2015年4月23日木曜日

これでいいのか? 地方自治!

<所沢市民のブログより>

さいたま市に住む、かつての同級生からのメールの手紙です。この前は、県議選で無投票があったりしてアタマにきたと云っていましたが、この手紙は選挙の問題点もよく分かります。ご紹介します。さかぐち

「これでいいのか? 地方自治!」 さいたま市  柳瀬 仁志

 
「これが現実!」

4月12日の地方統一選挙の前半戦は、投票率がすごく気になった。全国41道府県議選のうち38道府県が、軒並み投票率が「過去最低」で、我が埼玉県は千葉県に次いで37.68%でワースト2。ショックを通り越してあきれたね。3分の2の県民が投票所に行かなかったワケだ。4年前の前回は、東日本大震災直後で自粛ムードの中で最低投票率。これを更新してしまった。

なんと坂戸市(西10区)が28.63%と最悪で、すごい記録だ。

我が埼玉の知事選が全県1区で今年の夏・8月だぜ!

「どうしてか?」

 絞って埼玉県を見ると、そのワケが判ったような気がする。それは埼玉県をなんと52区にも切り刻んでいるからだ。しかも定数1の小選挙区が半分以上の27区もある。これじゃ「政策で勝負」なんて言えないだろう? オマケに9つも無投票区。全国では20%の県議員は選挙の洗礼なしだ。知事選に至っては「与野党相乗り型」が増え、例えば「原発」への関心が高いのに選択肢がなく有権者の心を揺さぶれなかった。

 「燃えない選挙」の原因は、もっと深い所にあると思う。それは多くの高裁で「1票の格差」が「違憲状態」と判決が出たままでは「冷える」ワケだ。イギリスの小選挙区制による2大政党制の限界が証明済みなので「元凶」の「区割り法」をはじめ、企業・団体献金で「知らなかった」で抜け穴のある法律や、細かな規制がやたらと多い公職選挙法などがブレーキになっている。(ただし、資金の多い者が有利になっては逆行だ)

「発想の大転換を」 

元首相の「脱原発、今がチャンス!」と、すごい勇気と柔軟さを見習って言えば、市議会選挙は市内1区なのだから県議会選挙も県内を1区にしてはどうかな?無投票が無くなり選択肢が増え、死に票が一気にゼロになるぜ。所沢で話題になった住民投票の県条例を直接請求してはどうなの?教えてほしいよ、できそうな気がするけど。また、年間通じて議会が開かれ、時には夜間の開催もありにすれば、傍聴者が増えて議会の距離がもっと身近になるぜ?

 食育・体育、そして「法育」と叫びたい。正義・公平・平等など法の原理を選挙制度に活かした「環境づくり」が、有権者の心を惹きつけ、地方自治の再構築への近道だと思うがどうかな?

この3月、フランスの全国県議選で、当選者が男女同数になるよう男女2人1組の候補者に投票する大胆な制度が動いたよ。…我々ももっと頭を柔らかくしなくっちゃー。

ま、問題意識を持ちつつ、とにかく投票には行こうぜ。じゃあ、また!

 

0 件のコメント:

コメントを投稿