<宮代町議のブログより>
前線に立つリーダーは面白い
「自治体議員政策情報センター」の政策研究集会1日目、中央学院大学6号館には、200人を超える自治体議員、市民が集まった。(センターに所属している議員、こんなにいたっけ?) まァ、いるかもしれないが、全国から全部があつまれるわけない。我孫子市民、中央学院から呼びかけた市民なども加わったのかもしれない。
ごく簡単な開会式には、我孫子市議会議長、我孫子市長、中央学院大学・学長が次々にあいさつし、檀上はそのまま「てい談」に。てい談のメンバーは、熊谷・千葉市長、稲村・尼崎市長、福嶋元我孫子市長(現中央学院大教授、前消費者庁・長官)
福嶋さんは、1999年から3期12年、我孫子市長を務めた革新市長、そのあとの市民派議員、首長に大きな影響を与えた人。2人の若い市長は、ともに1期目。尼崎市長の稲村和美さんは、「阪神淡路震災」のとき大学生だったとか。卒業して証券会社に勤め、その後兵庫県議に(あの有名なノノムラ号泣県議とは入れ違いで辞職市長に) 千葉市長の熊谷(くまがい)さんは市議から96万人人口の千葉市長になった人。ちなみに「阪神淡路」のときは高校生だった。いやー、若い、だけではなく話が実に明快でラジカル。
※若い政治家が、すべておもしろいというのではない。昨今、20代、30代というと「若い!」とそれだけで拍手喝采だが、とんでもない。若いというだけじゃ何の価値もない。それどころか、政策もなく、努力もなく、賞味期限の切れた情報と、キレの悪い頭を持った人もいる。年を取った人でも〝旬”の政策を持っている人は、細胞が若い。のだ。
公共施設→資産経営部
たとえば公共施設。造りすぎちゃって、更新費用が出せないのはどこでも同じ。公共施設という名のものは、市町村で32万、都道府県で10万もある。体育館だけでも全国の市町村1700に、5800棟以上存在する。バブルの時「隣の町にあるものはうちの町にもほしい」「県の施設だから市よりも立派なものを」と立てられた。
尼崎市長「公共施設はどこも苦戦している。一つ一つの議論はダメ。どこも市民にとってはほしいもの。全体像で考える」「議員をかました方が速いとまだ思っている市民。とんでもない、議員はほかにやることがある」
千葉市長「資産カルテを作る。学校の統廃合は不可欠。だけど、跡地開発は基本的にない。跡に何かを作る、じゃなく売ったお金、返したお金をどう活用するか。タウンミーティング、懇談会じゃなく、ツィッター対話会で若い意見が拾える。」
福嶋さん「公共施設を利用している人たちを中心の議論は無理。多くの人を当事者にする。ソーシャル・メディアとは、少数派も口の重い人もはいる」
市民自治として
自分たちの居場所を自分たちで決める。立場が違った人が議論するが適切。
分科会では、(新)教育委員会制度(を読み解く)にでた。
教育委員会制度
「首長の権限強化」に、多くの参加者が危険信号を見ていた。安倍政権は、極端に「国家」から出発しようとしている。この手法が「教育改革」であり「防衛力強化」である。復古主義、究極の保守主義、いや、新自由主義である。
教育長の権限強化。その教育長を選任するのが自治体の「長」となると、教育そのものが、委縮することは確か。
教育再生とは何を目指すのか?
草案で、新しくくわえられた26条3項、「国は、教育が国の未来を切り開くうえで書くことのできないものであることを鑑み、教育環境の整備に努めなくてはならない。
聞いているとまっとうな、理路整然な文言であるが、教育が国の未来を切り開く、のところは本来教育が子供の未来を切り開く とするべきではないか。「富国強兵」の道具としての、教育の強化なのである。
競争、評価、賞罰(教師たちの失敗は許されない)にウエイトがかかる。目的とするところは公教育の縮小+エリート教育への重点投資,切り捨ての色は当然濃くなってい行く。
当然、市町村の教育も商品化し、他との差別化でしのぎを削ることになる。
すとんと納得できる講師の話
第3分科会、講師は埼玉大学の準教授(教育行政学)。埼玉大学の准教授がこんなに切れ味鋭くていいの? と思うくらい、スピーディーで、歯に衣着せない講義だ。ストンストンと落ちていく。かなり面白く、あっという間に時間が過ぎる。
今日も楽しみです。新しい角度から政治を見られたり、国策のはらむ危険性を具体的に分かったり、使い古されていない表現に触れたり、変な言い方だけど、≪細胞が目覚める≫時間でした。
先日、杉戸町の新人議員が、聴いたことのないような用語、いろいろなことをよく知っているのは共産党議員で、職員の説明を聞かなければわからない、というようなことを言っていたのでびっくりしました。新人さん、その井戸の中では限界ですよ!
今日は2日目。ホットスポットからでた8000ベクレル以上の指定廃棄物の保管場所を見るツアーにも申し込んだ。行ってきます。
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