2017年5月13日土曜日

かいじゅう つねゆき「海住マニフェスト」2017・第1号

<松坂市議のブログより>



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通常発行の「海住恒幸 通信」(2003年6月以降、通巻146回発行)以外に、
2017
1月から5月の間に、3種類の「かいじゅう つねゆき『海住マニフェスト』」を作成しました。

わたしにとっての「マニフェスト」とは、必ずしも、実現を保障したものではありません。
どのような方向で政策課題を見つめ、どう取り組んでいくかといった立ち位置をお示しするものです。

今年1月に作成した第1号は、これからの市議会のあり方をご提案するものです。
「1年、いつでも、どこでも議会の実現」を中身としたものです。

松阪市は、2005年1月に1市4町が合併し、東京23区の合計より少し大きく、名古屋市の倍ある巨大自治体(約623平方km)となりました。人口は約16万人で、過疎地も広がります。現在、議員定数は28あり、削減を求めると飯南や飯高の山間地域からは地元議員がいなくなるのではという危惧の声が寄せられます。

そこで、提案させていただいたのが、「1年、いつでも、どこでも議会の実現」です。
現在のように年4回の会期の定例会では、日程的に審議が不十分で、課題の掘り下げができないうちに採決となってしまいます(議論がぶつ切り)。
「『豪商のまち松阪』中心市街地土地利用計画と、そこから出てきた本居宣長記念館や松阪公民館の移転などが最たる例です。

審議=質問+討論+市民・専門家等の意見の聴き取り

本来、「審議」と言いながら、「質問」だけで審議をしたことになっている現状をあらため、議員間の討議(討論のひろば」を中心とした議会にしていく必要を痛感しています。
また、重要な議案においては、審議の機能の柱の一つとして、いつでも、市民や専門家のご意見を聴き取ることもしていかなければなりません。

そのためには、いつでも、議会が開かれている必要があります。

もう一つは、どこでも議会です。

広大な松阪市で地元の議員がいなくなるということであれば、審議機能の中に遠くへも出掛けて開催される議会があってもいいわけです。
議会というと、ひな壇に居並ぶ執行部(市長など市幹部のみなさん)とワンセットであると誤解されがちですが、執行部は議会とは本来別ものです。
法律上は、議会が必要とするときに限って出席を求めればよいだけです。
議員だけで議論をするとき、市民や専門家から聴き取りをするとき、執行部に多忙な日程を割いていただく必要はありません。
だから、議会が飯高で会議を開催するとき、執行部がごっそり同行をいただく必要はありません。
関係ある部署だけ出席をお願いすればよいのです。
こうすることで、議会は必要の都度、飯高で開催が可能です。

議員歴14年の経験をもとにしたご提案です。

かいじゅう つねゆき
海住マニフェスト 2017・第1号

これからの市議会のあり方として次のカタチを提案していきます。

今回のご提案

1
年、いつでも、どこでも議会の実現
市民起点の議会づくり。
(1) 議会がお出掛けし、市民意見聴取会・意見交換会
(2) 市民意見は重要な政策情報として議員間で議論、結果を公表
2~3月、6~7月、9~10月、11~12月のブツ切り議会改め1年通し議会に!
「審議」のきっかけ!にする「質問」 質問と採決のあいだに抜けている「審議」の時間の確保


現状の議会
2
月定例会 空白 6月定例会 空白 8月臨時会 空白 9月定例会 11月定例会

365
日間を一つの会期に
空白のない審議の実現

変えなきゃ!議会市民起点の議会づくり・・・市民意見は重要な政策情報
議会の市民意見聴取会・市民意見交換会の開催(毎週もしくは毎月、各地で開催)
市民の意見

議会内で議論(議員の自由討議)・・・・意見聴取会で出された市民の意見・疑問をヒントに課題の抽出・政策の方向性を議論)

議会としての考えを公表


重要なのは審議力
審議のきっかけ!にする「質問」。中心は議員間の討論
現状の議会は市長等に対する「質問」が中心です。本当は「質問」のきっかけであるはずですが、「質問」のあとは「採決」です。質問の間の「審議」(議員間の議論・熟議)が抜けています。「質問」と「採決」の間の「審議」にかける時間をとって、「討論のひろば」としての議会に。
 
たとえば、高齢者が地域の中心となる中での地域医療政策、地域バスや福祉タクシーなどの公共交通の充実、空き家対策、古くなった公共施設をどうしていくか、たんにお金の問題(所得の大小)ではない子どもの「貧困」対策や居場所づくり等々・・・。
これらの政策課題についての議論は、市役所からの提案(プランや議案)が出てくるのを待って単発に議論をするのでは解決はできません。ふだんから議会が主導して議論の積み上げが必要です。もちろん、議論の過程では市民や専門家からご意見をお聴かせいただいたり、議会がさまざまな調査研究(いままでの予算があるから適当に視察を入れるというのはダメ!)を実施する必要が出てきます。
そのためには、1年を4つの会期にブツ切りにした議会ではダメで、年中通しで議論のできる議会に変えていく必要があります。


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http://blog.livedoor.jp/kaiju_matsusaka/archives/52274183.html

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