2015年10月21日水曜日

初めての会派運営にチャレンジ

<松坂市議のブログより>


新会派 006


議員になって以来、12年、ずっと無会派でやってきましたが、会派を作りました。

松阪市議会の会派の成立要件は3人。

35歳の議員歴2年の深田龍くん、議員になって1週間の西口真理さん(西口さんはわたしと同い年)で。

中日新聞には「目的は議会改革。経験(一応、わたしのこと)に若い力(深田くんのこと)、新しい力(西口さんのこと)をプラスして議会改革を一層進めたい」と、その目的をお話ししました。

一議員として、会派に入らなくても困ることはないくらい、松阪市議会では、不当な扱いは解消してきました。

過去を知らない新しい議員には、いまの状態が当たり前(無会派でもゼンゼン問題なくやっていけるわなど)と思うでしょうけど、わたしが議員になったときは、会派に入っていないと、当初予算案(新年度予算案)の質疑すらできなかったのです。
なぜなら、「昔から会派代表質疑」という制度をとっているから、と。
「質問したければ、会派に入るか、会派を作れ」と言われたものです。
なんだそれはと抗議すると、「松阪市議会は会派制をとっている」と。

会派でなければ質問できないというのも、「会派制」というのも、連綿と誤った認識。
第一、「会派制」なんて言葉、松阪市議会の条例や規則にはゼンゼン登場しない言葉です。

ちょっと調べてみたら、昭和50年ごろまでは会派に入らなくても質問する機会はあった。
ところが、当時の議長が、「以上で、会派代表による質疑を終えます。他に質疑はございませんか」というセリフのうち、「他に質疑はございませんか」と言うのを省略してしまったことから、「会派代表」のみという歴史が作られてしまった。
当時の議長に聴き取りに行ったら、「『他に質疑はございませんか』と聞いてもだれも手を挙げないから省略したのだという。
したがって、それは是正してもらった。

また、会派に入っていないと、法律で入ることが義務付けられている常任委員会とは違って、特別委員会には入ることができなかった。
決算調査特別委員会には10年も入れなかった。
しかし、議会改革特別委員会を立ち上げるとき、全員参加制としたほか、その作業部会へも無会派からも入れるようにした。図書館改革特別委員会も同じ。

選挙で選ばれているのは、会派ではなく、議員なのだから。

議員になって10年ほど、会派万能の守旧勢力と闘って、いま、無会派でも何不自由なくやっていける制度にしてきたのです。

というわけで、いま、会派に入らなくても、松阪市議会ではほとんど何不自由なく、議員活動を享受できます。
だから、楽なほうに逃げるわけでも、「群(むれ)る」のでもない。

じゃあ、会派なら何ができるかへのチャレンジです。

これまで、会派は弊害しか生まないような存在でしかなかった。
いままでの会派に対する固定観念みたいな殻を打ち破ってやりたい。

こんな会派はいままでになかったと言われるような活動をしたいと思います。

会派を一つの事業体として、取り組む事業を明確にし、計画だって取り組んでいきます。
たんなる「数の論理」でいえば、3人だけで何もできるわけがないとは見られるでしょう。
しかし、そうではないプロジェクトを打ち出していくことで、会派が変わる、議員が変わる、議会が変わる、そんな方向性を実施に移して行ければ、また一人に戻ればいい。
http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52229505.html

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