2015年1月11日日曜日

学校と地域と。

多摩市議のブログより>

 今日から市内小中学校は始業式。明日から早速に学校給食がはじまるなんて、多摩市は素晴らしい・・・(と他市のママから絶賛される)。

 子どもがもらってきた学校だよりによれば、昨年度末に実施した学校評価アンケートで施設改善の要望でやはり「学校トイレ」への意見が多く寄せられたことが記されておりました。ここについては本当に心苦しい限り。大規模改修の順番がようやくまわって来たとは言え、まだ工事完了までは概ね3年もかかる予定なので・・・それまでの対策は欠かせないことと、そしてまた、「学校トイレの環境改善」を希望する後に続く学校への対応もしっかりと計画立ててほしいところ。多摩市ではじめて統合したという諏訪小学校も早20周年を迎えるわけで、統合時に約14億円(だったか?)の改修工事をしたまま、老朽化の一途を辿っていることも決して無視できない状態。学校は義務教育施設であり、絶対になくすことができない、責任を持って維持しなければならない施設。災害時の避難所にもなることを思えば、学校施設の環境の改善を最優先にしてもきっと市民には理解されるはず・・・先を見て、やはり学校施設を含む公共施設全体をどうやって維持していくのかをもっと突っ込んで議論したほうが良いのではないか?と個人的には思っています。

 さて、学校と地域とは単に災害時の避難所になるのみならず、日ごろからさまざまなつながりがあるわけですが、とは言え、学齢児童がいない地域住民にとっての学校は身近なようでそれほど身近ではなく、むしろ縁遠い存在かもしれません。とは言え、文部科学省をあげて、学校に地域にそして家庭にと連携を進めていくことの必要が強調され、そしてまた、その方向で各地域のさまざまな試みが進んでいます。でも、学校が日常的に地域に開放されていくことは防犯面などもあって、なかなか勇気のいることかもしれません。ただ、地域住民が学校に関わりを持ち、子どもたちとのちょっとしたつながりができることの利点は大きいですね。

 ということで、今朝は学区域の見直しやまた今後には学校統合が予定されている愛和小学校の「かがやきカフェ」におじゃましてきました。学校統合が今後に予定されていることから、PTA組織の立ち上げも今はまだ準備中。ですが、毎週木曜日の朝、地域の方々にも開放した喫茶室がオープンしています。多くの人に学校に関わってもらいたい、行事があるときだけでなく、日常的にも地域の人と交流をすすめていきたい・・・という思いで場所を開放しているのですが、PTA組織がないまでも、ぼちぼちと主にはボランティアのママたちが集まり、そして、地域の人もふらっと立ち寄ってくる・・・・という場所になっています。この取り組みは多摩市の中でも目新しい取組みですが、以前、秋田県に視察に行った際、学校の一角に畳スペースがあり、近所の高齢者の方々が6人くらい集まり、お茶飲みをしていた姿と重なるものがあります。学校は地域の公共施設であり、地域の財産として・・・活用できるスペースは地域の人に活用してもらおう(当然ながら授業を邪魔するものではない)、活用してもらう方がよい・・・それが有効活用だ!とおっしゃっていた当時の校長先生の言葉を思い出しますね。そしてお茶飲みをしている方々は休み時間には子どもたちと会話を楽しんだり、子どもたちが授業を受けている間はちょっとした学校の清掃をしたりとか・・・学校への利点も見られましたね。

 防犯対策という名の下に学校が閉じられていくのとは正反対の姿に、都会と都会ではない地域との違いかもしれないと感じたものの、多摩市でもできそうなのに・・・という感想を持ち帰ったことを思い出します。そして、愛和小学校で取組み・・・まだまだ小さく始まっているものの、年数を重ねていくことで、数年前に見た秋田の小学校(その学校も統廃合を繰り返しているけれど100年くらいの歴史はある)になるのかもしれないと期待をしたりもしているのでした。

 そんなことで、新年早々の「かがやきカフェ」には、その取り組みが面白いと関心を寄せてくださっている市民の方や地域の方もいらっしゃり、おしゃべりに花が咲いておりました。

 ということで、学校・家庭・地域の連携ですが、国の方は文部科学省と厚生労働省が一緒に進めていきましょう・・・という体制に(一見は)なっているので、多摩市でももっと縦割り行政の壁を乗り越えるエネルギーが必要ですね。ややそのエネルギー不足と言うか、そこまで手が回らないというのか・・・そんな状況も見受けられ、改善するための仕組みづくりが優先課題ですね。


 

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