2017年5月31日水曜日

先進事例から考察 議会事務局全国シンポ 北上 (5/21)

<岩手日日新聞より>


北川元三重県知事が講演
 全国の議会事務局職員や議員が集う「議会事務局シンポジウム」(実行委主催)は20日、北上市生涯学習センターで開かれた。基調講演や全国各地の先進議会、各研究会のプレゼンテーションなどを通じ、議会と事務局の果たすべき役割を共に考えた。
 県内市議会事務局職員で構成する任意組織「いわて議会事務局研究会」や北上市議会、早稲田大マニフェスト研究所が共催し、本県で初開催。県内をはじめ全国の27市町議会から議員、議会事務局職員ら約100人が参加した。
 初めに、元三重県知事で早大名誉教授の北川正恭氏が基調講演。「議会改革は定数、歳費、政務活動費を減らすのが三大テーマだったが、減らしただけで民意を反映させていけるのか。監視機能、政策立案、立法機能を真剣に考え、本当の地方自治を考えていくのが議会改革第2ステージだ」と強調した。
 さらに「議会は執行部の追認だけではなく、地元代表の一翼として執行権者と対等、緊張感ある関係で頑張らないと地方創生は駄目になる。民意をくみ、議会から変える意気込みで執行部を叱咤(しった)激励すべきだ」と主張した。
 先進議会として、福島県会津若松市議会の目黒章三郎議長は「議会と議会事務局こそが車の両輪。事務局職員には議会の補佐職として適宜、的確なアドバイスを頂き、市民との意見交換会の意見も政策に結び付けている」と報告した。
 各研究会のプレゼンテーションで、「軍師ネットワーク」の一員で大津市議会事務局の清水克士次長は「事務局職員は議会の政策立案を助ける参謀。通説、常識を疑い、机上の理論ではなくゼロベースで考えることだ。結果として議会のレベルが上がればいい」と述べた。
 全員参加型対話では、望ましい議会と事務局の在り方を議論した。

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