2018年9月30日日曜日

議会の意見は反映  武蔵野市自治基本条例骨子案が固まる

<武蔵野市議のブログより>

執行機関が議会活動まで決めるのは、おかしい。出すぎたことをしているとの批判を受けて、武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子案が修正された。
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■自治基本条例の骨子が固まる

 武蔵野市は、自治基本条例(仮称)に関する懇談会を設置し、自治基本条例の骨子について平成28年11月に第1回目を開催してから22回の会議を開催し検討を続けてきた。
 9月11日には、懇談会の最終日が開かれ、これまでに市民意見や議会との意見交換を通じで修正や加筆などが行われ、この日の会議で確認されて10月には市長に報告される予定となった。

 
骨子案(報告)については、市のサイトで確認していただきたいが、このなかで課題となっていたのは、市長と議会との関係を執行機関(市長、行政側)が決めるのか、議事機関である議会が決めるのか、だった。


■議会基本条例と自治基本条例

 武蔵野市では、自治基本条例の検討を続けていきているが、同時に議会では議会基本条例の検討が進められている。当初は、自治体運営の基本的なルールを検討するとして、議会も書き込む自治基本条例の検討が進められようとしていたが、なかなか進んでいなかった。

 一方、議会は、議会活動を市民にたいして「見える化」する必要があることから、議会基本条例の検討を進めており、現在、条例文を協議している最中で、自治基本条例が骨子についてやっとまとめた段階に比べると、制定にかなり近い状況となっている。

 自治基本条例、議会基本条例とも「市民」、「市長(執行機関)」、「議会」の3つが大きな構成要素となるが、「市長」と「議会」の関係を、どちらの条例にどのように規定するかは、どちらの条例にもポイントとなっていたのだが、自治基本条例の骨子の姿が見えてきたところで、議会側からすれば、議会への書き方が出すぎた内容になっているとの問題が出てきていた。


■出すぎた書き方


2 左は平成30年2月に公表された骨子素案の「議会と市長との関係」部分の記述だ。
 議会と市長とが役割をしっかり担いつつ、お互いに協力し合って市政運営を行っていく、との記述は正しいとしても、「議会単独にかかわることは議会基本条例で規定し、議会と市長との関係など、議会が、議会以外の主体と関係してくる部分については自治基本条例の中に入れることとします」と書かれていたことが問題となってしまった。

 議会基本条例での、議会と市長との関係の条文を協議するさい、執行部と意見交換をしたのだが、その時には、素案に自治基本条例の中にいれると懇談会で考えているので、執行部として返答ができない旨の内容となり、協議ができない状況となってしまった。
 執行部は、自治基本条例(仮称)に関する懇談会の事務局もかねているので、自ら判断できないと考えたようだが、それでば、議会基本条例の協議が進められないではないか。議会と市民の関係も含めて、市長に委嘱された懇談会が決めるべきものなのか。出すぎたことをしていないかとの疑問となり、議会基本条例の検討が進められない状態となってしまった・

 その後、議会各会派と懇談会との意見交換が行われ、私からは、懇談会が議会基本条例検討の足を引っ張っている。執行部は執行部としての意見を述べてもいいのではないか。全員協議会や反問権のことも骨子素案に書かれていたが、自治基本条例で規定するのは、あくまでも理念的なものであり、議会運営など技術的なことまで書くべきことではないと意見を伝えていた。


■通年議会で議員が多様化するか?

 他にも、年に四回開会する現状の議会を一年間通じて開催できる通年議会にすることを自治基本条例で制定したい。そのことで、議員のなり手が多様化するなど意味が分からない記述もあった。

 武蔵野市議会では、本会議は年に四回の定例会で開催するが、通年にわたって委員会を開会できるようにしており、実質的には通年議会としている。議員のなり手不足は、地方の町村の課題であり、そこには報酬が少ないことがある。通年議会にして土日開催にしても議員の仕事は本会議だけではなく調査活動もあり、開催日だけで判断すべきものではなく、サラリーマンから議員になることはよほどのことがないとできない。なり手不足とは関係しない。事実、選挙になれば定員以上の多くの人が立候補しているなども「反論」も行った。


■議会の意見を反映

 
11日の骨子案には、他の会派からも同様に意見があったようで、「市政運営全般に関わる部分については、自治基本条例で規定します」と、言ってみれば、議会側からの指摘どおりの表現となっていた。

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 通年議会については、現状の年四回とするものの、自治基本条例に書き込みたいとの記述へ変わっていた。開会についての条例は単独であるので、それをわざわざ廃止して、自治基本条例にいれる必要があるのか疑問は残る。

 いずれにせよ、議会側からの意見を理解していただいたようだ。今後、市長へ報告を提出し、執行部で条例内容を検討、来年には、もう少し形となっていきそうだ。

 自治基本条例は、最後には議会が決める。議会としての考え方をまとめていくことも求められてくるのだろう。修正が必要であれば行うことになるからだ。


■これから

 議会基本条例の制定も急ピッチで進んでいる。

 私は住民を代表し、議論しながら市政の最善策を決めていくのが議会であり、自治の要であり、市民自治の場である。機能できる議会基本条例があれば、それが自治基本条例ともなると考えている。

 今後、議会基本条例と自治基本条例の検討がより進むことで、武蔵野市政をどのように運営していくのが良いのか。そのルールと姿が見えてくるのだろう。市民の皆さんにも関心を持っていただけばと思う。

 自治基本条例のひとつのステップが終わり、次のステップへ進む。議会基本条例の次のステップもさらに進めたい。

 
【参考】
武蔵野市自治基本条例(仮称)骨子案素案 (平成30年2月)
自治基本条例(仮称)に関する懇談会(第22回・平成30年9月11日)
 
http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/52527261.html

2018年9月29日土曜日

戸田市防災無線を受信できる「防災ラジオ」が有料配布(3000円)されます。文字情報にも対応するデジタル受信機。

<戸田市議のブログより>

私の9月議会での一般質問件名1「戸田市の防災について」でも触れましたが、防災無線を受信でき、室内でも明瞭な音声を聞き取ることができる「防災ラジオ」が有料配布されることになりました。




地域情報配信システムから発信する280メガヘルツ帯のデジタル電波を受信する専用の個別受信機で、次のような特徴を持ちます。

 
・雨、風や住宅の構造に関係なく防災行政無線を受信でき、明瞭な音声が屋内で聞き取れる。

 
・文字情報にも対応し、聴覚障害者向けに放送内容を文字で表示する機能を持つ。

 
なお、この受信機は 1世帯1台までで、13000円となります。

 
戸田市防災ラジオの申請書については、10月下旬に窓口や各福祉センター、行政センターに設置予定とのこと。


また、防災ラジオの配信予定日においては、1月以降を予定しているそうです。
 

ちなみに、防災行政無線については、戸田市のスマホ専用アプリ「tocoぷり」でも配信されています。tocoぷりを利用される方は防災行政無線の内容をtocoぷりで確認でき


戸田市でスマホをご利用の方はぜひtocoぷりをダウンロードしインストールしてください。


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2018年9月28日金曜日

URの割引制度がコミュニティの阻害に 継続的な家賃減免などを求める意見書を可決 武蔵野市議会

<武蔵野市議のブログより>

武蔵野市議会は、9月18日の本会議で高齢者や子育て世代が住み続けられるようにUR(都市開発機構)へ家賃減免などを求める意見書を全会一致で可決した。
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 意見書の内容は、高家賃のため空き家が多くなっているなど先に審議した陳情の内容に沿っているものだが、注目したいのは、URが始めている家賃を3年間に限って2割引になる家賃割引制度(定期借家契約)について書かれていることだ。

 期間が限定されていることから、入れ替わりが多くなり、コミュニティ形成の疎外となることや子育て環境にとって重要な居住の安定性を損なうと指摘しているためだ。

 武蔵野市内には、サンヴァリエ桜堤と緑町パークタウンの二つの団地があり、この制度を採用。その割合は、サンヴァリエ桜堤で約15%、緑町パークタウンで約16%となっているという。

■建替え後 20年で減免がなくなる
 
 家賃の減額制度は、URに制度としてはある。しかし、建替えにより新しくなると家賃が高額となるため20年間にわたって減額する内容で、20年を超えると制度の適用がなくってしまう課題がある。

 サンヴァリエ桜堤は、1959年に建てられた旧桜堤団地の建て替えで1999年(平成11年)から2005年(平成17年)にかけて完成。緑町パークタウンは、1957年(昭和32年)に建てられた旧武蔵野緑町団地が1993年(平成5年)に建替えとなったことから、この減免がなくなる時期となっている。

■過去にも意見書を可決


家賃制度等を求める意見書_ページ_1 意見書は、武蔵野市とURは両団地を「地域医療福祉拠点団地」とすることを発表しているが、このままではこのこととの矛盾が起きてしまうこと。そして、長年住み続けてきた高齢者や、子育て世帯等が安心して住み続けられるよう、期限限定ではなく、継続的に家賃の引き下げを国に求める意見書なった。意見書はURにも届けられるが、実際に引き下げとなるかは分からない。

 武蔵野市議会では過去にも同様の意見書を可決しているが現状に動きは見えていない。
前回にも書いたが、政治的な決断が必要だろう。
 
 以下は意見書の「記」以下の部分。

 1 高家賃を引き下げ、空き家を解消するとともに、住宅セーフティネットとして高齢者世帯等が安心して住み続けられるよう、家賃減免を実施すること。

2 子育て世帯が住み続けられるよう定期借家契約ではなく、子育て世帯向けの家賃減額制度を創設すること。

3 緑豊かな屋外環境と住宅の良好な維持管理を行い、武蔵野市、住民と十分な意思B樋のもと団地のコミュニティ形成に努め、団地を地域の樹止拠点として発展させること。

 【参考】
UR団地の家賃引き下げを  武蔵野市議会、陳情を可決(2018年09月13日)公団家賃を考える(2006年03月03日)
 
http://blog.livedoor.jp/go_wild/archives/52526984.html

2018年9月27日木曜日

社説[統一地方選 投票率]低下傾向に歯止め策を

<沖縄タイムスより>

生活に密着した事務を扱う市町村は、住民にとってもっとも身近な存在だが、市町村議会に対する住民の関心は低く、議会と住民との距離は案外、遠い。
 議員が普段、何をしているのかよく分からない、という人が多い。選挙になっても投票の判断材料となる十分な情報が有権者に提供されないため、誰に投票していいか分からない。
 選ぶための情報が少ないと、政策と関係なく投票するしかない。投票そのものを棄権する人も出てくるだろう。
 9日に実施された県内25市町村(5市5町15村)の議会議員選挙では、そのような否定的な現実が浮き彫りになった。
 25市町村のうち18市町村で、前回2014年の投票率を下回った。名護、沖縄、宜野湾、南城、石垣の5市は、軒並み前回を下回っている。 名護市の投票率は65・04%。前回に比べ5・36ポイント下回り、過去最低を記録した。
 5市の中で投票率がもっとも低かったのは沖縄市で、50%にも満たない49・64%にとどまっている。
 沖縄市の議会議員選挙は、定数30に36人が立候補する激戦だった。それなのに投票率が50%にも満たないのはどういうことなのか。
 実は沖縄市は、4月に実施された市長選の投票率も47・27%にとどまった。
 有権者が選挙や政治に関心がないのではなく、もっと別の要因が働いているのではないか。市当局や市議会、市選管、政党はこの現実を深刻に受け止めるべきである。
■    ■
 今回の選挙は、選挙権年齢が18歳に引き下げられてから初めての統一地方選だった。
 若い人たちが大挙、有権者の仲間入りをしたことになるが、候補者は、彼ら彼女たちに政策を分かりやすく伝える努力をしただろうか。
 市当局は、選挙公報などを発行して選挙を身近なものにする工夫をしただろうか。
 新たに有権者になった人たちは、ほとんどがスマホを持ち、ネットで情報を入手している。立候補者は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用して投票の判断材料となる情報を提供しただろうか。
 投票率が低下し続けるのは、地方政治に対する関心の低下を意味するだけに、放置すべきではない。
 名護市では投票率が過去最低を記録したのに、期日前投票は前回より4・1ポイント上回り、32・1%となった。これはどういうことなのか。
■    ■
 地方議会には首長の独走を監視したり、住民の声を吸い上げ行政に要求したり、政策立案能力を高めて議員自ら条例を提案するなどの役割が与えられている。
 だが、現実は地域住民の代表としての機能が十分に果たされているとは言い難い。
 地方議会が抱える問題は多いが、議会改革は県内においてもまだ道半ばである。女性議員も極めて少ない。
 議会活動に対する有権者の関心が低下し、投票率が下がり続ければ、地方自治そのものが硬直化し、「あなたまかせ」になりかねない。

2018年9月26日水曜日

基本条例が議員を鍛え、議会報告会を通じて住民に議員が鍛えられる

<月刊ガバナンス9月号より>

北海道栗山町議会が2006年5月に全国初の議会基本条例を制定して12年余り。議会基本条例は瞬く間に全国に広がり、いまや全自治体議会の4割、800ほどで制定したと言われる。一方で制定しただけで「やったふり」の議会も多い。議会基本条例の原点・栗山町議会では、新たな議員になっても議会基本条例の精神が根付いている。
◆栗山町議会が議会基本条例を制定した時の議員定数は18人、制定時の状況を知る4期以上の議員は4人のみ。基本条例に基づくと、議員として縛られる部分が多いが、議会報告会もやるのが普通の議会の形になっている。
◆栗山町議会は2005年、道内では初となる議会報告会を12会場で実施。「議員が替わっても続けて欲しい」と言う町民の声を受けて議会基本条例の制定に取り組んできた経緯がある。基本条例では「全議員の出席のもとに少なくとも年1回開催し、議会の説明責任を果たす」と規定する。議会報告会は議会と連合町会・自治会との共催事業。同議会ではその後、毎年議会報告会を実施しており、町民にとっては年中行事の1つとして定着しつつある。昨年から若者や女性をターゲットにした出前議会報告会も実施。消費者協会、女性農業塾、子育て支援センターに出向き、議会活動報告、意見交換も行っている。
◆基本条例を制定後、活動内容を検証し、適宜改正することでも栗山町議会は先鞭をつけた議会の1つだ。主な改正では、「議会モニターの設置」「議会改革に継続的、不断に取り組む旨を規定し、議会改革推進会議を設置」「議会サポーター制度の導入」「正副議長志願者の所信表明」「条例の見直し手続きを1年毎にと改正」など条例改正は8回に及ぶ。

詳しくは「月刊ガバナンス9月号」にてご確認ください。
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9821





2018年9月25日火曜日

6次総合計画特別委員会の1日目

<所沢市民のブログより>

昨日の四常任委員会の傍聴は、倶楽部の理事会を終えて、市役所に着いたらすでに4つとも終わっていました。それで、傍聴仲間のO氏を探しに、8階大食堂へ行くと出会えました。食事後、30分程度、O氏が傍聴した健康福祉常任委員会の話を聞きました。O氏も午前10時過ぎに入ったということで、すでに2つの常任委員会は終了していたので、健康福祉常任委員会を傍聴したそうです。建設環境常任委員会は、現地調査の跡、会議が開催されるので、多分この後に開催されたのでしょう。O氏の記憶に残っている話は、議案質疑のとき松崎議員も質していましたが、指定管理者の指定に公募した業者が1社のみであったことで、担当部署は公募競争があるように工夫が必要ではないか、という平井議員や近藤議員の質疑内容でした。

  さて、今日は遅ればせながら、自転車を飛ばして、何とか午前915分に全員協議会室に入場できました。傍聴者は、学生2名と市民1名と私の4名でした。

6次総合計画特別委員会は、議案80号「第6次総合計画基本構想及び前期基本計画の策定」を審査するもので、予算特別委員会審査と同様に公開資料の議案書(平成30年第3回定例会市長提出議案ホームページ)に基づいて行われます。

私が聞いた最初の質疑は、6次総合計画の基本構想の冒頭部分4-5Pの「1まちづくりの将来像」の(1)将来都市像の質疑から傍聴しました。「善きふるさと所沢」などことばの表現について、多くの質疑がありました。行政側の回答は、審議会の意見に情緒的とあるが、反対はなかったというものでした。

 私の感想ですが、議員の質疑はたくさんありましたが、なかなか鋭い質疑が多かったように思いました。行政側も、こうした議員との質疑を通して、行政のあり方や市民の声を聴くことができて、良い経験の場になっているように思いました。中にはきつい言葉もありましたが、質疑応答を通して、人間が成長することが健全な社会を育むと信じます。私も、たくさんの言葉を聞きすぎて、消化不良のところもありますが、明日はまた元気で傍聴したいと思いました。

                           911日記:いしどう
 
 https://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/43689709.html

2018年9月24日月曜日

<金口木舌>あなたの議会、大丈夫?

<琉球新報より>

高齢化や過疎化に伴う人口減対策として、定住・移住施策を掲げる自治体は多い。住宅や仕事、子育ての厚い支援などあの手この手。住み続ける決意をする側にも大切な情報だ
▼8年前の統一地方選が終わった直後、本紙に寄せられた電話を思い出す。「投票したくても情報がないので選べない。一体どうしろというんだ」。県外出身の男性は沖縄市議選で投票できなかったと訴えた
▼取材すると、立候補者の公約などをまとめた選挙公報を発行する県内自治体はゼロだと分かった。報道後、選挙公報を出す自治体が相次ぐ。今回の統一地方選までに沖縄市を含め14市町村が導入した
▼村議選が無投票とみられた伊江と宜野座。「議員を選び、投票できる機会をつくりたい」との理由で出馬した人もいて一転、選挙戦になった。議員のなり手不足が全国で深刻化する中、住民は選挙をどう見詰めたか
▼総務省の研究会は地方議会の今後の在り方として、兼業・兼職制限を緩和する「多数参画型」と少数の専業議員による「集中専門型」を提起した。一方、国による住民自治への介入だとの批判もある
▼選挙公報には、財源を示さず抽象的な公約も目に付く。議会改革の言葉も躍るが、なり手不足で議会が存続できない事態は目の前かもしれない。4年の新たな任期が始まる。見極める力と意識改革は有権者にも問われている。


https://ryukyushimpo.jp/column/entry-800259.html

2018年9月23日日曜日

松阪市議会は決算審議ウィーク

<松坂市議のブログより>

松阪市議会の全員参加型(議長、監査委員を除く)の決算調査特別委員会の審査は、月曜日のきょう10日の総務企画、あす11日の環境福祉、13日の建設水道、金曜日の14日の文教経済の4つの分科会で質疑や討議をおこなったあと、今月21日に分科会長の報告を踏まえたうえで分科会長への質問、委員間討議、賛否の討論というかたちで進められます。

以前、9人しか決算審査にのぞめなかった特別委員会の在り方を見直し、全員が参加できる仕組みに変えた特徴を生かせる審査になるとよいです。そのためには委員間討議が大事で、出された質疑で見出された論点を委員共通のものとし、平成29年度の市決算を議会としてどう評価するかという議論に高める必要があると思っています。

議会改革の中で議会の議論の在り方を考えていく際、決算審議を基にしていくと一番議論を整理しやすいと思います。そのためにも、決算審議を意味のあるものにしたい。

☆用語の整理審議と審査>予算のときは予算審議といい、決算のときは決算審査と言われることが多いようですが、どちらも「審議」という言葉に統一すべきだと考えます。というのは、議案が出て議決するまでの本会議と委員会の一連の過程をすべて含めたものを「審議」というのに対し、「審査」とは本会議から付託を受けて審査をすることをいうからです。したがって、決算調査特別委員会だけのことを言う場合は「審査」となります
 http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52289419.html

2018年9月22日土曜日

県議会 議会改革へ7つの取組み検討

<富山テレビ放送より>

開かれた議会に向け改革を進めている県議会は今年度に実施すべきかどうか検討する7つの取り組みをまとめた。7日4回目となる県議会の議会改革推進会議が開かれ、今後実施すべきかを検討する議会改革の取り組みについて、委員長を務める山本徹議員から案が示され、各会派が概ね了承した。
行動計画では議会広報誌の充実や常任委員会のインターネット中継・録画配信、それに議会報告会の試験的な実施など7つが盛り込まれ、今後、改めて会議を開き実施するかなどを検討する。
具体的な行動計画案が示される一方で、半年後に迫る県議選まで協議や取り組みを継続できるかという課題も残っている。


http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=91df1a5869cd8b8093a2303bb005bc3d

2018年9月21日金曜日

質問者席で活発な議論を

<タウンニュースより>

秦野市議会議場に質問者席が新設された。

 この質問者席は一般質問などで議員が二次質問をする際に使用されるもの。これまではそれぞれの自席で発言を行っていたが、より傍聴者にわかりやすく、活発な議論を行うことを目的に、質問者の議員と執行部が対面する形式となっている。

 秦野市議会では議会改革を実施しており、質問者席の導入はその一環として行われている。議場の音響機器等をデジタル機器に交換するにあたり、その工事とあわせて各議席にあったマイクと速記者席を撤去し、新たに議席前列中央部分に質問者席を設置した。質問者席には秦野産材を活用。マイクも議員側には新設された質問者席1つのみとなり、コスト削減にもつながるという。

 設置費用は126万5760円。現在開会中の9月議会から導入されている。


https://www.townnews.co.jp/0610/2018/09/07/447545.html

2018年9月20日木曜日

【議員のなり手不足】若者重視の施策を

<福島民報より>

地方議員選挙の候補者について、県内五十九市町村議会議長の62%に当たる三十七人が、なり手不足を感じている。共同通信のアンケートで分かった。対応策として議員報酬の引き上げ、住民の関心喚起が必要とする回答が目立った。これらの課題解決に加え、若い世代が立候補しやすい環境づくりを目指す施策を検討するよう求めたい。
 全国町村議会議長会が実施した昨年七月時点の調査によると、県内を含む全国九百二十七町村の議員のうち、六十歳以上は75%を占める。行政を監視し、適切に導く責務を考えれば、豊富な人生経験を持つ年代の役割は大きい。一方で、多様な声をすくい上げるには、幅広い年代による議会構成が望ましい。
 例を挙げれば、各種選挙で出産や子育て分野の充実を政策に掲げる候補者は多い。現役の子育て世代の候補者や議員が増えれば、同じ悩み、要望を持つ人たちの声を議会や行政に伝えやすくなる。
 選挙権年齢は二〇一六(平成二十八)年に二十歳以上から十八歳以上に引き下げられた。これに続き、選挙に立候補できる被選挙権年齢の引き下げが課題になっている。
 現行の公選法は地方議会議員と市区町村長、衆院議員の被選挙権年齢を二十五歳以上、都道府県知事と参院議員は三十歳以上と規定する。政党間では「一律二十歳以上」「一律五歳引き下げ」といった案が出ている。
 十八歳選挙権を導入しても若い世代の投票率は芳しくない。多くの同世代が立候補するようになれば選挙への関心や参加意識は高まる。被選挙権年齢の引き下げも本格的に議論するべきだ。
 制度面で門戸を広げても、生活基盤が不安定では、立候補をためらうことにもなりかねない。若い世代であれば、なおさらだ。総務省の研究会は「多数参画型」と「集中専門型」の改革案をまとめた。多数型は兼業制限を緩和して報酬を抑える一方、選挙区を細分化して定数を増やす。専門型は定数を少なくして報酬を保証し、重要議案では住民参加を認めるとしている。
 これに対して全国の議会団体は「国主導でまとめた」などと反発し、新たな担い手確保策として若者や子育て世代を対象にした議員手当の創設を提案している。
 対立しているようでは、何も前に進まない。議会はもとより、若い世代が検討に参加できる仕組みをつくってほしい。若者が主体的に提言する動きも広めたい。議会改革に新しく柔軟な発想が加わると期待する。(五十嵐稔)

http://www.minpo.jp/news/detail/2018090655109

2018年9月19日水曜日

加賀市、議会改革で高評価 条例づくり、住民目線で 林直史議長に聞く

<日経新聞より>

議会改革の取り組みが全国的に評価を得ている石川県加賀市。これまでの施策や成果、今後の展開などを、同市議会議長の林直史氏に聞いた。

 ――早稲田大学マニフェスト研究所の2017年議会改革度調査で全国4位になりました。

 「11年4月に議会基本条例を施行し、議会改革に着手した。当時は政治や議員に対する不信感が強かったが、『どうせやるなら日本一を』という意気込みで取り組んできた。昨年に続き全国4位という評価はありがたいが、議会があるべき本来の姿に近づいているだけだとの見方もできる」

 ――議会改革の具体的な取り組みは。

 「早大マニフェスト研の評価での特徴は『情報共有』『住民参加』『機能強化』という3項目でいずれも全国1桁の順位になっているバランスの良さだ。これは『開かれた議会』『監視する議会』『審議する議会』『政策提案する議会』『市民が参加する議会』という5つのポイントを掲げ、それぞれ改革目標を置いていることが反映しているのだと思う」

 「一連の改革で力を入れてきたのは政策条例だ。北陸有数の温泉地を抱えるなど観光都市であることを念頭に置いて市民からの提案があった『ポイ捨て等防止条例』など、これまで5つの条例が策定された」

 「従来の議会は市長の政策を審議するだけの場だったが、これを住民の要望に基づく身近なテーマに議会が率先して対処するよう改めた。推進役である総務、教育民生、産業建設の各常設委員会は課題を明確にし、『言うだけ』『聞くだけ』ではなく、政策提言や条例の策定まで踏み込んでいる。条例は事後に各委員会が検証することで、実効性を高めている」

 ――情報公開にも積極的です。

 「すべて公開するというのが基本姿勢だ。11年から政務調査費(現政務活動費)の支出状況を全面公開しており、誰でも自由に見ることができる。本会議はケーブルテレビやインターネット動画を通じリアルタイムで見ることができるようにした。かつては議会の傍聴者を増やそうと日曜日や夜間に会議を開く試みもしたが、関心のある市民が必要に応じて見られる方が効果的なようだ」

 ――今後の取り組みは。

 「市民を対象にしたアンケートの結果によると、『(議会に)関心がある』『少しある』と回答した割合は13年の55%から16年には65%に上がった。議会の活動に対しても『大いに評価』と『ある程度評価』の合計が29%から42%に高まった。さらに信頼・評価されるよう改革を推進したい。大規模災害を想定した議会としてのBCP(事業継続計画)も、全国の先進事例などを参考に急いで策定する必要があると考えている」

(聞き手は

金沢支局長 沢田勝)

=3日発行の日経グローカルに掲載

 はやし・なおふみ 1964年石川県加賀市山中温泉生まれ。54歳。大阪工業技術専門学校卒、民間企業勤務を経て、機械設計事務所を設立。2005年加賀市議に初当選し、現在4期目。議会運営委員会委員長を経て、15年から副議長、17年10月から議長。趣味はスポーツ観戦。


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3507446006092018LB0000/

2018年9月18日火曜日

「政策議会」を支える事務局体制の強化を

<月刊ガバナンス9月号より>

関西を中心とする議会事務局職員のネットワーク「議会事務局研究会」は8月5日、大阪市内で第5回シンポジウムを開催した。シンポジウムは3部構成。
<第一部>
土山希美枝・龍谷大学教授が「政策課題に向き合い、責任を持つ【政策議会】に」をテーマに基調講演を行った。「わがまちの<政策・制度>の課題の発見」には3つのルートがある。1つ目は「市民ルート」。会津若松市議会が市民との意見交換会から政策サイクルを回しているのが代表例で、請願・陳情を市民による政策提案と位置付けることも含まれる。2つ目は「議員ルート」。代表例として一般質問を取り上げたが「残念な質問、もったいない質問」が多いと指摘。「事実」と「分析」を論拠に「主張」で質問を構成する必要性を強調した。3つ目は「行政ルート」。首長提案議案だけでなく行政評価や総合計画など行政由来の政策情報などを挙げた。
<第二部>
議会版クロスワードを実施。各テーブルに6~7人ずつ座り、議員や議会事務局職員がジレンマに陥りやすいケースを想定した設問に参加者がゲーム感覚で考えるもの。例題は「あなたは議会事務局の議事係長。ゴミ袋有料化議案の委員会は何の質疑もなく採決を行いそうな状況。あなたが独自に整理した論点と争点を委員に提示する?」など。
<第三部>
パネルディスカッションが行われた。テーマは「議決責任を果たすための政策議会への転換。「調査と議員間(委員間)討議の充実が政策議会には必要不可欠」、「首長一人では気づかない多様な民意を議員・議会は把握している。この強みを生かすことが政策議会の実現につながる」、「市民と議会・議員の架け橋となる事務局をめざすべき」等の発言があった。

詳しくは「月刊ガバナンス9月号」にてご確認ください。
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9821

2018年9月17日月曜日

沖縄県内21町村の議員選告示 統一地方選 278人立候補

<沖縄タイムスより>

統一地方選は4日、沖縄県内21町村の議会議員選挙が告示された。定数237に、278人が立候補を届け出た。2日に告示された5市を含めた26市町村の立候補者数は総定数361に対し、430人となった。9日に一斉に投票される。北大東村は定数5以上に立候補者が出ず、無投票当選が決まった。4日告示された大宜味村長選は現職以外に立候補の届け出がなく、無投票当選が決まった。伊是名村長選は現職と新人の一騎打ちとなった。
 
26市町村の競争率は約1・19倍。このうち男性389人に対し、女性は41人で立候補者の1割を切った。
 現職が282人で6割を超え、新人は132人で3割、前・元職は16人だった。年代別では60代が182人で最も多く4割を超えた。20代は2人しかいなかった。
 統一地方選の議員選挙は9日の投票まで、無投票が決まった北大東村を除く25市町村で地域の課題や議会改革などを掲げ、支持を訴える。竹富町を除き、9日に即日開票される。同町の開票は10日。
 30日に投開票される県知事選の前哨戦としても注目される。選挙権年齢が18歳に引き下げられて初の統一地方選となる。(統一地方選取材班)
 

2018年9月16日日曜日

 もう少し課題の議案情報の市民提供

<朝霞市議のブログより>

自治体の主権者・納税者が市民であることを考えると、市民の権利・義務と税金の使い道を決める市議会がものごとを決めるときには、選挙で選ばれたんだからと開き直っていては良くないはずです。
採決の前に、市民が議会で議論されている議題の情報を入手することができ、それに自分が困ったり、アイディアを反映させたいと思うなら、議会や自分の意見に近い議員に意見を言って、議案の審議に重要な市民の情報や考え方を加味できる仕組みが必要です。

そういうなかで、議会の情報発信の不足には、責任ある立場としてなかなか進められないことに申し訳なく思いますが、提案した行政の側からの情報発信も重要と考えます。

そのなかで、今回の議会では、
決算関連議案の議案書6本と関連資料 (市HP→市政情報決算書平成29年度)
補正予算関連議案の議案書5本と関連資料 (市HP→市政情報予算書平成30年度)
 本予算に続く各予算の「補正予算(第1号)」と書かれたすべてが9月定例会の議案です。
新規条例の議案第64 (市HP→庁議・政策調整会議平成30年度政策調整会議結果) 
が市のホームページで公開されています。

●10日の庁議では市長提出議案の審議がされていますが、いまだにその資料が公開されていません。
あとはスキャナで取るしかないかなと思っています。

http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2018/09/94-084b.html

2018年9月15日土曜日

9月市議会の開会

<所沢市民のブログより>

今日95日(水)から、9月市議会が始まりました。10分ほど遅れて傍聴席に入りました。ちょうど藤本市長の提案理由の説明が始まったところでした。市長提出議案は、注目の80号「6次総合計画基本構想及び前期基本計画の策定」を除けば、一般会計などの補正予算が8185号、条例の一部改正が8694号、指定管理者の指定が95115号、契約締結などが116117号、市道認定・廃止が118123号までの合計44件と、決算認定が1から10号あります。一つ朗報があります、三ケ島墓地購入の予算が計上されていました。

  議案80号「6次総合計画基本構想及び前期基本計画の策定」の審査は、6次総合計画特別委員会に付託され、その審査日は911日(火)、12日(水)、26日(水)の3日間で午前9時開始となっております。平成31年度から今後の10年間の所沢市将来像を決める総合計画なので、市議会の審査を傍聴したいと思いました。

  それから、今日の議案の中に、先議の補正予算1,603千円が入っていました。9月市議会は104日採決なのですが、予算執行が間に合わない場合は先議とすることができます。この議案は、国際都市間協力プロジェクト推進事業として、職員2-3名をEU本部のブリュッセルと協力相手国スロバキアのブラチスラバへ108日~19日までの12日間派遣する旅費で、すぐに手配する必要があるからです。全体審議から切り離し、単独で本会議で審査し、討論・採決を行うことになりました。

  それで、各部長から議案の説明が終わった昼食後の午後1時半過ぎに、議案ヒアリングのため、休憩に入りました。私も、3月市議会、6月市議会の最終日に追加議案が上程されて、それから議案ヒアリングに3時間近くかかり、今回もどうなるか、心配しました。しかし、今回は、職員2-3名の旅費という補正予算なので、ヒアリングの時間が1時間もかからず、午後220分に議会運営委員会が開かれ、質問者2名が決まり、午後245分に本会議が再開しました。

  先議は、簡単な質問の後、全会一位で可決しました。その後、閉会中の視察報告が、総務経済、健康福祉、市民文教、建設環境の4常任委員長と広聴広報委員長からありました。面白い内容でしたが、盛りだくさんなので割愛します。あとで視察報告をお読み願います。この後も、地方創生特別委員長と6次総合計画特別委員長の中間報告がありました。そして、特定事件報告が、総務経済委員長、市民文教委員長、建設環境委員長からあり、広聴広報委員長から「みみ丸カフェ2018」の報告があり、ようやく終了しました。午後44分でした。
 
 朝の傍聴者は6名、最後まで残ったのは仲間3名でした。傍聴の皆さん、お疲れ様でした。明日は議案調査日で議会はお休みです。議案質疑は97日(金)午前10時からです。市議会の会派が関心をもつ議案はどの議案になるでしょうか?傍聴が楽しみですね。

                          95日 記:いしどう
https://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/43684341.html