2016年12月19日月曜日

【一般質問】江東区のブランディングと戦略的な広報

<江東区議のブログより>


みなさま、こんにちは。
江東区議会議員の鈴木あやこです。
本日は、午後から江東区議会の本会議が開催され、第4回定例会が閉会する予定です。
遅くなってしまいましたが、定例会初日の11月29日に行った一般質問のご報告の続き、「本区のブランディングと戦略的な広報」の全文をご紹介します。
☆インターネット中継もご覧いただけます(11月29日一般質問)

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【質問】
民進党・無所属クラブの鈴木綾子です。
本日は、大綱3点について質問を行います。区長並びに関係理事者の皆様には、明快で前向きな答弁を期待いたします。

大綱1点目は、「本区のブランディングと戦略的な広報」について 伺います。

(1)江東区ブランディング戦略によるシビックプライドの醸成について

 江東区は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機とし、区内外に区の魅力を積極的・戦略的に発信するために、今年3月に「江東区ブランディング戦略」を策定し、平成28年度から5年間の予定で、国内外へのブランディング事業とPR事業を実施しているところです。この戦略の目的は、区民には「江東区に住んでいることを誇りに思う」「江東区に住み続けたい」というシビックプライドの醸成、区外の人には、「江東区に住みたい、訪れたい」と思えるよう、江東区の魅力や強みを向上、強化することにあります。私は中でも、区民への「シビックプライドの醸成」がブランディング戦略成功の鍵を握っていると考えます。まずは、「江東区ブランディング戦略」の中で、シビックプライドがどのように位置付けられており、今後どのように取り組んでいくのか伺います。

(2)江東区ブランディング戦略における「水辺」の活用について

 江東区の豊かな水辺の魅力は街の魅力であり、地域を超えたアイデンティティです。豊洲や旧中川・門前仲町・クローバー橋など、区内各地で行われる水辺のイベントには地域の町会自治会や商店街、学校やNPO、企業、運河ルネサンス協議会など様々な主体が連携し、急速な都市化の中で希薄になりがちな地域コミュニティをつなぎ、盛り上げることにも大きな役割を果たしています。
 江東区ブランディング戦略におけるブランドコンセプトは「スポーツと人情が熱いまち」ですが、「水辺」は、ボート、カヌーなどの競技開催という「スポーツ」の舞台という側面と、区民参加の様々なイベントが地域のボランティアによって行われ、「人情」が深く息づく場でもあります。
「水辺」は世界に誇る江東区の地域資源であり、「スポーツ」と「人情」の源泉でもあるため、江東区ブランディング戦略を推進するキーワードとして、前面に出して活用すべきだと考えます。例えば、「水彩都市」よりおしゃれな響きのある「水辺区」という言葉を使い、ロゴマークや江東区観光キャラクターのコトミちゃんと合わせてもっと戦略的なPRを行ってはいかがでしょうか。ブランディング戦略の中で、「水辺」をどのように位置付け、活用していくのか、本区の見解を伺います。

(3)ホームページ、SNSの活用について

 江東区の魅力を発信する手段としてインターネットの活用は極めて重要です。江東区ホームページの全面リニューアルも決定し、観光・スポーツ・商店街振興など様々な分野においてもホームページによる情報発信、TwitterやFacebookなどのSNS活用も図られてきたことについて評価します。
さらなる情報発信として、若者を中心に人気の高いインスタグラムによる魅力発信も行ってみてはいかがでしょうか。
 PR動画の公募に続き、インスタグラムを活用した写真コンテストや、スマートフォン向けのアプリコンテストを実施することも、本区の魅力を発信し、区内外に拡散するためには効果的です。本区のブランディング戦略における、ホームページやSNS活用の位置付けと今後の活用方針について、これらの提案の実現性も含め、伺います。

(4)広報広聴における危機管理について

 江東区の魅力を国内外に発信し、ブランドイメージを高めていくためには、江東区のことを報道するマスメディアやインターネットメディアをうまく活用していくことが大切です。同時に、豊洲市場に関する一連の移転延期報道による「風評被害」などのような、メディアによるいわれのないバッシングを未然に察知し、ダメージを最小限に食い止める「危機管理」を強化していくことも、江東区のブランディング戦略を進めていくために必要ではないでしょうか。
 福岡市は、今月発生した博多駅前の地下鉄工事による道路陥没事故の発生に対し、迅速な道路の復旧工事実施と同時に、事故の状況や避難指示、復旧状況について高島市長が主導になり、全庁が連携して正しい情報発信を迅速に行ったことで、人的被害・2次被害を一切出さず、1週間で道路の復旧を完了しました。このことは、ハード面と広報面の両面の危機管理の徹底が功を奏した事例として、「福岡市の対応は素晴らしい」と評価を受けています。
 まずは、現在の江東区の広報において、「風評被害対策」などの危機管理を想定した対応をしているか、山崎区長の迅速で積極的な情報発信や意見表明も大変重要だと思いますので合わせて伺います。

 報道機関を活用した戦略的広報や、広報面における危機管理についても、全庁的な対応方針を策定し、実施すべきだと考えますが、区の見解を伺います。

(5)戦略的な広報を展開するための体制作りについて

 江東区のシティプロモーション・ブランド化にかかる情報発信については、様々な部署で行われています。総合的な広報は、広報広聴課が実施しているほか、ブランディング戦略はオリンピック・パラリンピック開催準備室、「江東区観光推進プラン」にかかる内容は文化観光課や江東区観光協会、商店街の魅力発信については経済課のことみせ事業など、関係部署も多岐にわたりますが、2020年に向けて国内外に向けて戦略的な情報発信を行っていくには、これらを取りまとめ、庁内連携を徹底していくことが重要です。足立区のようなシティプロモーションにかかる専管部署の設置、広報に卓越した外部人材の登用、足立区、港区など23区で策定されている、戦略プランの策定などを通じて、戦略的な広報を展開していくことが必要と考えます。区の見解を伺います。
【答弁】
本区のブラディング戦略と戦略的な広報についてであります。

(1)ブランディング戦略によるシビックプライドの醸成
まず、ブランディング戦略によるシビックプライドの醸成についてであります。
区民の方々に、区に対する誇りと愛着を持っていただくことは、区の魅力を国内外に発信することとともに、ブランディング戦略の主目的の一つと位置付けております。このため、今年度当初からブランドコンセプトとロゴマークの普及に努めているところであります。また、年度末に向けて展開する予定の公募によるPR動画コンテストは、区と区民が一体になって江東区をPRし、より江東区への愛着を深めていただくことができるものとしてまいります。今後も、「江東区に住み続けたい」「江東区民であることを誇りに思う」といった真に区を愛してくれる方々を増やしていくため、様々な取り組みを継続的かつ発展的に展開してまいります。

(2)ブランディング戦略における「水辺」の活用について
次に、ブランディング戦略における「水辺」の活用についてであります。
本区が誇る水辺環境は、他の地域にはない独自の魅力の一つであります。今般のリオデジャネイロパラリンピックでは、本区出身の瀬立モニカ選手がパラカヌーに出場し、活躍されましたが、これも恵まれた水辺環境が大きな役割を果たしたものと認識致しております。
 今後、ブランディング戦略においてPR事業を展開していく中で、本区の水辺環境を大きな魅力の一つとして活用することも、研究・検討してまいります。

(3)ホームページ・SNSの活用について
 次に、ホームページ・SNSの活用についてであります。
区の魅力を国内外に発信するためには、ホームページやSNS等を活用することが必要不可欠であると認識いたしております。ホームページのリニューアルと合わせ、区フェイスブックページの開設や、国際交流員によるSNS発信などを進めているところであります。
ご提案の各種コンテストについては、インスタグラムなどのSNSを活用した取り組みは、特に若者層の参加が期待できることから、今後活用方法等について研究・検討してまいります。
(4)
 風評被害対策については、被害の未然防止の観点から、科学的な根拠に基づく正確な情報の周知等に努めております。
 現在も、区長の定例記者会見や、適宜のプレスリリースにより、報道機関への積極的かつ戦略的な情報発信を行っておりますが、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を好機とし、区のブランディング価値を向上させるため、より一層の情報発信に取り組んでまいります。
また、風評被害対策も含めた広報広聴戦略プランの策定につきましては、ブランディング戦略の今後の展開も踏まえ、研究してまいります。 

(5)戦略的な広報広聴を実現するための体制作り
 次に、戦略的な広報広聴を実現するための体制作りについてであります。
現在、区の魅力の情報発信については、ブランディング戦略に基づき、全庁一丸となって多角的に取り組んでいるところであります。
 東京2020オリンピック・パラリンピック開催を契機として、魅力的な取り組みを一層推進していくことが不可欠であり、町内各部署や関係団体との連携を強化するなど、積極的に情報発信を強化してまいります。


☆☆
答弁として、まだまだと思う部分もありますが、ホームページのリニューアルやSNS活用などが私が議員になった2011年からはかなりバージョンアップしているので、ある程度の成果はあったと思います。この間の区の努力、区民の皆様からの後押しにも感謝をいたします!
江東区の戦略的な広報の実現で、オリンピック・パラリンピックに向けての気運の盛り上げや、暮らしやすいまちづくりを進めてまいります!

http://www.suzukiayako.com/archives/52290703.html

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