4月1日となり、松阪市議会に新しい議会事務局長が着任されました。
わたしが議員になって12年、なんと初めて、自分より若い(といっても2か月だけ!)局長さんです。
しかも、初の技術系の方!
この方、佐藤誠さん。昭和33年12月生まれで、同年10月18日生まれのわたしより若いです。
わたしにとって、かつての議会事務局長は、常に年上であり、多くの場合、議会の勝手を十二分に知る守旧派であり、議会のしきたりを変えようとする議員には、なんのかんの理由をつけ、抵抗してくる重たい壁のような存在であり続けた。
初めて議員になった時、当時の局長は言ったものだ。
「海住さん、そんなことをしたいのだったら、先に地方自治法を変えてください」。
それは、こうなっているからできないんですよと、できない理由をあげる古い体質を代表していた。
当時の局長は、とにかく議会事務局勤務の長い生え抜き人事で、議員のだれよりも議会のしきたりに精通しているというのが条件のような人事だった。
そんな空気を幾分というか、かなり変えようと努力してくれたのが、前任の石井千秋局長。
議会改革の折、こっそりとこんなことを耳打ちしてきた。
「三重県議会事務局の次長でいらした高沖さんが、異動で松阪県民センター長になられたので、市議会のほうのアドバイザーになってもらおうと思っているんですよ」。
おお、それは面白い!
高沖さんは、京都大学法学部のご出身で、全国都道府県の議会改革度ナンバー1になった三重県議会の改革を理論的に支えた方。
いまでも社会的に認知されるようになった「二元代表」(長と議会の2つの代表)ということばを全国で初めて議会基本条例に位置づけようとして、当時の野呂昭彦知事からは地方自治法に違反するとして抵抗にあった。それでも、知事を説き伏せた。
国が訴えてくることも想定したが、国は手出しできなかった。
話はそれたが、議会事務局長というのは、内閣で言うところの内閣法制局長みたいに法の番人のようなところがある。
それゆえ、良くも悪くも、議会をよく知る人がそのポストに就いてきた。
しかし、佐藤さんは、おそらく知識ゼロ!
技術系の方で、前任は契約監理課の参事さん。
公共事業の入札のことであればなんでも知っているシステム・エンジニア系の方。
いきなり、議会事務局の“先輩”方の中で一番奥まった机に座り、まだまだ落ち着かない様子ではある。
2か月だけ年長のわたしから新局長さんにお願いしておきたいこと小姑のごとく注文をつけます。
1つは、議会に迎合するな。議員、とくに、多数派の議員に迎合するな!
なにが道理あることかを判断し、その道理に忠実に、そのためにはたとてえ孤立しても、相手が多数派であろうと、道理のために闘え!
法の番人である。
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