2018年10月31日水曜日

議員の「育休」明文化へ 兵庫県議会が率先、取得推進

<神戸新聞より>
兵庫県議会は、議員が本会議などを欠席できる理由に「育児」を会議規則で明文化する方針を固めた。議員活動と生活の両立を支援する環境整備の一環で、都道府県議会での明記は初めて。26日の定例会最終日に改正案を議員提案し、可決される見通し。
 議員は労働基準法が定める産休や育休制度の対象ではなく、各議会が会議規則で対応。県議会はこれまで会議規則に「出産」を明記していたが、育休などは「その他の事故」の扱いで弾力的に運用している。
 議会改革で率先してワークライフバランスを推進するとしており、先月から本格的に「育児」や「家族の看護または介護」「配偶者の出産補助」などを明記する検討をしてきた。
 県議会事務局によると、福岡県と東京都議会は「介護」や「配偶者の出産補助」の規定を設け、育休も運用でのカバーを想定しているが、明文化は全国でも一部の市議会に限られるという。県内の41市町議会も育休の明記はない。
 県議会は耳の不自由な人が本会議を傍聴する際、手話通訳者の手配を行っている。事前の申し込みが必要。議会事務局総務課TEL078・362・3708、ファクス078・362・3924(井関 徹)

2018年10月30日火曜日

議会活力度、兵庫・西脇市が首位 日経調査 審議充実

<日経新聞より>

日本経済新聞社が全国815市区の議会を対象に議会改革や住民の参加状況などを聞いた「議会活力度」調査で、兵庫県西脇市が首位となった。審議充実や「開かれた議会」などが進んでいる。政務活動費の不正使用などで地方議会に対する住民の厳しい視線があるだけに、さらなる改革が急務だ。(「日経グローカル」350号に詳報)


調査は7月下旬から9月初めにインターネットで実施。813市区から回答を得た。情報公開、住民参加、議会運営のほか、女性議員比率や平均年齢、投票率などの基本的事項を加えた4分野を聞き、回答を得点化して順位をつけた。

西脇市議会が最も力を入れるのは、執行部が提出する予算や条例など議案審議の充実だ。決算審査では執行部との質疑を活発にするため、事前に質問内容や論点を議員全員で議論し調整する。予算案審議時の指摘がどの程度生かされたかも検証。審査結果は翌年度の予算編成に反映させる。

住民と議員が直接意見交換する議会報告会は、市内に80ある自治会単位で開催。1班3人の議員で5つの班を作り、各班が1年に8自治会ずつ回るようにしている。ワークショップ形式にし、議論しやすいよう配慮している。報告会で出た重要な意見は担当の常任委員会で議論し、政策提言につなげている。林晴信議長は「一番の広報の場になっている」と話す。

2位の那覇市について、翁長俊英議長は「常任委員会の自主的、積極的な活動が強み」と強調する。市民からの陳情書の審査では、陳情者が希望すれば常任委員会で直接説明してもらう。現地視察や執行部を交えない議員間の討議も盛んだ。

同市議会は市が2017年12月に提出した18年度から10年間の総合計画を、修正した上で可決した。審議の1年前から前の総合計画を検証し、計画期間中の中間検証実施などが必要だと判断した。総合計画以外でも議案に対する修正可決や否決をしており、議会が独自性を発揮している。

各定例会の前に市民に議案への意見を募集している三重県四日市市が3位になった。募集は珍しく、全国でも注目されている。さらに今回の決算審査から委員会での議員間討議を本格導入。委員会の意見としてまとまったもののうち、可能なものは19年度予算案に反映される運びだ。政策関連の条例の議員提案にも積極的に取り組んでいる。

3市以外でも議会改革に取り組むところが広がっている。改革の象徴である議会の役割を体系的に定めた議会基本条例を制定したのは502市区と、6割を超えた。住民向けの議会報告会を過去1年間にしたのも、約半数の410市区に上る。


不正防止などでの政務活動費の領収書公開(複数回答)は、庁舎内での閲覧が506市区で最も多かった。ホームページでの公開は275市区。領収書公開はここ2、3年で広がっており、非公開は120市区だった。

議員の平均年齢は60歳と、5年前に比べ1歳高くなった。女性、50歳未満の議員の比率はそれぞれ14%、17%にわずかだが上昇した。議員への多機能携帯端末(タブレット)の貸与が全体の18%に当たる144市区になるなど、議会でも情報通信技術(ICT)化が進んでいる。

車いす対応のエレベーターや車いす用傍聴席の設置、必要に応じた手話通訳の配置など障害者への配慮も広がっている。


2018年10月29日月曜日

日経グローカル、「議会活力度」ランキング

<松坂市議のブログより>

『日経グローカル』誌2018年10月15日号(第350号)に掲載された「議会活力度」ランキングで、松阪市議会は、全国815市・区議会中、上位41番に入りました。
三重県内では四日市市議会が全国3位、鳥羽市議会が20位で、松阪市議会はそれに次ぐ順位ということになります。

[参考] 三重県内の市議会の全国順位(815市・区議会中)

 3位 四日市市
20位 鳥羽市
41位 松阪市
56位 亀山市
76位 伊賀市 
158位 尾鷲市
182位 鈴鹿市 
192位 桑名市
203位 名張市
315位 伊勢市
327位 志摩市
340位 津市
405位 いなべ市
721位 熊野市
同ランキングは、従来、「議会改革度」ランキングと呼ばれていましたが、今回から内容を変更したとのことです。

松阪市議会は、2011年(平成24年)に議会基本条例を制定、そこに至るまでの2年以上にわたって、さまざまな議会改革を進めました。その効果あって、当時は全国20番程度に上がりました。
しかし、基本条例が出来てからは新たな改革が行われなかったこと、基本条例に盛った制度(政策討論会や市民意見交換会等)を活用しようにも実施を見送られるなど、絵に描いた餅のような状態に陥りました。
そんな中、順位はどんどん下がっていっていました。
「議会改革」ということで、後発の議会が新しい制度を採用するので、先に制度改革を行っていてもその後何もしない議会の順位は下がっていくからです。

しかし、一方で複雑な思いもありました。
というのは、すでに松阪市議会が手にしている制度を活用さえすれば、議会としては十二分に機能するところまで改革は進めてきたからです。
それに、質疑や討論、議員間討議の水準は、全国の先進議会と比較しても決して見劣りのするものではないと思っていました。
さらには、市長の反問権・反論権の行使、請願者となった方が委員会で発言し議員との議論の実施、議会報告会の開催(年2回)等々、ベーシックな活動においては活力があると思っていたし、その部分がランキング順位に反映されないのはさびしいことだと思っていました。

そういった意味では、今回の41位という順位はおおむね妥当なものであると思いました。

ただ、これでよいというわけでも、松阪市議会よりも上位にある議会がすぐれているというわけではなく、住民の期待度からすればまだまだ恥ずかしい存在である日本の自治体議会の中での比較にすぎないという点を忘れてはならないと思っています。

http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52290433.html

2018年10月28日日曜日

墨田区議会では、議会改革特別委員会を作り、議会基本条例の制定に向けた協議・検討を重ねてきました。

<選挙ドットコムより>

墨田区議会では、議会改革特別委員会を作り、議会基本条例の制定に向けた協議・検討を重ねてきました。 
墨田区議会基本条例の素案ができあがりましたが、より良いものにするために、みなさまからのご意見(パブリック・コメント)を10月いっぱい募集しています。みなさまの声をぜひお寄せください。詳しくは墨田区議会のホームページをご参照ください。 
https://www.city.sumida.lg.jp/smph/kugikai/gikaikaikaku/gikai_public_comment/gikaikihon-pc.html

2018年10月27日土曜日

高大接続改革(6)新教科を前に 主権者意識を育てる

<西日本新聞より>

新科目「公共」どう教える
 2022年度から始まる高校の次期学習指導要領では教科、科目が大きく再編される。特に注目されるのが主権者教育を担う新たな必修科目「公共」だ。18歳選挙権が既に導入される中、主権者意識を授業の中でどう育むか。新科目を待たず現場では模索が続いている。
 のどかな田園風景が広がる熊本県甲佐町。9月中旬、町で唯一の高校、県立甲佐高1年の教室で地方自治をテーマにした現代社会の授業が行われていた。
 指導する前田未宙(みそら)教諭(42)が生徒に呼び掛けた。「傍聴して気付いたところを挙げてみよう」。クラスの15人の生徒は2日前に町議会の一般質問を傍聴した。授業時間を使った傍聴は身近な政治に触れ、当事者意識を持ってもらおうと、16年から取り組んでいる。
議会傍聴で政治を身近に
 「議員は全員男性で答弁する町幹部も女性は1人だけだった」「発言時間を管理するタイマーがあったよ」。生徒たちからは次々と意見が上がった。
 同校は全校生徒105人の小規模校。募集定員120人に対し、1~3年の生徒数は30~40人で、定員割れの現状に町の危機感は強い。町は高校の魅力アップのため、高校生が利用する公営塾を開設したり、女子硬式野球部の設置を応援したりしてきた。町議会でも高校の現状はしばしば議論が交わされている。
 議会を傍聴して上月大和さん(15)は「町を良くしようと真剣に話し合っている姿が見えた。投票するときはしっかりと考えたい」。西本小都里さん(15)は「女性が増えればもっと暮らしやすい町になるかもしれない。しっかり町政の動きをチェックするようにする」と語った。
 丁々発止のやりとりだからこそ、予定調和の授業にはない学びがあるのかもしれない。前田さんも「人の言葉を聞くことで、自分の考え方も深まる。普段の授業よりもしっかりと考え、学ぶことができた機会だったのではないか」と手応えを感じていた。同校では卒業後、就職して社会に出る生徒も少なくない。「政治や選挙への参加のハードルを下げたい」と前田さんは言う。
評価の在り方、模索続く
 学習指導要領の改定案公表後、新科目「公共」を考えるイベントが各地で盛んに開かれている。8月、福岡市であった福岡県弁護士会主催のセミナーで福岡県の男性教諭(41)は「生徒たちにとって『公共』とは自分の周りといった狭い範囲。それを広げ、深い学びにつなげていく難しさを感じる」と不安を口にした。
 科目の現代社会は、社会の仕組みなどを客観的に学び、考察するのに対し、公共は社会に参画していくために他者と協働しながら選択・判断にも主体性を持たせるよう求める。学習内容で重なる部分もあるが、より社会での判断力を身に付けさせようという狙いだ。
 教員側に問われる公正さと柔軟性。宮崎大大学院の吉村功太郎教授(社会科教育)は「生徒の思考レベルに合わせて資料やテーマの難易度を変える必要性がある。跳び箱で2段しか跳べない子にいきなり8段を跳ばせても無理。定着させるために自分で考えさせなければならないが、時間がかかるのが欠点でもある」と指摘した。
 その点に関し、橋本康弘福井大教授(公民教育)は学校全体で取り組むカリキュラム・マネジメントが鍵ととらえる。「家庭科で消費者保護、情報科でメディア・リテラシー、論理国語で議論の組み立て、総合的な探究の時間もある。他教科との連携は不可欠だ」と訴えた。
 一方、生徒の思考のプロセスに対する評価は難しい。新たな大学入試を見据え、記述式の定期試験などを作る教員にとって、どういった問いを設定し、誰が採点しても変わらない評価の在り方は大きな課題だ。
 福岡県内の公民科教員らでつくる研究会会長の県立嘉穂総合高の真海誠司校長は「センター試験や民間の模擬試験と異なり、個々の教員には問題を練り上げる時間もノウハウもない」と説明する。このため、研究会ではメンバーで問題案を持ち寄って専門家による助言や議論を踏まえ年内に集約、将来的に評価法も含めたデータベース化を目指す取り組みを始めている。
主権者教育 単に政治の仕組みについて学ばせるだけではなく、主権者として社会の中で自立し、他者と連携しながら社会を生き抜く力や地域の課題を主体的に解決することができる力を育てる教育。2016年から導入されている「18歳選挙権」の議論の中で公教育の役割がより重視されるようになった。
 中央教育審議会は、政治参加への意識を育むため、小中学校の段階から体系的に主権者の役割などを学ばせるよう求めており、子どもの発達段階に応じて、家庭や地域もかかわることが期待されている。
=2018/10/14付 西日本新聞朝刊(教育面)=

2018年10月26日金曜日

議会研究会合同フォーラム2018in北海道


<テーマ:自治体規模と議会改革>

開催趣旨

『自治体規模と議会改革』をテーマに議会技術研究会と全国の議会(事務局)研究会が協力してフォーラムを開きます。議会の果たすべき役割の重要性について理解が深まり、いまや議会改革は全国化していますが、中小規模の議会に比べて広域自治体や大都市自治体などの大規模議会の改革については異なる工夫が必要といわれています。それはどういったことなのか。今回のフォーラムは、この規模の差がかかえる問題を検討し、とくに今後の大規模議会改革のための戦略的な課題を見出す最初の機会にしたいと考えています。

https://www.kokuchpro.com/event/8d3bb7221d854692e93a02b5702a4303/

2018年10月25日木曜日

傍聴席10月定例会の報告

<所沢市民のブログより>

傍聴席の10月定例会は、1015日(月)午後2時から新所沢東公民館の研修室5号で行われました。毎年の恒例行事として、市政に関係する市議会の会派の方々または市議会議長をお招きし、市政に対する議員の説明と市民との意見交換を行ってきました。

  今回は、昨年11月にお招きした保守系会派「自由民主党」に引き続き、昨年6月に一新された保守系会派「自由民主党・無所属」の大石健一議員、入沢豊議員をお呼びしたのですが、入沢議員が決算委員会出席のため欠席となり、大石議員がおひとりで出席されました。

  会員参加者は、ご病気や他の行事と重なり、9名の少人数となりましたが、人数が少ないため十分な時間がとれて参加者の聞きたい質問ができたように感じました。当初大石議員に約束した2時間を20分も超過しました。大石議員の率直なご発言とご自分のテーマに熱弁を振るわれたことに心から感謝申し上げます。

  詳細な記録を取ることができませんので、私のあやふやな記憶と感想を少し述べさせていただきます。より詳しく知りたい方は、当日参加された方からお聞きください。

  最初に、大石議員の自己紹介などから私が印象に残った事柄を記します。

 基本的テーマとして、「まちづくり・まちおこし」を掲げ、昔の県会議員だった父の時代は道路や建物などハード中心の都市開発でしたが、現在の都市開発はソフト中心と説明がありました。また、所沢市都市開発の問題点として、まちづくりのビジョンがなかったことを挙げられました。そして、3年前当選した時、当時の「自由民主党・無所属の会」に入会を申し込み、断られたと言われました。大石議員の率直な発言に驚きました。

  次に大石議員が関心をもたれたテーマから少し書いてみます。というのはすべてを一人でやることができないため、得意な分野と苦手な分野があるからです。

 中央公民館建設のとき、ホール利用のためシアターサポ養成に力を入れたそうです。確かに立派なハコモノができても運用スタッフが居なければ市民の利用は進みませんね。また、ひまわり畑コンサートなどまちの賑わい創出に力を入れており、最近は椿峰公園を開放してキッチンカー出店など多くの方が来られるためイベント行事での集客の工夫も実施したそうです。

  昭和54年にライオンズが所沢市へ来たとき、西武球場まわりの交通利便性向上がなかったし、現在も道路渋滞など交通事情が悪い状態に止まってしまったそうです。また、公共交通の不便さについて、所沢駅ロータリーが小さいため、西武バスしか乗り入れられないそうです。財政の税収について、川越市と比較し、法人税収が半分しかないそうです。

  質問書や参加者から、教育委員会の女性委員問題、市民との連携の弱体化問題、文化行政のミスマッチ問題、学校統廃合など行政スリム化問題、議会改革問題などが厳しい質問がありましたが、明快な回答は帰ってこないように思いました。そういう苦手な質問の中で、短い回答を得たことがあります。

 エアコン設置は、もうすぐ設置が決まるのではと言われました。オスプレイ飛来は、市議会から飛来禁止要請の意見書を提出しました。

  以上で簡単ですが、大石議員との意見交換会の報告を終わります。

 次回1119日(月)は、来年の市議選を迎える準備として、何をするか検討する予定です。会員はじめ市民のご参加をお待ちしております。

                         1018日 記:いしどう
 
https://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/43722013.html

2018年10月24日水曜日

9月議会 全議員賛否一覧

<東村山市議のブログより>

議会が終わる毎に整理してアップしている一覧表。
全議員賛否一覧表

今回から議案名や請願(陳情)名ズバリではなく、おおよその意味がわかるように書いてみました。
尚、当日の自分のメモと市議会HPから録画も確認したりして作成していますが、万一間違いがあった場合は速やかに修正いたします。
正式なものは市議会だより11月15日号の最終面に掲載されますので、少しお待ちください。

10日(水)の9月議会閉会後も、翌11日(木)に佐賀県武雄市議会の議会改革等調査特別委員会の皆さま、今週月曜日(15日)は岐阜県多治見市議会の創生の会さん、翌火曜日(16日)は新潟県新発田市議会の議会運営委員会の皆さま…と立て続けに東村山市議会の議会運営についての視察があり、伊藤議長や他の議員と共に担当させていただきました。

多治見市議会創生の会1
多治見市議会創生の会さん
多治見市議会創生の会2
多治見市議会創生の会
武雄市議会1
武雄市議会議会改革等調査特別委員会の皆さま
武雄市議会3
新発田市議会
新発田市議会議会運営委員会の皆さま

地方議会はまさに「所変われば」ですが、議会が果たすべき役割を自覚し、困難な課題が山積するこれからの時代にあって大いに役に立つ機関となるよう改良に努力を重ねる、という点では思いは同じはず。
全国1,700余りの議会の中から選んでお越しいただくのですから、少しでもわかりやすく、必要とされている情報を的確にお伝えすることが任務だと考え、50枚前後のスライドを作成・用意し、臨ませていただいています。
今回も3議会それぞれの状況、温度差、課題の違いがありましたが、居ながらにして全国の議会の方たちと出会うことができ、経験交流の中から学べる「視察対応」という役割は本当に楽しく、得をしていると思います。
いずれの議会の皆さまも、遠路お越しいただき、本当にありがとうございました。

明日から2日間は、東村山市議会厚生委員会として2つの自治体の先進事例に学びに伺います。
明日は大阪府箕面市の「子どもの貧困対策の取組み(子ども成長見守りシステム等)」
明後日は、愛知県大府市の「健康・長寿のまちづくり(日本一元気な健康都市おおぶ)」です。
東村山市の今後の施策に活かせるよう、貪欲に学んできたいと思っています。


http://sato-masataka.net/wp/?p=4613

2018年10月23日火曜日

津山市議会、議案をボタンで採決 電子表決を19年6月導入

<山陽新聞より>

 津山市議会は15日、議案の採決をボタンで行う「電子表決システム」を来年の6月定例会から導入することを決めた。議場内のディスプレーに各議員の賛否が瞬時に表示される仕組みで、それぞれの対応を素早く、分かりやすく伝える狙い。岡山県内15市議会で同様のシステム運用は初めて。

 各議員の議席に、賛成と反対のボタンが付いたマイク台を設置。議員ごとの賛否や集計結果については、議場の左右の壁面に設置したディスプレー(55インチ)に表示する。

 同市議会では、起立、記名または無記名の投票で採決している。起立の場合、各議員の賛否をホームページなどに掲載するには議員から報告を受ける必要があり、1週間~3カ月程度かかっていた。

 市役所本庁舎の耐震改修に合わせ、今月から設置工事を行っており、11月中に完成予定。議会中継機器の更新などを含めた改修費は約1959万円。

 導入は議会改革の一環。2017年6月から市議会議会活性化調査特別委員会で議論を進め、この日の議会運営委員会で決めた。

2018年10月22日月曜日

<議会活力度、トップは西脇市議会(兵庫県)>

<日経グローカルより>

日経グローカルが全国815市区議会を対象に、従来の改革への取り組みに加え、住民の関心や議会の魅力度、制度の活用ぶりなどを尋ねた「議会活力度」調査によると、西脇市をトップに、那覇市、四日市市がベスト3となった。(得点の内訳は基本25点、公開度20点、住民参加18点、議会運営37点で、合計100点)

首位となった西脇市議会では、一般質問で首長ら執行部の答弁を追跡し何らかの結果を出すようにしている。西脇市議会の本会議は、予算案や条例案など議案の採決を終えた後に一般質問を行う。全国的にも珍しく、議案の質疑・討論・採決を優先する同市議会の伝統的な運営方法だ。議員がテーマを決め、執行部を追及したり、考えを主張したりする一般質問は「議会の華」と言われる。しかし、執行部は適当に受け答えし、結局何もしないことも多い。同市議会は執行部が「検討します」と答弁すると、その後の状況を追跡し、必ず結果を出す。こうして「華も実もある」一般質問にしている。

【日経グローカル1015日号】http://www.nikkei.co.jp/rim/glweb/mokuji/350mokuji.pdf

2018年10月21日日曜日

若者の声求め議員出張 盛岡市議会、学生と意見交換

<岩手日報より>

盛岡市議会(定数38)の議会運営委(竹田浩久委員長)は12日夜、市議が大学に出向き学生と自由に意見交換する「もりおかmiraiおでかけミーティング」をスタートさせた。若者の政治やまちづくりへの参加向上を図る議会改革の一環で、学生の意見は議会活動に反映していく。
 初回は滝沢市巣子の県立大で開き、市議19人と学生14人が参加。5、6人組に分かれ、議題ごとにメンバーを入れ替える「ワールドカフェ」という手法で意見交換した。緊張気味だった学生も自己紹介や世間話をするうちにリラックスし、普段感じている思いを打ち明けた。
 ボランティア、地域活動などで議論は熱を帯び、「自身も楽しむ意識がなければ続かない」「ボランティア活動だけでなく、人や地域を知ることが大切」など意見が相次いだ。「盛岡広域の交通インフラを充実させてほしい」といった提言も出た。
 次回は11月21日に盛岡大で開催する予定で、来年度以降も継続する方針だ。

2018年10月20日土曜日

2019年 統一選の日程固まる。有権者は賢くあれ。

<クオリティ埼玉より>



平成最後の統一選の日程が固まった。平成天皇退位、新天皇即位という時代の節目でもあり選挙日程が早まる。日程は通常、市議選などは4月の第4週の日曜日が投票日。2019年は県議選などが3月29日(金)告示、4月7日(日)投開票。市議選などが4月14日(日)告示、4月21日(日)投開票となった。
 
すでに現職、新人が動き出してはいる。昭和の時代であったら 総合建設業が支援に回ると下請け、孫請けまで指令が飛んで候補者有利。自治会長が推薦すると自治会から組長、班長まで浸透し、候補者は当選確実と言われた。
 
時代は今やSNS至上主義。お買い物も調べものもパソコン、スマホで指先タッチ。友人の息子は付き合っていた彼女に手痛い目にあい、アプリで恋人を探したという。選挙も「イメージ戦略」を抜いては語れなくなった。Facebook Twitter、ホームページがビラ、リーフレット、ポスターとともに戦略のツールである。
 
しかし、投票は 指先タッチとはいかない。投票所(期日前投票所もあわせ)に足を運んで、囲いのあるボックスの中で、小さな投票用紙に鉛筆で記入する。その時有権者は、「あのお辞儀と握手が誠実でよかった」と思いだし、魂をこめて、一票を投じるのだ。
 
賢い有権者は、市民のためではなく利己利益のために走る人、自己保身の人、軽率な発言をする人、呆然と議場に居る人、議場で眠る人、などなどにこの統一地方選でしっかりとNOの審判を与えなければならないのだ。
大曾根 惠

http://www.qualitysaitama.com/newspost/43972

2018年10月19日金曜日

ランキングがすべてではないけれど・・・八潮市議会は全国市区議会中778位、県内でも下から3番目

<八潮市議のブログより>

日経グローカル1015日号の特集は、全国市区調査「議会活力度」です。トップは西脇(兵庫)、那覇(沖縄)、四日市(三重)が続いています。

わが八潮市議会は、全国市区議会815議会中778、県内では40市中下から3番目。県内ワースト1は日高市議会、ワースト2は白岡市議会、そしてワースト3は八潮市議会です。

ランキングだけがすべてではないとしても、この順位はいくらなんでも恥ずかしい!市民の皆様も、そう思いませんか?

得点の内訳は基本25点、公開度20点、住民参加18点、議会運営37点で、満点なら100点になるのですが、八潮市議会は基本9.8点、公開度5.5点、住民参加2.0点、議会運営4.9点で、合計22.3点。どの項目も落第点です。

現在、議会基本条例の策定に向けて議論を開始しているが、この議論の中でも私は情報公開、住民参加を強化すべく様々な提案をしているが、多数派からかなり強い抵抗があります。

私はアクセサリーのような議会基本条例を作るなら、いっそ作らない方がいいとも考えています。月間ガバナンス9月号に、日本で初めて議会基本条例を策定した栗山町議会の議会改革リポートが掲載されていた。栗山町議会の議会基本条例は、その後も改正を繰り返し、更に内容も充実しているが、当初のものも、今、読み返しても素晴らしいし、感動を覚えるものです。

このガバナンスの見出しは『基本条例が議員を鍛え、議会報告会を通じて住民に議員が鍛えられる』となっている。そして、栗山町議会では、新たな議員になっても基本条例の精神が根付いているとのことです。これは、栗山町議会の議会基本条例だからであろう。

全国の自治体議会の4割、800ほどの議会で制定済みとなった議会基本条例、アクセサリー条例を作っただけで「やったふり」の議会にするのか、後発組の利点を活かして、モデル条例となるような先進自治体議会の条例の良いとこを取り入れて作るのか・・・要は、八潮市議会議員の考え方、一つで決まるのです。

市民の税金で、毎年、先進自治体議会を視察してきたのは、良い条例を作るためでしょう?その視察の成果を活かさなかったら、市民に申し訳が立たないと思いますが・・・

http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877902