2015年10月9日金曜日

にじ色のつばさを離脱、1人会派「無所属」立ち上げ

<三鷹市議のブログより>

9月議会終了後、私はにじ色のつばさという会派を離脱したいと表明し、新会派の結成届を提出しました。会派名は「無所属」です。
なぜこうなったのか、時系列に説明します。

6月議会で、平和安全法制につき賛成の立場、反対の立場双方から意見書が出てきました。意見書というのは、地方自治法第99条に規定されているものです。以下、条文を引用しておきます。

地方自治法第99条
「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」

平たく書きますと、「三鷹市議会は、三鷹市の公益に関する事件につき意見書を出せます」となります。

「三鷹市の公益に関する事件」と言えるかどうかがポイントです。平和安全法制はいわば国防、外交マターですので、「三鷹市の公益に関する事件」とは言えないだろうというのが私なりの「文理」解釈です。
一方、平和安全法制は「三鷹市の公益に関する事件」であるという主張もあり得るでしょう。ただ、重要なのは、これは私から見たら「文理」解釈ではなく「拡大」解釈と思えてくる点です。

6月議会の議会運営委員会の場で、私は上記の問題提起をしました。結果として、一部修正する会派はありましたが、結果的には議員提出議案として出されてきて、本会議最終日に私は「意見書とは言えないものを意見書とするのは如何なものか」と問題提起をして反対しました。これは、所属していたにじ色のつばさで議論した結果、会派として代表して私が述べたものです。

結果として、自民側の意見書が採択されました。これに対し、市民の皆さんからその意見書を撤回するようにとの意見書を作るべきだという請願が出されることになり、その署名活動が始まりました。もちろん私はこの活動にはノータッチでした。

9月議会が始まり、この請願の紹介議員ににじ色のつばさの嶋崎英治議員がなることになりました。その請願を受けた、新たな意見書が我が会派から提案という事態になってしまったのです。

6月議会で、会派を代表して述べたことに対し、同じ会派から逆の行為が始まるというわけで、私は責任を感じ、まずは議会運営委員会の委員を辞任し、野村羊子議員に交代しました。

その後、考えに考えましたが、同じ会派で意見書制度のあり方につき根本的な意見の差があることを改めて実感し、これ以上嶋崎英治議員や野村羊子議員にご迷惑をかけるわけにはいかないだろうと判断し、本会議最終日に、本会議終了後に離脱の手続きを進めたと、こういうわけです。

私は、地方自治法第99条の文理解釈を重視しますので、今後もこの手の意見書が出てきたらやはり反対するでしょうし、それが目に見える以上、もはや会派としての統一性に欠けます。苦しい決断でしたが、やむを得ません。

嶋崎英治議員と野村羊子議員には、様々お世話になりました。改めて御礼を申し上げたいと思います。

今後は、無所属という会派名で、1人で活動していくことになります。


http://ameblo.jp/handanobuaki/entry-12081216919.html

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