2017年5月29日月曜日

会派(2)

<船橋市議のブログより>


さて、私は過去の4期とそして今期の2年間かなり真摯に議会と向き合ってきているつもりですが、その中で「会派」と「議会事務局」が「困ったものだな」の意識が強いものです。
 
 「なんとなく」の勝手な解釈に基づく「議員」が多く、確固たるものやことが非常に希薄なのです。

 「会派」を的確適切に説明できる議員は一人としていないと思います。私もできません。

 ちょっといくつかの市議会の会派に関する決め事を引用してみます。

 
横浜市議会基本条例 

(会派)
第8条 議員は、政策立案等に資するため、その理念を共有する2人以上の議員をもって会派を結成することができる。
2 会派は、政策立案等に関し、必要に応じて、会派(会派に所属しない議員を含む。) 間で調整を行い、少数意見に配慮する等、合意形成に努め、円滑かつ効果的な議会運営を図るものとする。 


 
会津若松市議会基本条例

(会派)

第4条 議員は、議会活動を行うに当たり、会派を結成するものとする。

2 会派は、政策を中心とした同一の理念を共有する議員で構成する。

3 会派は、政策決定、政策提言、政策立案等に際して、会派間で調整を行い、合意形成に努めるものとする。

4 議長は、必要があると認めるときは、会派の代表者の会議を開催する。 

 
下関市議会基本条例

(会派)

第4条 議員は、円滑に議会活動を行うため、政策を中心とした同一の理念を共有する議員で会派を結成することができる。

2 議長は、必要があると認めるときは、会派の代表者による会議を開催する。

3 会派の代表者による会議に関し必要な事項は、別に定める。

 
 とかって感じですね。では船橋市議会には何か明文化されたものがあるのでしょうか?議会基本条例もありませんし、ここまでのものは全くありません。

 まあ、こう考えると常識的な線ってのがある感じですが、船橋市の場合は「国政」に引っ張られている感じが強いですね。

 
 まあ日本全国、国政政党である日本共産党や公明党はそのまま会派を編成します。一方、民進党や自由民主党は違います。

 ただし、それも都道府県、政令指定都市を除く、一般市区町村がそんな感じです。

 これは逆説的な話にもなってしまうのかもしれませんが、大選挙区制の一般市区町村では、民進党や自由民主党はその活動基盤や基本ルールが決まっていません。一方、日本共産党や公明党は市内全域を担当割りをして、同じ党議員で侵さないようです。

 一方、民進党や自由民主党はそういうものがありませんから、どうしても選挙地盤等がぶつかるケースが多々あります。さらには、支援団体などがかぶっていたり、「選挙」がメインになってしまう人間関係があります。

 そうなってくると「選挙事情による人の好き嫌い」が生まれてきて、それが「会派」を編成することに影響します。

 その結果、他市議会の条例に記述があるようなことでは会派の編成・構成がなされません。

 さらなる結果として、主たる編成要因が「好き」「嫌い」に引っ張られ、議会の活動が二の次になります。

 するとどうなるか?よ~くわかったような気がします。

 仲良くすることが第一ですから、いかに仲良しクラブとして存続できるようにするかに腐心します。

 そこには会派メンバー個々がぶつかるための「議論」を極力避け、上っ面だけの仲良しクラブの運営になって行くのです。

 都道府県、政令指定都市はそもそも選挙が中選挙区制で、しかも国政政党の代理戦争みたいな選挙形態であるため、公認候補者になるまでの段階で競争が終了し、候補者調整がなされた後ですから、会派編成・構成に影響は出ません。

 だいたい、国政の情報が積極的に国から県、県から市へ降りてくるシステムがなく、国で何をやっているかすら理解していない市議会議員が、例えばでいうと自由民主党の政策と真逆のことを平気で議会で発言したりしながらも会派では和気藹々って感じ。

 私は、初当選時、少なくとも和気藹々もありましたが、顔を合わせれば議論がありました。そういう環境で育った私としては、そういう会派でありたいなと思っているところです。


http://ameblo.jp/hasegawamasaru/entry-12276355356.html

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