2015年3月1日日曜日

議案への議員賛否、公開52% 4年前の3倍 地方議会

<朝日新聞より>

 全国の地方議会の52%が、議案に対する個々の議員の賛否を公開していることが朝日新聞のアンケートでわかった。住民との対話を図る議会報告会も42%が開催。いずれも4年前の約3倍にのぼる。住民との距離を縮める取り組みが広がる一方で、閉鎖的な議会も少なくない。

 アンケートは1月中旬以降、都道府県と市区町村の全1788議会を対象に実施。2月中旬までに全議会から回答やデータを得て、4年前の全1797議会の回答と比べた。

 各議員の賛否を公開している議会は、都道府県・政令指定都市で11%から39%、市区で17%から65%、町村で14%から43%に増えた。非公開の議会からは、理由について「賛否が割れたことがない」「公開について議論をしたことがない」という回答が目立つ。

 住民との意見交換の場となる議会報告会を年1回以上開いている議会の割合は、都道府県・指定市で8%から19%に、市区で13%から51%に、町村で16%から36%に増えた。

 議員が自ら政策立案する動きも広がりつつある。議員提案により政策条例を定めた議会数は、この4年で266。前回調査よりも107増えた。

 議会での議論を活性化させるルールを定め、賛否公開や議会報告会の導入を盛り込むことの多い議会基本条例。制定している議会は41%で、4年前の3倍近くにのぼった。きっかけは自治体の要望を受けて政府が2000年に施行した地方分権一括法だ。地方の裁量と責任が増す中、北海道栗山町議会が06年に初めて制定し、他の議会も続いた。

 賛否公開、議会報告会、議員提案の条例制定、議会基本条例が全て「あり」の議会は9から87に増えた。人口減少が進む長野県飯綱町もその一つ。寺島渉議長は「地方の課題への解決策は国にもなく、地方議会の役割は重要。政策能力を高めてアイデアを出さねば生き残れない。地方創生担当相も議会の関与を呼びかけている」と語る。

 一方、4年前から半減したものの、全て「なし」の議会も27%ある。都道府県・指定市はゼロだが、町村議会は38%、市区議会は17%が「なし」だった。県庁所在地は前橋、岐阜、徳島の3市、東京23区は6割の14区が該当していた。(三島あずさ)

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