安倍首相の掲げる女性の活躍の推進として女性議員を増やすことも取り上げられていますが、私は、地方の女性議員はそれほど増えないと思っています。
国会議員は、地方議員とまったく異なり、一緒に議員としてくくることはできません。
なぜなら、国会議員は、一言で言えば秘書がなんでもやってくれるからです。
若い女性でも議員になることができます。
でも、地方議員は、特に党をあげてやってくれるところ以外の議員は、すべて自分でやらなければなりません。
年4回の本議会以外でもやることはたくさんあります。
議員個人として報告会をする場合は、自分でチラシを作って、会場を決めて自分で来てくださる方に声をかけて集め、パワーポイントを作成し、アンケートを作り、終わったら報告書を作成する。
私は年に2回ほど議員の便りを出していますが、それも自分で作成し、封筒貼り作業もして、配布する。
夜の会合にはなるべく参加して、顔を出し、覚えてもらって、いろんな情報を集めるように努力する。
それを見ているほかの男性議員からは、「あんたのところのダンナさんは夜のご飯はどうしてるの?
一人?偉いね~。よく我慢してるね。優しいんだね~」と言われます。
偉いのは私ではなくダンナさんです。
男性議員は、なんでも奥様が手伝ってくださるようで、家事もしなくていいし、封筒貼りも、住所書きもポスティングもやってくださるようです。
偉いですね~。奥さんは。
独身でしたら、女性も男性と同じように、仕事ができるでしょうが、子どもがいて、家事をしながら、議員活動はできるものではありません。
議員は、市のため、地域のため、他人のために時間をつかっていきます。
それを、わが子が小さいときに出来るかと言えば、ほとんどの女性は嫌だと思われるのではないでしょうか。
子どもが小さい頃は、仕事をしていてもなるべく一緒にいたいと思うものです。
結局、女性が議員になろうとすると、子どもが育ってからということになります。
私も53歳の時に、一念発起して議員に初挑戦しました。
まるっきり一人で決め、一人で友達主婦を集め、お願いをして、女性だけで選挙を戦いました。
ほとんど素人でしたので、私は情熱だけで友達や主婦たちにお願いをして、動いてもらいました。
主婦の友達に選挙カーに乗ってもらったときは、夕方になると、旦那さんが帰ってくるから夕食の準備をしなければならないと、途中で降りてしまったり、子どもの塾の送り迎えがあるからと、途中で抜けたり・・・で
女性は、夢や情熱やお金などではなく、本当に実生活なんだということをつくづく感じました。
家庭、家族を守っているのは母親なのですね。
夢や情熱は家庭や子どもに求め、子どもが卒業してから、改めて地域活動へと向かっていくのだと感じました。
私も子どもとともにPTA活動をし、子どもが卒業して地域活動にどっぷりと浸かりました。
そこで、地域の課題を見つけ、市の活性化のために議員になろうと決意しました。
ということは、女性が議員になろうとすれば、子どもが卒業したあとの45~50歳過ぎということになります。
議員になるには体力もお金も使います。
更年期症状になる年齢でもあります。親の介護もしなければならない年齢です。
そんな実生活に根付いた女性が、そこまでして地域のため、住民のためにするかと言えば、よっぽど強い信念と情熱がないとできません。
崖から飛び降りるような覚悟がいります。
結局、地方の女性議員は、私のような、男のような気質の、体力のある、人としゃべるのが好きで、飲み会が好きな子育ての終わった女性か、独身女性かのどちらかになるのです。
今後の人口減少時代に、若い女性が少なくなって、高齢者ばかりの地方では党あげて女性議員を増やす環境を作っていかなければ到底できるものではありません。
そのような党でないかぎり、女性が自分でやっていくには無理があります。
安倍政権が本当に女性の議員を増やそうとしているのか、今の段階ではそのような気持ちは伝わってきていません。
それゆえ、今後、女性議員が増えることはないと思うのです。
http://ameblo.jp/waki-nori1901/entry-11978242182.html
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