2016年11月30日水曜日

議長選出時の公約・所信表明・・・全国自治体議会運営実態調査より

議長選出に先立って、議長になろうとする議員が、本会議、全員協議会、全議員の前で、公約や所信を表明する機会を設けているかとの設問に対して


①本会議で表明する機会を設けている:6.0%(93議会)
②全員協議会など本会議以外の場で公約・所信を表明する機会を設けている:31.9%(495議会)


合計で37.9%となり、2009年調査と比較すると両項目とも2倍の水準に拡大している。


※「廣瀬克哉・自治体議会改革フォーラム」、全国自治体議会運営実態調査より


2016年11月29日火曜日

視察報告書の厳格化を

<矢板市民のブログより>

視察報告書の厳格化を

さる平成28年11月21日 岐阜市議会は、「視察報告書」の厳格化すること決めた。この件につては、私の同感でありますので、栃木県矢板市議会に下記のような視察報告書にするよう要望書を出したこと申し添えて、岐阜市議会に意見書を出しました。

これを機会に、他の多くの議会でも、参考して視察報告書の厳格化を願いものです。


・視察研修、研修会等に参加する場合は、事前に別紙様式「視察研修、研修会等実施予定」により、議長に届け出る。さらに視察研修、研修会等に参加した場合は、別紙「視察研修、研修会等報告書」を作成、議長に届け出る。

なお、視察研修の参加には、政務活動費の効率運用から少人数に実施すること。

別紙様式「視察研修、研修会等実施予定」

 項目
  • 参加者 議席番号 議員名
  • 実施予定 年月日
  • 視察先、研修項目
  • 視察先、研修項目の選定理由

事前研修内容  時期、内容など


・別紙様式「視察研修、研修会等実施報告書」

 項目

  • 参加者 議席番号 議員名
  • 実施年月日
  • 視察先、研修項目
  • 視察先、研修項目の選定理由
  • 視察の内容
  • 評価とその理由
  • 本市に反映できること
  • その(意見・課題など)

・参考資料添付

  事前勉強会の実施内容

  視察した内容の資料(別紙添付)

  視察(日程表)の行動スケジュール(途中の観光防止等のため)
この視察報告書の厳格化については、飯塚市議会の「平成27年度政務活動費収支・実績報告書につての審査報告書(飯塚市政務活動費審査会)にも、指摘されている。


http://blogs.yahoo.co.jp/miyazawaakio1630/archive/2016/11/24

2016年11月28日月曜日

11/25 若手議員とざっくばらんに語る会!

<敦賀市議のブログより>




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11/25(fri)19:00-21:00

ふくい若手議員と語ろう会が
開催されます\( ˙▿︎˙ )/

申し込み不要ですので、
お気軽に是非お越しください!

福井県 高浜町にて開催します。

なんと!!高浜初開催!!

ふくい若手議員の会とは...?
福井県内の20代から40歳当選までの
若手議員の超党派の集まりです。
今回高浜町で、若手議員と語ろう会が
開催されます!!

今回の語ろう会では...

●なぜ議員になったのか?

●報酬&政務活動費はいくら?

●若手議員は何を思って活動しているのか?普段どんな仕事をしているのか?などなど

ざっくばらんに質問&意見交換ができる会です。

前回、坂井市で行われた議員と語ろう会では
参加された方より福井全体に関わる
貴重な提言をいただき、若手議員の会で
県に意見書を持って行ったり各市町で
一斉に一般質問をするまで至りました◎!

些細な質問から大きい質問まで!
堅苦しくなく、ざっくばらんに開催♫
皆さんのご参加をお待ちしております!

開催場所について訂正があります。正しくは...

高浜町役場3F→和田健康福祉センター2F

となります。
申し訳ございませんm(._.)m

主催は、ふくい若手議員の会
メイン幹事は、地元の児玉・高浜町議

ふくい若手議員の会は、
明るい福井県のために、党派、市町の枠を超え、住民みなさんと話し合いを重ねながら地域課題を改善しています。

前川和治



http://azure2016.exblog.jp/26397685/

2016年11月27日日曜日

議場でフルートの生演奏を聞いてみませんか?

<所沢市民のブログより>

議場でフルートの生演奏を聞いてみませんか? これは市議会HPにあるキャッチフレーズだが、議会報告会の時にも進行役の桑畠議員が参加者に呼びかけていた。

所沢市議会が今年も12月議会の開会に先立ち、議場コンサートを開催する。

今年は県立芸術総合高校の生徒さんによるフルート二重奏。

市民に議会への関心を持って貰いたいと企画され、昨年は市内在住の若い演奏家2人が招かれてマリンバと電子ピアノの協演を行った。これがなかなか良いもので、はじけるようなパワーを感じた。また何気なく座っていた議場の傍聴席が音楽を楽しむのに大変良い席と言うことも知った。

議会が身近になる機会です。このコンサート聞きに行ってみませんか。

そしてコンサートの後は12月議会の「市長提案」に、市長から提案の理由、担当部長から内容説明が行われます。傍聴機会の少ない方もこの機会に市政動向を聞いてみては如何でしょう。

 
議場コンサートのお知らせ(市議会HP)

日時:平成28121日(木)午前9時から(30分程度)

会場:市役所3 議場

演奏:埼玉県立芸術総合高等学校音楽科の生徒2名 フルートによる二重奏

曲目:美女と野獣のワルツ

you raise me up

風の通り道

記:さかぐち
http://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/42928811.html

2016年11月26日土曜日

非常勤の議員が厚生年金に加入?国民の理解は得られるの?

<八潮市議のブログより>


2011年に、年金財政の破たんで廃止された議員年金が復活するかもしれない。

今日、開催された会派代表者会議の議題は、非常勤の議員が常勤職が加入できる厚生年金に加入を求める意見書を出すかどうか、またこのことについて地元選出の国会議員に働きかけるかどうかについてで、一応、会派持ち帰りとなり、30日の代表者会議で最終結論を出すというものでした。

こういう意見書を出す理由として、挙げられていたのは「議員の成りてがない」というものでした。しかし、八潮市議会議員の選挙について言えば、過去5回の選挙しか知りませんが、議員年金があった時でも定数よりも2、3名オーバーの選挙だったように思います。

2011年に、議員年金が定数削減等で議員が少なくなり、年金の支え手が少なくなり、立ちいかなくなり廃止されました。3期12年やれば議員年金がもらえる制度だったために、議員特権として批判があったことも廃止を加速させました。

しかし、廃止前にすでに年金を受給していた方や、2011年以前にすでに3期以上議員をやっていた人は、受給資格があるため、その方たちが亡くなるまでは、制度は持続します。この費用は市(皆様の税金)から負担されます。

八潮市が負担した額は、2011年度88,783,200円、2012年度57,784,320円、2013年度52,066,080円、2014年度50,561,280円、2015年度60,999,120円、2016年度41,328,000円となっており、高齢化時代、受給する元議員が亡くなるまで(元議員が亡くなっても妻等の遺族がいる限り支払われます)負担は続きます。

仮に、今後、議員が厚生年金に加入することになれば、掛け金は、被用者(雇い主、この場合は市=市民の税金)と議員との折半となります。従来の議員年金の支払いに加えて、被用者負担が発生します。具体的な費用は分かりませんが、平成23年4月28日の衆議院総務委員会での鈴木克昌総務副大臣の答弁では、「地方議員が共済組合に加入した場合に、年金で170億円、医療保険で110億円、合わせて280億円と言うことになります。これは非常に粗い計算ですが」と答えています。

個人事業主は国民年金しかなく、国民年金の場合、満額でも年額78100(平成27年)です。副業(主たる収入源?)を持っている方も多い非常勤の議員が、市民の税金を使って厚生年金に加入って、おかしいと思いませんか?

自分たちが法律を変えて厚生年金に加入するのであれば、すべての人が厚生年金に加入できるように制度を変えるならわかるけど、議員だけというのは理解し難いから、私は議員が厚生年金に加入というのは、反対です。

30日の代表者会議は、本会議終了後に開催されますが、ここで各会派の考えが公表されます。ちなみにこの会議は公開なので、誰でも傍聴できます。
http://diary.e-yazawa.her.jp/?eid=877384

2016年11月25日金曜日

12月議会、始まります!

<東村山市議のブログより>
        
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市長による12月議会の招集告示があり、11月29日(火)に開会することが正式に決まりました。
日程は以下の通りです

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初日に上程される議案は17件で、市議会HPから全文をご覧いただけます。
★市長提出議案★
また、一般質問は議長以外の23名の議員全員が通告書を提出しましたので、3日間にわたって行います。
全員の通告書全文も、市議会HPからご覧いただけます。

★一般質問★

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私の一般質問は12月1日(木)の3人目なので、11時半頃からではないかと思います。
取り上げるテーマは、「道路をどうするか?~市内道路の諸課題について」と「学校ホームページの充実と情報発信のあり方について」の2題です。

今朝11時に一般質問の通告書を事務局に提出したら、その代わりに「開催お知らせポスター」を手渡されましたので、市民センターやいきいきプラザに貼り、1階情報コーナーにも掲示をお願いしてきました。
今回はあずき色…チョコレート色かな。
深まりゆく秋、あったかいココアでも飲みながら、たまには「市議会はちゃんと仕事してるか?」と関心を持っていただけたら嬉しいです。

http://sato-masataka.net/wp/?p=3705

2016年11月24日木曜日

議会基本条例 VS 自治基本条例

「議会改革白書2016」に、「議会基本条例」と「自治基本条例」制定状況のグラフがありました。
(調査対象:1,788自治体、2016年1月1日時点)


◆議会基本条例:724自治体(40.5%)
◆自治基本条例:323自治体(20.8%)


右肩上がりに伸び続ける「議会基本条例」に対して、微増に留まる「自治基本条例」。私には詳しい理由は分かりません。









2016年11月23日水曜日

議会報告会の新しい試み

<所沢市民のブログより>

全員が質問を書いた

市議会のフェイスブックにはこう書かれている。

本日(19)午後130分から、小手指市民ギャラリーにおいて、議会報告会を開催しました。今回は31人の市民の皆さまにお集まりいただき、超党派の議員9人が報告を行いました。
今回の報告会では参加者の皆さまに7人程度のテーブルに分かれていただき、後半は議員が各テーブルに入り、それぞれのテーブルごとに意見交換を行いました。
少人数単位で意見交換を実施したことにより、議員との距離も縮まり、大変盛り上がりました。

ここから当方の報告

9月議会の議案審議の経緯・結果など主な報告が行われて、その内容に対して参加者が質問する。これに(審査を担当した委員会の)議員が答える。

いつもはこれが一段落すると「市政全般に対する質疑応答」へ移る。

議会報告会のパターンだが今回はここで新しい取り組みが行われた。参加者全員に8センチ角のメモ用紙が複数枚配られて10分ほどで質問や意見などを書くように求められた。

今回の会場は参加者のために机が用意されていたが、筆記のためだったのだ。長机をくっつけて67人ずつのグループが4つできていた。そこへ先ほどまで報告を行っていた市議が(一人ないし二人)加わって、参加者が書き込んだ質問・意見に対し答える。

これだと(これまでのように)手を上げるのに気後れしていた人も質問が出きる。ひとり一問の制約もない。紙の大きさから質問は各自が要領よく?纏めていた。1問の人も居れば3問の人も居た。参加者がメモを元に質問をする。このようにして全員が質問の場を持った。

聞いた説明によると、「市政全般に対する市民の質疑・意見」は

議員が分ることはその場で答え、

それがほぼ終わった頃に、全員に4人の市議から各組の質問概要を報告、

質疑・意見は後日に実施報告に纏められ、

議会で検討するべきは検討し、

市側に質すべきことは質され、

結果は市議会のホームページに掲載されるという。

 

議会報告会は一歩前進した。当方の質問はどのように纏められるだろう。

次の報告会には、議会報告会から足の遠のいている友人を誘っていこう。

記:さかぐち

 
http://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/42925058.html

2016年11月22日火曜日

友人である沖縄県那覇市議会が視察に

<会津若松市議のブログより>

議会改革の運動を通じて、全国に議員や研究者の友人・知人ができた。
その中で、先日那覇市議会の皆さんが会派横断的に10名で、「市民との意見交換会」を視察に来てくれた。
2班に分かれ、町北・高野地区と城西地区に。
終わって午後9時まえから合流し、私もまじえ交流会。
楽しく有意義な時間を過ごした。
以下、那覇市議会糸数議員のフェイスブックより。

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昨8日夜は、那覇市議会4会派10名の議員有志で、会津若松市議会の「市民との意見交換会」に参加させて頂きました。
17回目となる意見交換会は9日間にわたり15会場で開催。
昨日は2会場での開催で、二手に分かれて参加。
私含め5名は城西地区会場の城西コミュニティセンターへ。

はじめに議会報告。
9月定例会、政策討論会の活動報告を簡潔に行い質疑応答。その後は大半の時間を、地区の課題解決に向けてのテーマ別意見交換として、「除雪・排雪のあり方」について参加市民との意見交換が行われた。
沖縄ではあり得ないテーマだけに、課題の切実さを初めて知ったが、議員と参加市民とのやり取りが実に活発で面白かった。お互いの顔が見える座談方式で、じっくり向き合って、どんな意見にもきちんと対応し曖昧にしない。前回の意見交換会で回答を要するものは、調査検討した上で取りまとめ、進捗をきちんと報告する。その積み重ねによる信頼感があって、議員と市民が体当たりで課題解決を探る意見交換になっていると痛感した。

市民の質問に他の市民が答えたり意見を言う、要求する前に自分たちで何ができるかを問う姿もあり、議員と市民の協働のあり方を考えさせられた。
6名5班体制、細かな地区単位の開催、意見交換メイン、班中心の自己完結型、事前の準備とアフターフォローなど、今後の那覇市議会の取り組みに是非活かしていきたい。

終了後の目黒議長との懇談会は、さながら意見交換会の第2弾となり大いに触発され元気を頂きました!
お世話になった議員、市民の皆さま、大変にありがとうございました!


画像に含まれている可能性があるもの:4人、室内


http://www.meguro.gr.jp/blog/?p=1475

2016年11月21日月曜日

議会報告会へ行こう

<所沢市民のブログより>

上旬、Yさんと議会報告会の話になって、Yさんは11日に勤め帰りに行くと言っていた。昨夜様子を聞くと仕事で行けなかったと言って、「議会事務局のフェイスブックによると参加者は17名」だったと教えてくれた。

17名とはさみしいねと言って電話を切ったが、考えてみると議会報告会はすっかり定着したはずなのだが、何故か段々人が集まらなくなっている。

5月の報告会で、参加した方が「議員は個人的な意見も言ってほしい。そうすれば報告内容が市民に分かりやすいのではないか」と言った趣旨を質されていた。

19日はどのような報告会になるのだろう。

言えることは、市民が議会に無関心になってしまえば、議会も市民に無関心になるということ。所沢がよいまちであり続け、さらにより良いまちを目指すには、多くの市民が議会や行政に関心を持つことが肝要だ。

超党派の議員の声が直接聞ける機会でもある。

やはり報告会に行って、その後によく考えることにしよう。

記:さかぐち

(市議会のHPから)

議会をより身近なものに感じていただけるよう、議会情報を議員が直接、市民の皆さんに報告・説明するとともに、議会や市政に関するご意見を市政に反映させるため、議会報告会を開催します。

平成281119日(土曜)午後130分から

  小手指市民ギャラリーエバー(小手指町)

出席議員

矢作 いづみ(日本共産党)

島田 一隆 (民進ネットリベラルの会)

大石 健一 (自民クラブ)

青木 利幸 (自由民主党・無所属の会)

近藤 哲男 (自由民主党・無所属の会)

浅野 美恵子(至誠自民クラブ)

西沢 一郎 (公明党)

松本 明信 (自由民主党・無所属の会)

桑畠 健也 (至誠自民クラブ)

以上
http://blogs.yahoo.co.jp/tokocitizen_c14/42920218.html

2016年11月20日日曜日

視察報告:「全国自治体議会改革推進シンポジウム」に行ってきました


<埼玉県議のブログより>

「議会改革」に関するシンポジウムが三重県議会主催で行われ、四日市まで行ってきました。

議会改革は、とても悩ましいテーマです。

なぜなら、それは「やって当たり前」のものだから。それなのに、進んでいなかったり、がんばって進めても「どうせダメなのだろう」と皆さんから思われていたり・・・、つらいところです。

私も、さいたま市議時代に取り組んだ様々な議会改革が埼玉県議会では進んでおらず、正直いら立ちが隠せません。このことについては、度々、レポートやブログでも発信してきているところですが、何せ多数を握っていらっしゃる会派がやる気にならないと前に進まないものなので、あの手この手で改革を一つでも前に進めようと取り組んでいるのですが、徒労感が募ってきます。

 

しかし、疲れて諦めてしまうことが一番の敵!と気持ちを奮い立たせ、このシンポジウムに参加してきました。

基調講演で東大院法学政治学研究科教授の金井利之氏からは、「トランプ氏のようなポピュリスト政治が台頭している今だからこそ、合議体である議会の意義がある。しかし、議会改革が進んでいないと、なかなかポピュリズムを背景にした首長に適格に対峙することができない」というお話や、具体的に進めるべき議会改革事案についての提言をいただきました。

パネルディスカッションには、それぞれ先進的に取り組みを進めてきた三重県議会、会津若松市議会、由布市議会からパネリストに出ていただき、取り組み事例を含めた紹介がありました。

進んでいる報告を聞いて、「羨ましいなぁ」と言っていたのでは意味がありません。これまでも、少数会派ゆえ、あの手この手での提言を工夫してきたのですが、前任期の4年を振り返っても、委員会議事録の公開や、採決結果の公表、テレビ埼玉での議会中継などなど、細かいものも含めると、それなりに小さくとも実ったものが積み重なってきたなぁとも思います。やはり、一挙に進めることは難しい環境(残念ながら)にある埼玉県議会ですが、諦めずに一つ一つ種をまき続ける必要があると痛感しました。そのうち、最大会派さんから同じ内容の発案が出てくればしめたもの!諦めないことが肝心です。

それにしても、全国から地方議員が集まっていましたが、熱気がすごかったです。みんな、やる気十分。負けていられません、埼玉県議会。
 
http://marit.cocolog-nifty.com/diary/2016/11/post-0600.html

2016年11月19日土曜日

課題は「政策機能の充実」にあり

<東村山市議のブログより>

昨日(14・月)は、廣瀬克哉法政大学教授を講師にお招きして東村山市議会としての研修会を持ちました。

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廣瀬先生にお願いするのは、20112月に「市民とともに学ぶ講演会」を初めて開いた時以来、59か月ぶり。その後、議会基本条例を足かけ3年で制定し、20144月からはそれに基づいて種々のルール変更と報告会の定期開催を重ねてきました。
今年4月から半年をかけて、条例に定めた通りに検証作業を市民意見もいただきながら行ったわけですが、外部の専門家による客観的な評価が不可欠だということで、全議員参加の研修会開催となりました。

廣瀬先生からは約2時間にわたり、「東村山市議会のネクストステージをどうキックオフすべきか」についてご教示いただきました。
以下は私のメモですが、「政策機能の充実を本気で図れるか否か」が問われていることをひしひしと感じました。

・議会改革の大きな2つの柱は、「市民と議会の関係」と「政策機能の充実」。

・市民から議員の存在はわかるが、集団としての議会の意味が理解されない。一つの打開策として行っているのが議会報告会であり、東村山市議会の場合、参加者一人ひとりが話しやすい環境づくりを進めていることが他の議会からも注目を集めている。

今後は、テーマ別の対話をしたり、聴きとるための窓口を多面的に充実させていくこと。
また、請願や陳情は、市民が政策として持ってきたことに誠実に対応することを通じて、本人からの説明機会を積極的に設けることが大事。市民は採決には関われないが、審議への参加はできる。

・もう一つは、議会が持っている政策機能の充実。
しっかり裏付けを取り、根拠を持って議決する議会と、信頼する市長の提案だから等とスルーして可決する議会には大きな違いが生じる。前者では議案の質が落ちないし、後者は行政のレベルが下がる。「うるさい議会」を持っていることはメリットであり、緩い議会を持つ市民的なデメリットは大きい。

・議案審査のレベルアップ。
議案の議決が、議会として一番重い意思決定。このレベルアップが一番のポイント。
当事者の市民の声を多元的なチャンネルで聴きとれる耳を持ち、その意味を伝えきらないといけない。

・議会主導の政策提案
議会だからこそよりよい解決、政策になることがある。そのためには政策基盤の強化が不可欠であり、バックヤードの議会事務局の強化や議会図書室の充実が必要。滋賀県市議会事務局の取り組みや、呉市議会の議会図書室の取り組みには大いに学ぶものがあるはず。

・東村山市議会の取り組みは、「市民と議会の関係」については注目を集めている。
次の段階は、「政策機能の強化」へどう結びけるかに課題があると感じる。広報広聴の強化はされてきたが、バックヤードの強化を含めて後者は課題が多い。

・議会改革が進むと、市民にとってどんな良いことがあるのか?
平時には、議会側からの投げかけが大事なのではないか。
活性化によって市民にはどんないいことがあるのか、丁寧に示していかなければいけない。

・「開かれた議会」は、もはや当たり前。
しかし扉は開かれたが、誰もいなかった、ということがある。
知ってほしい人に知ってもらえているか。単に隠さないのではなく、届ける工夫がないと。
議会の言いたいことだけが執拗に市民に届けられるのでは逆効果にもなりかねない。

・セカンドオピニオンの確保が尽くされているか。
どんなに信頼している主治医(首長)の判断であっても、もろ手を挙げてOKでいいのか?
議会は患者になったつもりで判断してほしいが、患者ではないので、生の思いを受け止める必要がある。それは必ずしも議場でなくてもいいが、公聴会やパブコメや、そして議員間討論。

・議員間討議とは
賛否が割れるポイントはどこにあったのかをみんなで確認する。論点整理のための議員間討議は非常に役に立つ。「討論」は自分の正しさを伝えることにあるが、すっきり整理するための議員間討議は有効。

傍聴に来たくなる議会。議会は論点を見える化してくれると分かれば、傍聴にも来る。
休憩取って傍聴者の意見を聞いてみる議会がある。
小値賀町議会では模擬公聴会。市民の舞台、市民の使う場所としての議会。

・通年の議会について
会期制度を取る必要がなくなったのではないか、というのが地方制度調査会、総務省の考え。
通年の議会は、会期という概念を取っ払おうということ。
日数を増やすためではなく、必要なタイミングで必要な会議を開くためのもの。
とりあえず通年の会期にしておいて、これまでのスケジュールを軸に、他に何日か本会議を設定してみるといいのではないか。

・予算編成権の制約をどう乗り越えるか。
予算審査段階での調整は実際は難しいので、計画段階で提案するのが有効。枠になるのは総合計画。事業としてやるべきかどうかの判断は、総合計画段階でやっている。
議会は基本構想は議決しているが、基本計画は議決していない。総合計画の中の事業の取捨選択に議会が関与することが大事。丁寧な自治体では、総合計画の補正をしている。

・行政評価としての決算審査の重要性

・自治体計画は、総合計画一本でできているものではない。紐づくものがたくさんある。

・議会が全会一致で決める重さ

・議会の持つ資源をどこに集中していくかを十分議論する。
・期待の斜め上が時折実現する議会、多様な人が構成している議会のよさがある。
議会ならではのファインプレーを目指してほしい。


http://sato-masataka.net/wp/?p=3698