2014年6月26日木曜日

現状維持が結論になるのか?

<多摩市議のブログより>

 子ども教育常任委員会でした。本日の議事次第はこちら・・・(やっと、ホームページで見れるようになってます)。

 やはり最も注目が集まったのは、「桜ヶ丘児童館廃止案の撤回を求める陳情」に対する採決です。陳情をされていた地域の方も熱心に傍聴をしていただきました。結論としては「採択」。最終日の議決を待ってから、委員会での結論も確定することになりますが、陳情内容について文言を厳粛に審査するにしても「桜ヶ丘児童館廃止案撤回」ということで、「桜ヶ丘児童館は現状のまま存続すべし・・・」というのが結論なのか、それとも「『廃止案』は撤回し白紙に戻したところで、もう一度、今後について話し合いをすべし・・・」ということなのか・・・行政はどう受け止めるのでしょうか?

 私個人的には陳情に対しては「採択はできない」という判断にしました。というのも、そもそも児童館行政のありかたそのものを抜本的に見直すべき・・・と考えてきたからです。将来的な展望を考えてみて、多摩市の子育て政策全般、子ども子育て新システムに制度が大きく変更していく流れに則って考えても、今の児童館をそのまま存続させることが本当に市民にとって望ましいのでしょうか?どこの児童館に行っても、それぞれの地域の特色に応じた事業の展開と言うよりは、「横並び」の発想がより重視され、多少の差異はあったとしても「金太郎飴」的にしか事業展開できていない児童館でいいのかどうか?とても疑問です。また、現行児童館をそのまま存続させるにしても、人的資源を考えても限界は目に見えています。児童館行政の担い手として専門職を採用する方針転換が示されているなら、話は別ですが・・・・すでにあと10年経てば、これまで児童館行政を牽引してきた児童厚生員資格を持つ職員さんも全員退職していく・・・・というのが抱えている現実。短期的な視点では何とかなっても、長期的な視点に立てば、人的資源が絶対的に不足していることは目に見えていて、なおかつ、そこに対応できるような人事政策は当面期待することはできない・・・というのも事実。

 例えば、児童館は存続するけれど、今後は指定管理者制度や民間委託化も含めた抜本的な運営手法の改革にも取り組む・・・とか明確に示されていれば、話は別ですが、そういう方針が打ち出されているわけではなく・・・・「今のままで全てを継続しよう、継続できるとは考えていない。」とのニュアンスの回答はどこかであったかなあと思っていますが、しかし、児童館行政の今後をどうするか?については、現行10館を7館にしていくという方針があるのみ。よくよく聞いてみれば、児童館機能を存続しながら、新たな事業展開を考えているようではありますが、しかし、その内容も今の段階では具体的になっていて、なおかつ「なるほど!」と市民的にも合点がいくような内容で語られていないのも気になるところ。

 とは言え、現行の児童館を存続させることを前提に今後の議論を展開していくような路線にしてはならない・・・と強く思っているため、「桜ヶ丘児童館廃止案撤回」について、ココだけを見て「採択」をすることはできないと考えました。

 まあ、いろいろ他にも言いたいことはたくさんあります。公共施設のあり方を見直す、縮減をしていく・・・という流れに呑み込まれる格好で、新たな子育て施策の展開を語らざるを得なくなった状況があり、本質的に議論すべきところが置き去りにされたまま・・・・桜ヶ丘児童館廃止の是非を問う・・・みたいな議論の展開になってしまったこと、また、桜ヶ丘児童館のある桜ヶ丘コミュニティセンターの今後のあり方をどうするか?という課題も絡んできてさらに問題が複雑化してしまったこと・・・一応は行政内部で検討に検討を重ねてきて合意が図られたはずの「公共施設の見直し方針とプログラム」だったはずなのに、細部に突っ込みを入れれば、庁内での調整が不十分すぎて、平たく言えば「ボロが出る」という感も否めず。

 正直、児童館行政そのものに新たな展開、発展(的解消)を期待してきた私にとっては、ものすごくモチベーションが下がるような議論の展開になってきたなあ・・・と思います。昨年度、議会で実施した事務事業評価でも「児童館行政」を取り上げて、新しい方向性をきちんと示してほしい・・・と会派でも議論を展開してきた立場だったので。本当に残念。「児童館は大事。だから児童館を守る。そのためには直営で児童館は存続。なおかつ児童館は大事だから増やすことも考えよ。」みたいな議論の展開ではなく、今後の人事面、財政面をきちんと踏まえたかたちで、市民のためにあるべき児童館行政の展開を考えてもらいたいのになあ・・・・。

 つぶやきつぶやきで、ぼやき化してしまう感じですが、でも、これに関しては、私は現行をそのままに継続することが市民にとってプラスだと思えないので、「桜ヶ丘児童館廃止案が一旦撤回」されたとしても、それで終わりにしてはいけないという姿勢で発言していきたいと思います。決して現状維持が最善の選択とは言えません・・・って断言したいです。将来に渡ってどうするのか、もっと真剣に考えたいものです。

 ということで、今日の写真は「cocoroカード」です。これは市内小中学生に配布される予定の者。いじめ他の悩み相談ダイヤル番号が記載してあります。東京多摩ロータリークラブ、サンリオピューロランドさんにご協力をいただいて作成したもの。なんと!このカードを提示すればサンリオピューロランドの利用が平日割引になるそう。・・・同伴する保護者に割引ないのは残念・・・・。また、学校の指定日1日に限ってはパスポートが無料になるそうです。さて、どんな反響になるでしょう?ところで、このカード、、、特に期限が記載されていないようなんですが、期限はなく活用できるものなのでしょうか?それとも今年度限りのもの?確認しておこーっと。


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