長崎県議会は、難聴者や親子連れが議場で傍聴しやすい環境づくりを図り、補聴器の貸し出しや手話通訳者の手配、親子傍聴席の設置など、新たな取り組みを始めた。
傍聴用補聴器は10個用意。傍聴席で装着すると、議員の質問や県側の答弁が明確に聞こえるシステムを整備したという。
手話通訳者は県ろうあ協会の協力を得て、5日前までに議会事務局に所定の申請書を提出すれば配置。傍聴者の目の前で手話通訳をする。
親子傍聴席は、防音ガラスを取り付けた約5平方メートルのスペースにベビーベッドやいすが置かれ、スピーカーを通じて議場の音声を聞くことができる。親子傍聴席ができたのは都道府県議会の中で5番目。5日前から議会事務局で口頭での申請を受け付ける。
このほか、傍聴席は椅子の横幅や、前の座席との間隔を以前よりやや広げて、快適な空間づくりにこだわった。議会事務局総務課は「さまざまな人が傍聴できる環境が整った。ぜひ来てほしい」と呼び掛けている。
一般質問は12~14日に実施し、計12人が登壇する。
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