2014年12月15日月曜日

一般質問でのPFI

<松坂市議のブログより>

一般質問は議案に関しては質問するものではありませんので、地方自治体が用いる手法としてのPFIの可能性について、一般論としてお尋ねしたものです。
 
質問内容は、9日の日にブログに掲載しました。

制度論が中心となりましたので、前半は担当部長による実務的な答弁が中心となりました。

終わりのほうで、いまから7年前の平成19年の一般質問のために作成したパネルを“再登壇”させ、「ライフ・サイクル・コスト(建物を建てるときのイニシアル・コストから管理運営のランニング・コスト、解体までにかかる経費)」の考えをもとに、当時の市長に「施設白書」を作るべきだと主張したときの例を引き合いにしました。

かつては建設後、その施設を維持していくのにいくらかかるかを見通した検討をすることなく議決してきたが、PFIにおいては設計から建設、維持管理費までを含んだ将来にわたる債務負担を議決しなければならないので、議員としても議決責任が重いが、自治体が借金マネジメントをしていくことにつながるのではないかと発言したところ、市長が関心を示したようで、答弁に立ってくれました。

実務的な質問の中では、松阪市が今回行おうとしている図書館改革の中でのPFIは、PFIとはいえ、資金調達もほとんどが合併特例債(7割が返済不要)で、PFIによる民間資金は一部にすぎない点から従来型の手法に近いものであること、全国的に破たん事例となった収益追求型のPFI(高リスク型)とは異なる、低リスク型の施設運営であると言えるのではないかと考えながら、松阪市としては将来的にどの範疇のPFIを視野に入れていくのかを、原則論としてお聞きする内容でした。


 

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