前記事-1のつづき
"IT玩具"の前にまっとうな議会改革とは、一問一答式の採用(実施済み)のようにたくさんある。例えば、年数回は出前議会を開く、一般質問の土日か夜間開催、本会議に議員間討論を導入、執行部に無条件の反問権を与える、一人当たり時間を延長する、質疑に無関係な部長は欠席を許可する、議員質問中に市民からの意見陳述(一人3分)を挿入する、等々が思い浮かぶ・・・。
また、事務方の仕事としては各種の委員会も議会中継をする、数百万円にも及ぶ高額な録画配信を使わずに低価格なビデオ配信サイト(USTREAM、Youtube)に切り替える、議事録の作成期間を50%短縮する、議事録サーバーをGoogleに開放することで(クローラーがデータ収集し)、議事録の検索精度を格段に良くする、等々かな。
それらと同時に「市議会の見える化」も不可欠だ。
- 議員や執行部の手元資料を拡大投影表示することが最優先。ビジネスの会議では当たり前であり40年遅れている。はるか昔はOHPだった。
- 議員にPC利用を認め、できる人はPowerPointで進行させる。執行部答弁はPCを使いモニターで表示する。そんな場面には末尾の記事が役立つ(本ブログ内で最多アクセスの記事)
- 全議員にレジメ提出を義務付ける。そのための標準テンプレートがあるとよい。傍聴席に配布する資料は議員の自費印刷とする。レジメの文書化を義務付けることは多くのメリットがあるが、一番は作成者の能力が見える点だ。そのせいか、かつては議会質問代行屋がいたらしい。
- 撮影カメラを固定アングルだけでなく、場内を巡回撮影すること。
2番のPC利用には反対議員が多いだろう。できない姿を比較されることへの屁理屈は「低い人に合わせる」という悪平等思想である。そんなITレベルのまま導入しても手間とコストが増えるだけというのは企業でもよくある話。
そもそも今の議会ならば在宅でもできる。執行部は会議室または仕事場、議員は自宅からネット中継にログインすればよい。その根拠は、打ち合わせ済み台本による朗読劇なのだから(こちら)。聞く気が無い、或いは聞くに堪えないような話に付き合うフリを演じる高コストな形式主義議会はいらない。
ちなみに、遠隔型の塾はPC画面の向こうから子供がリアルに質問をしてくる。そして担当講師は子供を指導するだけでなく、子供(親側)からも評価される。
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