これらに縛られている必要はありません。「おかしい?」と思った時には勇気を出して見直しを提案することが大事です。

私は、今まで一人会派でしたが、これまでも見なおしを提案して、実現したことも沢山あります。

当たり前の市民感覚で「おかしい?」と感じたら、めげずにすかさず見直しを提言する。これは一人会派でも可能です。私は、それも議会改革のひとつだと思っています。

最後に、こんな返信もありました。

興味深い議論ありがとうございます。
ちなみに議長不信任決議が通っても、辞職の義務がなく、居座られるとそのままになります。
岡山市や兵庫県稲美町で例があります。
稲美町は辞職しない議員が反発して欠席する中、わずか3人で本会議を開催したケースもあります。

最近、議会改革が進んでいる議会では、議長が率先して改革をしている場合が多く、そういった議会では4年というケースが多いように思います。1年交代では落ち着いて改革などできないということでしょうか?

ちなみに八潮市議会では、以前は2年やった方もいましたが、今は1年交代が定着しており、「一身上の都合」により議長職を辞職して、次の方にバトンを渡しています。

http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877826

2018年4月25日水曜日

傍聴席の4月定例会報告

<所沢市民のブログより>

傍聴席の4月定例会は、416日(月)午後2時から新所沢東公民館研修室5号で行われ、会員10名が参加しました。私の左ひざ痛のため、記録の作成が遅れ、ブログの報告が遅れました。申し訳ありませんでした。

  傍聴席定例会の報告は、所沢市政を見守り続ける傍聴席の活動について、私たち自身の生涯学習の進展をはかるともに、市政に関心をもつ市民の皆さまへの情報発信の一助となれば、幸いに存じます。皆さまから、ご意見をいただけると嬉しく思います。

  さて、今月は予定を立てなかったので、急きょ自由討論会を行いました。資料もなく、テーマも決めないで、自由に討論せよと言われても、……。どうなりましたでしょうか。

 1.自由討論会

 戦後民主主義は70年が経過しましたが、私たちの民主主義は、平川克美著「路地裏の民主主義」にあるとおり中学生時代のホームルーム程度の経験しかない底の浅いものだと思います。民主主義とは、政治決定をする前に、自由に議論をすることが一番大切な要点だと考えるのですが、皆さんはどう思いますか?

  まず、テーマを決めました。参加者からテーマを募ると3つのテーマが上がりました。

次に、何を優先するか、テーマごとに挙手の数を取りました。討議する順番は、「傍聴席の活動について」、「公平と中立について(門奈先生の講演から)」、「自治会の市政へのかかわり方」となりました。

 1)「傍聴席の活動について」

(以下に、参加者から出ました意見を順にまとめました。)

「傍聴席の活動を市民へ知らせるため、もう少し運動や広報活動を強化してはどうですか」

  「傍聴席の活動を明示するなど、積極的なPR活動をしていきたい」

  「現在、ブログがあるので、どんどん意見を発信されてはどうですか」

  「傍聴席の会合で知ったこと(市政など)を別の仲間に伝えられることは、意味があると思う」

  (30分以上経過したので、中断しました)

 2)「公平と中立について(門奈先生の講演から)」

  「傍聴席のメディア活動(ブログ)の公平と中立はどう思いますか」

  「傍聴席の意見をもっと明確にしては、どうだろうか」

  「もう少し意見を明確にしても、いいのではないか」

  3)「自治会の市政へのかかわり方」

 「自治会の会合に参加したが、市政の話がなかった」

 「自治会活動にたいして、今後継続して取り組みたい」

 2.前回報告の「新電力事業」についての3月市議会審議の補足説明(会員から)

 (議事録の作成前なので、録画記録を見て、報告書を作成しました)

3月市議会の予算特別委員会での修正案(出資金削除)採決と本会議での修正案否決と原案採決について、市議からの反対意見や賛成意見など、また採決結果の詳細な報告がありました。

 報告者は、「「マチごとエコタウン」構想の新電力事業というのであれば、市外から電力を購入することは矛盾しているのではないか」、と意見がありました。

 参加者から、「新電力事業の問題点は二つ、外部電力購入の問題と、経営リスクの問題」、と意見がありました。

 3.来月の予定

①5月定例会 出前講座「下水道使用料のあり方」 講師:下水道局経営課

 日時、場所:521日(月)午後2時~4時 新所沢東公民館 

③6月定例会 618日(月)「会員フォーラム」 会員講師を募集中

出前講座「新電力事業」 共同運営「自然エネルギー普及研究会」・「地球環境に学ぶ」・「傍聴席」

 日時、場所:64日(月)午後2時~4時 生涯学習センター予定

 傍聴席の定例会は、市政に関心がある市民の皆さまのご参加は自由です。いつでもご出席ください。

                                 422日 記:いしどう
 
https://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/43557515.html

2018年4月24日火曜日

松阪市議会報告会は「スタバ」ヨコの橋西地区へお越しください

<松坂市議のブログより>

きょう18日から、松阪市議会の第10回議会報告会がスタートします。
議員28人が7人ずつ4班に分かれ、3日間で計12会場を巡るものです。

わたしは、第1班の班長をいたしておりまして、この班は、初日の18日は橋西地区市民センター(川井町772-10)を担当させていただくことになりました。お近くの方であろうとなかろうと、議会に一言を申されたい方は、わが班の橋西にお越しください。

午後7時の開会です。

この橋西地区市民センター、駐車場もたっぷりとあり、そのうえ、隣には市内唯一のスタバもあるような好立地にもかかわらず、昨年、議会報告会を開催した折は市民の方はわずか1名のご参加だったそうなんです。これではいけませんので、何とか今年は大幅増を期待したいところなんです。

今回の報告(各会場共通のテキスト、スライド)は、いままでのものをがらりと見直し、報告時間は従来の3分の2に縮減を果たしつつ、内容はドラマのようにストーリー性を持って、ライブ感あふれる議会を伝える仕立てとなっておりまして、この20分の報告を聴いて、見ていただくだけで、2月~3月の当初予算審議の模様はほとんどわかるというふうに、ググッとダイジェストしたものでございます。
春のセンバツ高校野球で活躍する三重高校の大阪桐蔭戦の試合中も試合展開を気にしつつも、作成者委員会で頑張って作成したものです。

どうか、どうか、いままでの議会報告会にお越しいただいて、わからなかった、もう二度と行かんと思われた方もどうぞ、どうか今回はお越しいただければと思います。


http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52285448.html

2018年4月23日月曜日

平成30年度 さいたま市選挙管理委員会 重点施策

さいたま市選挙管理委員会では、4月2日に議決した「平成30年度 さいたま市選挙管理委員会 重点施策」をホームページに分かり易く掲載しています。

選挙は、有権者が政治に参加する最も重要かつ基本的な機会であり、投票参加は、民主政治の健全な発展のために欠かすことのできないものです。
 昨年度は、さいたま市長選挙、埼玉県議会議員補欠選挙(南第5区さいたま市大宮区)、衆議院議員総選挙が執行されましたが、18歳選挙権年齢も定着しつつあり、18歳・19歳の投票率について期待をしていたところです。
 しかしながら投票率は、3つの選挙とも低迷を続けており、20歳代、30歳代の投票率も同様な傾向です。
 また、区別に投票状況を分析すると、10区それぞれの投票率にも差があり、昨年度の市・区選挙管理委員会合同会議の資料からも、同じ区内でも投票所によって大きな差が生じている現状を改めて認識いたしました。
 さいたま市選挙管理委員会は、これらの課題への対応を確実に行うためにも、区選挙管理委員会との連携を一層強化するとともに、引き続き選挙事務の管理執行を適正に行い公平・公正な選挙の実現に努め、有権者が投票しやすい環境の整備や政治意識の向上を図り、有権者の積極的な投票行動を促進し、投票率向上を目指していきます。


詳細はコチラでご確認ください。
http://www.city.saitama.jp/006/009/007/p022783.html

2018年4月22日日曜日

伊那市議選と中野市議選 ともに無投票に

<信毎WEBより>

15日告示の伊那市議選と中野市議選が無投票となった。町村に比べて人口が比較的多い市でも、なり手不足から議員の立候補者が現れない現状が浮き彫りになった。議員からは、有権者に議会の活動が見えにくく、議員を目指す人が出てこないのではないか―との指摘が出ている。選挙戦を経て有権者の信任を得ることができなかったことも踏まえ、当選者は首長側と向き合う姿勢などを明確にし、議員活動をしていく必要がある。

 1954(昭和29)年に発足した旧伊那市を含めると、伊那市議選が無投票となったのは58(同33)年にあった補選以来。今回は立候補手続き説明会に22派が出席したが、新人1人が「健康上の問題で見送る」と出馬を断念した。

 議長の黒河内浩氏は無投票の結果に「市民が『自分の意見を議員が代弁している』と思えるように議員、議会ともに存在感を示していく必要がある」と話す。「市民と議会の距離が遠い。市民にもっと必要とされる議会にしていかないといけない」とも。定数や議員報酬について議論する必要があるとの考えも示した。

 なり手不足は深刻で、市北東部の手良地区では改選前まで1人いた地区在住の議員が引退。住民は告示前、市とのパイプ役がいなくなることに危機感を持ち、候補擁立に動いたが実現せず、地区在住の議員がゼロになった。

 市によると、今月1日現在の手良地区の人口は市内9地区で2番目に少なく、高齢化率は市全体よりも高い。区の役員男性は「議員が担ってきた市とのパイプ役を、地区の区長会長や市の支所長、公民館長らで担わないといけない」と話した。

 中野市議選も引退する議員の後継者が見つからないなどの事情があった。旧市時代を含めると、1998年の市議選(定数23)以来の無投票。合併による在任特例の任期満了に伴う初の選挙となった2006年には定数を22に、10年の選挙からは20とするなど、議会改革の一環で定数を減らしてきた。今回当選した議員の一部からは早くも「無投票では市民の理解は得られない」「さらなる定数減を検討するべきだ」などの声が出ている。

 15日に市議選のポスターの掲示板を見ていた市内の自営業男性(46)は「選挙になっても関心は低いままだったのではないか」と話した。23人が立候補し選挙戦となった14年市議選の投票率は、補選を除き合併前の旧市時代を含めて過去最低の64・27%。男性は「地区の代表を選挙に出すといった慣習も若い人を議会から遠ざけている」とし、議会への関心が低いと議員のなり手は増えないとみる。

 16年の前回市長選も無投票だった。市内の農業女性(70)は「環太平洋連携協定(TPP)の問題など、市の基幹産業である農業をどう振興していくのか、議論してほしかった」と残念がった。 

(4月16日)


http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20180416/KT180415ATI090026000.php

2018年4月21日土曜日

富山県議会 基本条例が施行 信頼回復へ「改革会議」

<毎日新聞より>

議会の基本理念や運営ルールなどを定める富山県議会基本条例が1日に施行された。2016年に政務活動費の不正問題が相次ぎ、3県議が辞職したことを受けた議会改革の一環。全国では32番目の制定だ。不正で告発された元県議会副議長は3月末、詐欺罪で富山地裁に起訴されたばかり。県民の信頼回復に向け、“議会の憲法”である同条例を基に、議会や議員はどこまで変われるだろうか。【鶴見泰寿】

    不正問題が契機

     16年7月、矢後肇元副議長が書店の領収書を偽造するなどして書籍を購入したと偽り、政活費を不正受給したことが判明して辞職した。その後、県内では富山市議会など他の市議会でも相次いで不正が発覚。石井隆一知事が議会基本条例制定を求めたこともあり、県議会は制定に向け、17年6月に全会派による検討会議を設置。9回の協議を経て、今年2月定例会で成立した。
     条例には、「二元代表制の一翼を担う県議会が、県民の多様な意思を県政に反映させる」と明記。各会派の議員でつくる「議会改革推進会議」を設け、毎年度、行動計画を策定し、改革の進捗(しんちょく)状況を公表することを定めた。また、議会活動の透明性確保と情報公開の推進も盛り込んだ。

    政活費を定めず

     だが、今回の条例では、制定の契機となった肝心の「政務活動費」の文言は入っていない。県議会事務局によると、議員活動において「厳しい倫理意識に徹する」とのいわゆる「倫理規定」で政務活動の問題も担保するとしている。
     早稲田大マニフェスト研究所(東京都中央区)によると、条例の規定が不正の歯止めになっているかは調べ切れていないとしていながらも、富山を含めた道府県レベルの32議会基本条例のうち、20条例が項目で「政務活動費」を明記しているという。
     同研究所の中村健事務局長は「今回の条例作りは政活費不正がきっかけ。全国の都道府県レベルでは後発の議会基本条例でもあるのだから、政務活動についてきちんと盛り込むべきだった」と話す。さらに、倫理規定を適用するとの主張については「倫理規定というものは『してはいけない』『しません』という後ろ向きな姿勢に過ぎない。本来、前向きな姿を示すのが議会基本条例であり、『政務活動』という言葉の有無で、立ち位置が全く異なる」と本気度に疑念を呈する。

    問われる精神

     また、富山大の青木一益教授(政治学)は今回の条例について、他自治体の条例と同様に規定の末尾に「努める」との文言が多用されていることに注目。「条例内容がそのまま実現されるわけではないことを意味している。具体性がなく議会運営を大きく変革するという改革精神が見えない」と批判した。
     その一方で「議会改革推進会議」が行動計画や進捗を公表する規定を高く評価。青木教授は「今後は、行動計画の策定を有効利用し、県民参加による内容チェックや改善点を次年度に反映させる仕掛づくりなどの工夫が求められる」と訴えた。
     “開かれた議会”を目指す富山県議会。政活費不正問題を乗り越え、同会議が県民とどう関わって、議論を深めていけるのか。改革精神が問われている。

    2018年4月20日金曜日

    自治体職員有志の会第26回オフ会in大阪3

    【テーマ】あなたにとって議会とは ~議会の必要性と自治体職員の役割~ 

    【開催趣旨】私たち自治体の職員や住民にとって議会とはどんな存在でしょう。 
    今回のオフ会では、地方議会の基本について学び、先進議会の取組報告を聞いたうえで、参加者全員で意見交換を行います。 
    首長とともに二元代表制の一翼を担うとされている議会がなぜ必要なのか、本来あるべき議会とはどのようなものかディスカッションを通じて理解を深め、その重要性について再認識しましょう。 
    そこから、自治体職員としてどう向き合うかが見えてくるはずです。 

    【話題提供者】奥山 高起さん(自治体職員有志の会会員・和泉市職員) 
           清水 克士さん(同・大津市職員) 

    【日時】平成30年5月26日(土曜日) 
     12:30 開場、受付開始 
     13:00~17:00 オフ会 定員30名 参加費1,000円 
      プログラム(予定) 
       〇 議会に関する基礎知識の提示 30分(奥山さん) 
       〇 先進議会、事務局の話題提供 60分(清水さん) 
       〇 意見交換、ディスカッション 120分(参加者全員) 
     17:30~19:30 懇親会 定員30名 参加費4,000円(予定) 

    【参加者について】原則として有志の会会員を対象とします。非会員の自治体職員も参加いただけますが、これを機会に入会をお考えください。 

    【参加者名簿について】お名前、所属等を記載した参加者名簿を当日配付させていただきます。ご了承ください。 

    【当日の持ち物について】普段お使いの名札、名刺をご持参ください。 

    【懇親会のみの参加について】この画面上部の「懇親会のみ申込み」からお申込みください。 

    【キャンセルについて】ご都合により参加いただけなくなった場合、必ずキャンセルの連絡をお願いします。 

    ◆自治体職員有志の会ホームページ 
     https://sites.google.com/site/cdkikaku/