2018年3月5日月曜日

選挙公報 常時公開スタート  武蔵野市選挙管理委員会

<武蔵野市議のブログより>

武蔵野市選挙管理委員会は、市長、議員の過去の選挙公報の公開をインターネットで始めた。選挙時の公約を市長や議員がどのように進めているか、次の選挙での判断材料になりそうだ。

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■“選挙までの公約”を残す

 選挙公報は、いわば選挙での公約、マニフェストを示すことになり有権者が投票判断をするさいの重要な情報でもある。

 しかし、選挙公報を保存する有権者は少なく(選管は文書で保存しているが)、有権者が当選した議員の議会活動とどのように連携しているのか。公約を実行しようとしているのは分からず、“公約は選挙まで”と揶揄されることにつながっていた。このことが政治不信にもつながっているともいえる。


■公開への流れ

 選挙公報を選挙期間中に公開することは多くの自治体で行われている。このきっかけとなったのは、2011年に片山総務大臣(当時)が『ホームページに選挙公報として掲載することは法的には可能』と国会答弁し、さらに2013年に選挙期間中のインターネット選挙運動が解禁されたことで、選挙期間中に選挙公報をインターネットで公開することが可能となっていた。

 この背景には、2011年の東日本大震災で被災者が転居した先で選挙公報を読むことができない問題がおこり、特例で認めたことに加え、改ざん対策も可能となったことがある。

 しかし、インターネットにおいての選挙公報の公開は選挙ポスターの掲示に準じた扱いと総務省の見解となっていたため、選挙期間中のみの公開としたことで、事後検証ができない状況が続いていた。

 2015年5月、初鹿明博衆院議員が質問主意書で「選管ホームページに選挙公報を継続して掲載することに関する質問」を行い、他の選挙と混同されないようにすれば可能と政府答弁を引き出し、2015年5月以降の選挙での選挙公報であえれば、選挙後にも公開も可能となっていた。


■市長、市議の選挙公報を公開

 武蔵野市長選挙、武蔵野市議会議員選挙でも選挙期間中に選挙公報をインターネットで武蔵野選挙管理委員会は公開をしてきていた。しかし、選挙後には削除していたことから、上記の政府見解などもあり、公開を続けていくべきと議会で川名は提案をしてきていた。

 これらのこともあり、武蔵野市選挙管理委員会は、2018年3月1日から、下記の過去の選挙の選挙公報の公開を始めることとなった。

 有権者は次回の選挙や日常の議員活動の指標のひとつとして役立ててほしい。議員も選挙時の公約を日常活動の指標のひとつとして活用してほしい。私も含めて。


(公開されている過去の選挙公報)
武蔵野市長選挙
 
平成29年10月1日執行武蔵野市長選挙の選挙公報

武蔵野市議会議員選挙
 
平成29年10月1日執行武蔵野市議会議員補欠選挙の選挙公報

 平成27年4月26日執行武蔵野市議会議員選挙の選挙公報


■選挙公報がない選挙もある

 選挙公報は公職選挙法第167条で「公職の候補者の氏名、経歴、政見等」を掲載すると規定されている。ただし、国政選挙と都道府県知事選挙では義務だがその他の首長選挙や自治体議員選挙では義務ではないため、発行されていない選挙もある。全ての選挙での作成が今後の課題だ。



【参考】
武蔵野市選挙管理委員会 過去の選挙公報

武蔵野市選管 選挙公報をネットで公開へ

選挙公報 曜日別アクセス数/今後は再公開へ
 
http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/52513647.html

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