2018年9月18日火曜日

「政策議会」を支える事務局体制の強化を

<月刊ガバナンス9月号より>

関西を中心とする議会事務局職員のネットワーク「議会事務局研究会」は8月5日、大阪市内で第5回シンポジウムを開催した。シンポジウムは3部構成。
<第一部>
土山希美枝・龍谷大学教授が「政策課題に向き合い、責任を持つ【政策議会】に」をテーマに基調講演を行った。「わがまちの<政策・制度>の課題の発見」には3つのルートがある。1つ目は「市民ルート」。会津若松市議会が市民との意見交換会から政策サイクルを回しているのが代表例で、請願・陳情を市民による政策提案と位置付けることも含まれる。2つ目は「議員ルート」。代表例として一般質問を取り上げたが「残念な質問、もったいない質問」が多いと指摘。「事実」と「分析」を論拠に「主張」で質問を構成する必要性を強調した。3つ目は「行政ルート」。首長提案議案だけでなく行政評価や総合計画など行政由来の政策情報などを挙げた。
<第二部>
議会版クロスワードを実施。各テーブルに6~7人ずつ座り、議員や議会事務局職員がジレンマに陥りやすいケースを想定した設問に参加者がゲーム感覚で考えるもの。例題は「あなたは議会事務局の議事係長。ゴミ袋有料化議案の委員会は何の質疑もなく採決を行いそうな状況。あなたが独自に整理した論点と争点を委員に提示する?」など。
<第三部>
パネルディスカッションが行われた。テーマは「議決責任を果たすための政策議会への転換。「調査と議員間(委員間)討議の充実が政策議会には必要不可欠」、「首長一人では気づかない多様な民意を議員・議会は把握している。この強みを生かすことが政策議会の実現につながる」、「市民と議会・議員の架け橋となる事務局をめざすべき」等の発言があった。

詳しくは「月刊ガバナンス9月号」にてご確認ください。
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