2018年9月26日水曜日

基本条例が議員を鍛え、議会報告会を通じて住民に議員が鍛えられる

<月刊ガバナンス9月号より>

北海道栗山町議会が2006年5月に全国初の議会基本条例を制定して12年余り。議会基本条例は瞬く間に全国に広がり、いまや全自治体議会の4割、800ほどで制定したと言われる。一方で制定しただけで「やったふり」の議会も多い。議会基本条例の原点・栗山町議会では、新たな議員になっても議会基本条例の精神が根付いている。
◆栗山町議会が議会基本条例を制定した時の議員定数は18人、制定時の状況を知る4期以上の議員は4人のみ。基本条例に基づくと、議員として縛られる部分が多いが、議会報告会もやるのが普通の議会の形になっている。
◆栗山町議会は2005年、道内では初となる議会報告会を12会場で実施。「議員が替わっても続けて欲しい」と言う町民の声を受けて議会基本条例の制定に取り組んできた経緯がある。基本条例では「全議員の出席のもとに少なくとも年1回開催し、議会の説明責任を果たす」と規定する。議会報告会は議会と連合町会・自治会との共催事業。同議会ではその後、毎年議会報告会を実施しており、町民にとっては年中行事の1つとして定着しつつある。昨年から若者や女性をターゲットにした出前議会報告会も実施。消費者協会、女性農業塾、子育て支援センターに出向き、議会活動報告、意見交換も行っている。
◆基本条例を制定後、活動内容を検証し、適宜改正することでも栗山町議会は先鞭をつけた議会の1つだ。主な改正では、「議会モニターの設置」「議会改革に継続的、不断に取り組む旨を規定し、議会改革推進会議を設置」「議会サポーター制度の導入」「正副議長志願者の所信表明」「条例の見直し手続きを1年毎にと改正」など条例改正は8回に及ぶ。

詳しくは「月刊ガバナンス9月号」にてご確認ください。
https://shop.gyosei.jp/products/detail/9821





0 件のコメント:

コメントを投稿